今回は、先日プレイした『メイドオブスカー(MAID OF SKER)』の初見プレイレビューをお届けします。このゲームについては、プレイステーションでゲーム配信をしている段階で気になっていたゲームではあるので、どんな内容なのか楽しみでした。
今回は、実際にプレイしてみた感想と、プレイ後に収集した情報、ネット上の反響なども踏まえて正直レビューします。是非参考にしてみてください。
メイドオブスカーのゲーム概要
『メイドオブスカー』は1人称視点のステルスホラーゲームです。敵キャラは登場しますが、こちらから攻撃するという選択肢はほとんどないため、敵に見つからないようにステルスで攻略していくことが大部分の進め方となります。
また、特徴的な部分として、登場する敵キャラは目が見えず、音でプレイヤーを判断しているため、しゃがんだり息を止めたりという動作が、攻略の際には非常に重要なアクションとなります。
このように敵との遭遇を避けながらアイテムを入手し、情報を集めながら謎解きをしていくというのが、このゲームの大枠の概要となります。
僕が個人的に似てるかなと感じたゲームは以下です。参考まで。
メイドオブスカーの物語の概要
は、19世紀のウェールズを舞台に、深い家族の秘密や恐ろしい敵と対峙する物語です。プレイヤーは主人公トーマスとして、恋人エリザベスを救うためにスカーホテルを探索します。敵の独特な行動パターンや、物語に隠された家族の悲劇が特徴です。
ここからネタバレを含みます。閲覧は自己責任でお願いします。あくまでも僕の物語の解釈です。
恋人から助けを求める手紙が届く
主人公であるトーマスは、恋人のエリザベスから助けを求める手紙を受け取ります。その内容は、『父親や親族がおかしくなってしまった』といういかにも不可解な内容が書かれています。
電車に乗ってウェールズの人里離れたスカーホテルに到着したトーマスはホテルに足を踏み入れますが、リニューアルオープンの看板があるにもかかわらず寂れてしまったホテルを目にします。
客の気配はおろか従業員すら気配がないホテルの中は、広々としていますがどこが不気味な雰囲気が漂っています。
ちょいちょい電話がかかってきて探し物を頼まれる
ホテルを探索していると、ある部屋で助けを乞う男性と出くわします。彼は作曲家の様でしたが、トーマスに対して必死にドアを開けてくれと頼んできました。
しかし、ドアは開かず、向こう側では何か物音と男性の怯えた叫びが聞こえたと思ったら、途端に男性の声がしなくなりました。
さらに探索を続けていると、ホテルの連絡用電話でエリザベスから電話がかかってきました。話を聞いてみると、ある呪いの歌をきっかけに父親も叔父も、みんなおかしくなってしまったと。その歌を歌っていた母親の代わりに、今度は自分が歌うことを父から強要されているらしい。
しかし、呪いの歌のせいで家族は破滅してしまい、ホテルの中もおかしくなってしまったと語るエリザベスは、このおかしな状況を打破するために、トーマスに対して「シリンダー」を集めて欲しいと懇願します。4つあるシリンダーを集めて「祓いの歌」をホテルに流せば、忌々しい呪いが解けるのだと力説します。トーマスは状況を理解したのか、エリザベスの言うシリンダー集めに奔走することとなります。
ホテル内外を探索するも変な人たちがウヨウヨしている
エリザベスの依頼の通りシリンダーを探し回るトーマスですが、広いホテルの中はまるで迷路のようになっておりなかなか探索が進みません。それにあろうことか、誰も居ないと思ったホテルの内外には、顔がつぶれた人々がそこらじゅうを徘徊しています。
ホテルの外にある庭や地下、2階や3階などを調べていくうちに時折エリザベスから電話がかかってきます。
『とにかくシリンダーを探して自分のところへ早く持ってきて欲しい』
そうせがむエリザベスにはどこか違和感がありました。なぜならば、エリザベスの言うシリンダーは、呪いの歌を分割して作成されたものであり、本来はエリザベスの父が持っていたものだからです。
元々は、エリザベスの父が海辺でセイレーンを発見した。その歌声は人々を惑わし、時には混乱を招くようなものだった。エリザベスの父親はこれを利用して、ホテルの客集めをしようと企んだ。
ある日、セイレーンの歌声を録音して流すことを思いついた。そして、次第に妻に対しても、セイレーンの歌を歌って客集めに協力するよう強要した。
時が経ち、呪いの歌のせいですっかりおかしくなってしまった頃、エリザベスが父から歌うように強要された。
エリザベスは抵抗し、呪いを打ち消す「祓いの歌」を作ることを思いついた。その曲を4人の作曲家に作ってもらいたいと依頼をした。その一人が恋人であるトーマスだった。
あともう少し・・・という所でエリザベスの様子がおかしい
シリンダーを集めて何とかエリザベスの元へと急ぐトーマスですが、何となくエリザベスの様子がおかしいです。第六感というか、なんか違和感を覚える節がたくさんあります。
ホールに戻りエリザベスと会話しますが、やっぱりなんかおかしい。早くシリンダーを寄こせと言ってきかない。
トーマスは、本来の目的であった「祓いの歌」を演奏するため、エリザベスにシリンダーを渡すことを拒みます。「祓いの歌」を聞いたエリザベスは急に苦しみだして、その場に膝を折りました。
どうやら、エリザベスも呪いの歌のせいで、あっち側の人間になってしまっていたようです。
正気を取り戻したエリザベスと共に、地下に幽閉されているセイレーンを開放します。セイレーンを開放すると、ホテルが呪いの呪縛から解け、物語はエンディングを迎えます。
メイドオブスカーは3つの要素が組み合わさった物語
『メイドオブスカー』の世界観は、多くの伝説や逸話、史実を引用して巧妙に組み立てれています。それ故に、独特の世界観や奇妙な雰囲気が描かれているのも特徴の一つです。
ここではゲームを構成する要素になったものの中で特に影響が大きいと考察できる3つのポイントを解説します。
①実在するホテルをモデルにした『スカーホテル』
舞台となるスカーホテルは、実在する建物をモデルにしているとされています。ウェールズ地方にある『スカーハウス』がもとになっており、900年以上前に修道院の農場として建てられた建造物です。
様々な逸話が存在するスカーホテルでは、心霊現象が起こるという噂もあるようです。
また、この建物がモデルとして出てくる小説『スカーの乙女(1872年 R・D・ブラックモア)』も、今回の『メイドオブスカー』の元になっていると考察できます。
②エリザベスとトーマスの関係性を匂わせる小説『スカーの乙女』
1872年にR・D・ブラックモアによって書かれた小説『スカーの乙女(The maid of sker)』が、本作の核となる世界観や雰囲気を構成していると言われており、内容はゲーム本編が大きく影響を受けていると考えられます。
小説では、漁師である男が登場したり、ボートで流れ着いた少女が登場したり、どこかゲーム内容に関係するようなあらすじになっています。
③ゲームの物語を握る『セイレーン伝説』
セイレーンは半人半獣の怪物として多くの小説や芸術作品にて描かれる空想上の生き物です。その歌声は多くの人を魅了し、誘惑に負けた人間を食い殺すという恐ろしい存在として描かれます。
本作の中では、セイレーンの歌声を利用しようとした主人公の祖父や父が、逆にその力によって呪いにかけられてしまったという描写として引用されています。
強欲さに負けた人間の愚かさが物語の始まり
本作では、親族が欲に負けてセイレーンを利用しようとした結果、廃墟となってしまったホテルから脱出するため、エリザベスが奔走しそれをエドワードが助けるという形で物語が進んでいきます。
何故そうなったのか?という前段の部分を解説します。
始まりは祖父の代まで遡る
エリザベスの祖父『ジェベダイア・ウィリアムズ』の時代から、ウィリアムズ家には悪い噂が絶えませんでした。スカーアイランド近辺で発生している失踪事件に関与しているとか、船に乗っている人たちの金品を奪っているとか、悪評が囁かれていました。
1874年2月3日、ジェベダイア・ウィリアムズと息子でありエリザベスの父『アイザック・ウィリアムズ』は100年に一度の嵐の中、岩場で座礁した船を発見します。その船には『プロヴィデンス号』と書かれていました。二人はその船の残骸をスカーポイントの洞穴へと移します。
1874年2月11日、プロヴィデンス号の残骸から、貨物室に居た『得体の知れない生物』をアイザックが発見します。これこそが『セイレーン』でした。アイザックはセイレーンについて調べてみると、歌でおびき寄せて餌を食らうという性質があることに気付き、これを何かに利用できないかと思いつきます。
エリザベスの父アイザックがホテルの集客にセイレーンを利用しようとする
1894年12月16日、モーニングヘラルド紙にてスカーホテルの閉鎖と、エリザベスの母である『プルーデンス・ウィリアムズ』訃報が報じられます。また、この前後で、プルーデンスはエリザベスに対して、アイザックたちの陰謀やホテルの秘密等を打ち明け、ホテルから逃げるように指示する手紙を残しています。
1897年8月12日、父の行動を不審に思ったエリザベスが、叔父に問い詰めて真実をすることになります。この段階では、呪いの歌をエリザベスにも歌わせようと画策していたアイザックは、何か方法がないかと考えます。
エリザベスが『祓いの歌』を計画し、アイザックはハーモニウムでの実験を繰り返す
1897年10月4日、アイザックはシリンダーによる呪いの歌のテストを行い、ある程度の順応性があることを確認します。
1897年10月22日、呪いの歌に対する『祓いの歌』を作って対抗する事をエリザベスが計画していましたが、それを父アイザックに気付かれてしまったと書き残しています。おかしくなってしまった父や肉親たちの変貌をエリザベスは悲嘆しますが、階段にアイザックが書いた血文字には『俺は何をしたのだ・・・?』と書かれていました。時を同じくして、アイザックはグランドハーモニウムで呪いの歌を流す準備を完成させてしまいます。
人を惑わすセイレーンの歌声の恐ろしさ
こうしてみてみると、強欲なジェベダイアの血を受け継いだアイザックが、さらに強欲な計画を実行していたことが見て取れます。しかしながら、アイザック自身も既に呪いの歌の餌食になってしまっており、正気ではなかったのかもしれません。
また、エリザベスも祓いの歌を計画していましたが、エンディングではおかしな様子を見せることから、エリザベス自身も呪いの歌の影響を受けてしまっていたのかもしれません。
メイドオブスカーの特徴的なゲームシステム
さてここからは、ゲーム内のシステムについて解説します。『メイドオブスカー』では、音を使ったユニークなステルス操作や敵との駆け引きが特徴で、ゲームプレイに緊張感を与えます。
音に敏感な敵との駆け引き
『メイドオブスカー』では、敵が音に敏感に反応する設定がゲームの緊張感を大きく高めています。敵は視覚ではなく聴覚を頼りにプレイヤーを探し出します。このため、物音を立てない慎重な行動が求められます。たとえば、床の軋む音や物を倒してしまう音が敵を引き寄せる原因となります。
また、ステルス操作を活用して、しゃがみながら移動することが攻略のポイントとなります。さらに、環境音や特定のアイテムを利用して敵を別の方向へ誘導することも可能です。この駆け引きがスリルと達成感を生み出し、プレイヤーをゲームの世界へ引き込む大きな要素となっています。
物音を避けるための独特なステルス操作
『メイドオブスカー』では、物音を避ける独自のステルス操作がゲーム体験を特徴づけています。プレイヤーは主人公を操作し、敵に見つからないように物音を最小限に抑えて行動します。たとえば、しゃがみながら移動することで足音を抑えることができ、敵の注意を引くリスクを軽減します。
また、呼吸を止めるというユニークなアクションが実装されており、これによりプレイヤーは敵の近くを静かにやり過ごすことが可能です。さらに、環境内にある音を利用して敵を引きつける戦術も重要な要素となっています。こうした工夫が求められるシステムが、緊張感と没入感を生み出しています。
ゲーム進行を助ける音楽の役割
ホラーゲーム『メイドオブスカー』では、音楽が物語やゲームプレイを大きく支える重要な要素となっています。まず、ゲーム内の音楽は物語の進行におけるヒントや感情を強調する役割を果たしています。たとえば、緊張感が高まる場面では低音を主体とした重々しいメロディが流れることで、プレイヤーの注意を敵の存在に向けさせます。さらに、重要なシーンではクラシカルな楽曲が用いられ、19世紀の舞台設定をより深く感じられる工夫がされています。
また、音楽は単なる演出にとどまらず、ゲームシステムの一部としても活用されています。特定の楽器の音色を頼りに探索を進めたり、曲の変化によって敵の接近を察知する仕組みがあり、プレイヤーにとって重要な手がかりとなります。このように、音楽がゲーム攻略と物語体験の両面で活躍する仕組みは、『メイドオブスカー』ならではの特徴といえます。
この工夫により、プレイヤーは音を通じてストーリーとゲームプレイに深く没入できます。音楽が緊張感や不安感を高めるだけでなく、探索や敵との駆け引きに役立つため、このゲームの魅力を一層引き立てています。
メイドオブスカーのオススメポイント
『メイドオブスカー』に対するネット上の反響や口コミをまとめてみました。
ストーリーの緊張感が高いと評判
『メイドオブスカー』のストーリーは、プレイヤーに終始緊張感を与えることで高く評価されています。物語の舞台となるスカーホテルは、静寂の中で何かが起きそうな不安を感じさせる設定が特徴です。特に、主人公トーマスが恋人エリザベスを救うために挑む試練は、感情移入しやすいドラマ性を持っています。
さらに、緊張感を高める演出として、敵がプレイヤーの行動に反応するシステムが挙げられます。たとえば、物音を立てると敵が即座に接近してくるため、一瞬の気の緩みも許されない状況が続きます。このようなゲーム設計により、物語のスリルがゲームプレイ全体に反映されています。
このような緊張感のあるストーリー構成と、緻密なゲームデザインが組み合わさることで、プレイヤーはホラー特有の恐怖だけでなく、感情的な深みを伴うゲーム体験を味わえます。この独自の演出が、多くのプレイヤーから高い評価を受けている理由です。
ホラー演出のリアリティが魅力
『メイドオブスカー』は、リアルなホラー演出が高く評価されているゲームです。特に音響デザインや視覚的効果が秀逸で、プレイヤーの没入感を一層高めています。例えば、物音や敵の足音がプレイヤーの位置に応じて変化することで、敵の接近をリアルに感じ取ることができます。また、暗闇に浮かび上がるホテル内部のディテールは、19世紀の雰囲気を見事に再現しています。
さらに、敵が突然現れるシーンでは視覚と聴覚の両方を使った緊張感の高い演出が用いられ、恐怖感を最大限に引き出しています。このような細部へのこだわりは、多くのホラーファンから支持されるポイントです。
リアルさを追求した演出により、プレイヤーは単にゲームを進めるだけでなく、自分が物語の中にいるような感覚を味わえます。これが『メイドオブスカー』のホラー演出が魅力とされる理由の一つです。
音を使った新感覚のゲーム体験が好評
『メイドオブスカー』では、音を中心にしたゲーム体験が新しいと多くのプレイヤーから好評を得ています。このゲームでは、音が物語と密接に関係し、プレイヤーの行動に直接影響を与えます。たとえば、物音を立てないように慎重に移動する必要があり、ステルスの緊張感が際立つ設計となっています。
また、敵キャラクターは音に非常に敏感で、足音や環境音を頼りにプレイヤーを追跡します。この仕組みは、ホラーゲームとしてのスリルを高めるだけでなく、従来のゲームにはないリアルな恐怖感を生み出しています。音の変化を頼りに攻略方法を見つけるなど、プレイヤーが戦略的に行動する楽しさも特徴です。
このように、音を巧みに活用したゲームデザインにより、プレイヤーは聴覚を駆使して物語に没入する体験を楽しむことができます。音が単なる演出ではなくゲームシステムそのものを構成している点が、このゲームの新しさと評価を高める要因となっています。
美しいグラフィックと雰囲気が高評価
『メイドオブスカー』は、美しいグラフィックと独特な雰囲気が多くのプレイヤーから高評価を受けています。ゲームの舞台となるスカーホテルは、19世紀のウェールズを忠実に再現した細部へのこだわりが感じられます。建物の荒廃した外観や内部の装飾が、ホラー特有の不気味さを引き立てています。
さらに、光と影の演出が絶妙で、暗い廊下に差し込む月明かりや、蝋燭の揺れる炎が現実感を生み出しています。この視覚効果により、プレイヤーは物語の世界に引き込まれる没入感を味わうことができます。また、リアルな音響効果と組み合わせることで、ゲーム全体の雰囲気がさらに際立っています。
これらの要素が組み合わさり、プレイヤーは19世紀のスカーホテルでの恐怖体験をリアルに感じられます。美しいグラフィックと雰囲気が、このゲームの評価を高める大きな要因となっています。
正直ベースで語る『メイドオブスカー』の初見プレイ感想
ここからは、僕の正直な感想を紹介します。
音に対するこだわりは一級品
メイドオブスカーの特徴として、やはり『音』にこだわって作られている点は、非常に評価が高い点だと思います。敵が音に対して反応するというゲームシステムはもちろんの事、作中で出てくるBGMや環境音などは、非常に強いこだわりを感じました。
プレイする上でも、静まり返ったホテルに響く敵の足音や、風に軋むような音など、非常にリアルな音作りがされていて、臨場感や雰囲気という点は抜群だと思います。
セーブポイントの会話が文章で確認できる
本作の特徴的な部分として、セーブが主導であるという点が挙げられます。オートセーブ機能はなく、セーブポイントとなる蓄音機で手動セーブするのですが、新しいセーブポイントに行くと、蓄音機から物語を紐解くヒントとなる会話や音声が流れます。
その場で聞くこともできますが、非常に便利なのが後からインベントリーを通じて内容が文章で確認できるという点です。
それなりに長い内容のものもあるので、毎回すべて聞いているのも面倒だと思いましたが、文章として確認できるので、物語の終盤で全てを通して確認し、話の流れを再確認するなど、細かい部分ですが、プレイヤーとしては非常に便利な機能だと感じました。
ステルスが苦手な人にとってはイラっとポイントが多い
これはあくまでも僕の個人的な趣向と性格の問題が大きく起因しますが、まずもって僕はステルスが苦手です。というか、せっかちな性格なので、『待つ』ということが出来ない犬にはなれない性格です。
それを踏まえてですが、ゲームの大部分を占めるステルスでの探索という点では、個人的にはかなりストレスがありました。理由は次の通りです。
- 難易度によって敵の気づきにくさはあるが、敵の配置や移動範囲は変わらない
- 狭い場所で挟み撃ちになってしまうことが多々あった
- どこにいる敵に気付かれているのか分からない事が多かった
- ステルスしているつもりでもまぁまぁ気づかれる
いづれも僕が苦手だからということを踏まえてご覧いただきたいのですが、僕としては、もう少し何とかなればいいなと思った部分です。
逆に言うと、ステルスが得意だったり色々と戦略を立てながらゲームを進めていきたい人にとっては、非常にやりがいのあるゲームではないかなと思います。僕は苦手です。
中盤はゲームの流れが単調になる
序盤は『どういうことなんだ?』という疑問が少しづつ明らかになってきて面白くなってくるのですが、中盤になるとやることがずっと同じなのでちょっと中だるみします。
というか、ステルスが苦手過ぎて僕が物語の解釈をするためのメモなどをもっとよく読み込めば『そういうことなのか!』が発生したと思うのですが、僕にはそれが出来ませんでした。
エンディングが期待を下回った
このゲームは2つのエンディングが用意されています。分岐フラグとしては、ラスボスであるエリザベスの父親を倒したあとに入手するカギを使って隠し部屋にある楽譜を入手(それ以前の楽譜は普通に進めれば入手できる)、最後のエリザベスの問いかけに『祓いの歌を演奏する』を選択するというだけです。
バッドエンドでは、呪いの歌によっておかしくなってしまったエリザベスに連れられてセイレーンの殺害に加担させられ終了、グッドエンドはエリザベスを正気に戻してホテルを呪いから解放して終わりという内容です。
もうちょっと何かあっても良かったんじゃない?っていうのが正直なところです。
グッドエンド側でも、最後のシーンとして母親の墓石の前で飼い犬とエリザベスが座っているという短いシーンが挿入されているだけで、何となく尻切れトンボ感が否めません。
あれだけ面倒な攻略が必要な内容であれば、グッドエンドではもっと種明かし的な展開があっても良かったんじゃないかなと思います。実在のスカーホテルやセイレーンの伝説など、要素としては非常にうまく取り入れられていたので、少し残念です。
まとめ
ということで、今回は『メイドオブスカー』について解説してみましたが、いかがでしたでしょうか。僕自身がステルスが苦手ということと、購入前の期待感が大きかっただけに、僕としては少し消化不良な印象を受けました。
ただ、本編とは別にチャレンジストーリーが4つ用意されており、本編では『敵が登場しない版』という難易度があるので、やり込み要素としてはボリュームがあるのかなと思います。
じっくりと時間をかけてプレイするゲームとしてはおすすめできる作品だと思いました。皆さんの感想を是非コメントで教えてください。最後までご覧いただきありがとうございます。
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