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【レビュー】アジア系ホラーゲーム『帋人形-カミニンギョウ-』をプレイしたら一味違ったホラー感がジワジワ来た

ゲームレビュー

初見プレイ配信から少し時間が経ちましたが、アジア系ホラーゲーム『帋人形-カミニンギョウ-』の初見プレイレビューを紹介します。今までプレイしたホラーゲームとは少し違った面白さがありましたので、特徴を踏まえてご紹介します。

物語の導入

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まずは『帋人形-カミニンギョウ-』のゲーム内で展開される物語をざっくり紹介します。

主人公は娘を持つ父親の男性、精神疾患を患っているようで奥さんとはちょっとうまくいっていないような感じです。ある日娘を連れて車を走らせて奥さんの家(実家なのか自宅なのかよくわかりませんが)に向かっていました。精神疾患を患っているのは娘も知っているらしく、その日の薬はちゃんと服用したのか心配して声をかけてきます。ところが、男性は返答せずに車がスリップしてしまいます

※プレイ画面キャプチャーから引用

気が付くと見知らぬ廃墟に倒れていました、視界はぼやけているもののよく目を凝らしてみると遠くにゆっくり歩く娘の姿が見えた気がします

娘を追いかけようと立ち上がろうとしますが、足を怪我しているらしくなかなか立ち上がれません。なんとか踏ん張って立ち上がるとどこからともなく『ようやく戻ってきたね・・・』という不気味な声が聞こえた気がしました。

あたりを見回してみると人の気配はなく、蓄音機のようなものが見えます。足元にあったライトを使って部屋の中をよく見てみると首をはねられた死体がありました。それが誰なのかわかりませんが、ほかに手掛かりがないか部屋の中の探索を続けます。

おそらくどこかの屋敷のようで、扉には鍵が閉まっていてほかの場所へ行く手段はありません。埃をかぶった机の上にあった紙切れには、蓄音機の絵とレコードは火に近づけてはいけないと注意書きがありました。

全体的なゲームの流れ

上記のような状況でゲームが始まるわけですが、基本的には謎解きをして閉ざされている扉を開いてさらに謎解きを進めていくというゲーム内容です。

舞台になっているのは中国系の作りの大きな屋敷でたくさんの部屋があります。入れる部屋もありますが、鍵が閉まっていて入れない部屋もたくさんあります。謎解きを進めていくと扉をあけるための鍵が入手できますが、その先へ進もうとすると怨霊が行く手を阻みます

※プレイ画面キャプチャーから引用

どうやらこの屋敷では過去に何かが起きたようで、その断片と思われる日記がストーリーを進める上で重要なヒントになります。

メインとなる登場人物は6名の人間で、それぞれの人物に纏わる過去の出来事が書かれた日記の断片がいろいろなところに落ちています。その日記の内容を元に屋敷の中を探索して謎解きをして怨霊から逃げていくというのが全体的な流れです。

帋人形-カミニンギョウ-の魅力を深堀する

それではここから、『帋人形-カミニンギョウ-』を様々な観点から特徴的な部分をご紹介します。

ホラーゲームとしての魅力

まずはこのゲームの『ホラーゲームとしての魅力』について分析してきます。所謂『びっくり演出』もありますが、基本的にはゆっくりと自分のペースでゲームを進めることができます。ゲームを進めると怨霊が敵として出てきますが、戦闘のようなシーンはなく、怨霊を交わす手段としてはQTEがほとんどなので難易度で言えば低いほうだと思います。

ゲーム自体の雰囲気はどこか湿った感じがあるホラーという感じで、激しい演出が少ない反面、どこで何が起きるのかという想像を膨らませるような雰囲気が非常に強いです。

※プレイ画面キャプチャーから引用

また、ゲームの途中では屋敷の中を怨霊がうろついており、タンスなどに隠れてやり過ごすか怨霊から逃げるかする必要がありますが、主人公は基本歩きしかできない(走るモーションもありますが、一瞬しか走らないのでほぼ歩き)ため、隠れるほうが無難な場合が多いです。

演出やゲーム内容を総合すると、雰囲気は非常にいい感じのホラーですが、全体的にはそれほどホラー感は強くないと思います。序盤では何が起こるかわからないので結構びくびくしながらプレイすると思いますが、慣れてくるとそれほど恐怖は感じなくなると思います。

探索ゲームとしての魅力

このゲームはどちらかというと探索要素が強いゲームだと思います。その点で言うと、フィールドの中に散らばるヒントをいかに収集するかという点が重要になります。ただ、前述の通りランダムに怨霊が現れゆっくりと追いかけてくるため、なかなか落ち着いて探索することが難しいと思います。よって、情報収集の取りこぼしをしないように注意する必要があります。

一番最初の部屋で首をはねられた人物が日記を残しており、その日記が屋敷の中の人間関係や屋敷で起こった事件を記しており、その日記が探索を続けていくうえで非常に重要となります。

※プレイ画面キャプチャーから引用

また、序盤から中盤にかけて屋敷の中を探索するうえで、かなり迷いやすいマップであるということを注意すべきだと思います。空間認識が得意な人ならば問題ないと思うのですが、扉に特徴があまりないので、どこの扉から入ったのか、どこの部屋に出たのかということがわからなくなり迷子になることがあると思います。かといってそれほど広いマップではないのですが、どこにいるのかわからなくなると謎解きやアイテムを見落とす原因になると思いますのでご注意ください。

謎解きゲームとしての魅力

謎解き難易度は比較的高いと思います。序盤はそれほどではありませんが、中盤以降は結構難しいと思います。

しかしながら、その謎解きの一つ一つが面白いので、解けた瞬間の快感は非常に気持ちいいです。一部気が付きにくい部分にインタラクトがあったり、ヒントの文章がわかりにくかったりしますが、この手のゲームに慣れている人であればそれほど苦戦することはないと思います。

※プレイ画面キャプチャーから引用

僕は何度か行き詰って屋敷の中をグルグルしていたことがありました。そんな時は基本的に隅々まで調べなおせばどこかで糸口が出てくると思います。

論理的に集めたヒントから解いていくものや、直感的に行動すると解けるものなど一口に謎解きと言っても色々な種類があるので楽しかったです。同じパターンで解けるものとそうで無いものがあるので、飽きはこない作りになっているのかなと思いました。

イマイチだなと思った点

所謂『つまらないゲーム』とは思わなかったのですが、自分の希望を言うのであればというレベルでイマイチに思った点を記載します。

人物の名前やものの名前が難しい

ここは中国系の世界観なので仕方ない部分ですが、漢字の読み方がよくわからない事が多々ありました。正直その辺はプレイヤーの自由でもあるかなと思うのですが、分からなすぎて読めないというものもあったので、振り仮名は欲しかったかなという印象です。

全体的に淡白な印象が強い

プレイヤーのセリフなども少なく、屋敷の中に出てくる敵も、以前怒った事件で亡くなった人たちの怨霊という設定のため会話めいたものはありません。そのため、ヒントを集め謎解きをして先に進んで怨霊を封印するという一連の行為を淡々と続けていく印象があります。

※プレイ画面キャプチャーから引用

敵として現れる怨霊の中には無念の死を遂げた感じの説明もあったので、もう少し感情的な演出があるとプレイヤーの感情移入度も上がって没入感が高まるかなと思いました。

主人公が走れない

前述もしましたが、主人公が基本的に歩くしか行動が出来ないのでちょっともどかしい部分があります。歩くのもそれほど速くないので、探索のために屋敷を見て回る時には少し煩わしさを感じるかもしれません。

ただ、怨霊も速く動く事がないので、ゲームを進めていく上で障壁になる事はなかったです。

話がこのゲームだけでは完結しない

娘の居所が分からず屋敷の中を探索していくのですが、結局最後まで娘を見つけられずに終わります。また、屋敷の2階には何か秘密があるようですが、屋敷の中央に位置する階段を登る事ができるようになる頃にはもうエンディングとなります。

『帋人形-カミニンギョウ-』については『帋人形2-カミニンギョウ2-』という続編がリリースされており、どうやらお話自体は続編に繋がっているようです。

続編のあるゲームの場合、2作目からプレイしても単独で成立するものもありますが、このゲームに関しては完全に話がつながって居るため、1作目だけでは話の真相が全くわかりません

個人的にはある程度の区切りが欲しかったかなと思いますが、結構宙ぶらりんのままエンディングを迎えました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ホラー系では珍しくアジア圏の話で、ヴィジュアル的にも中国系だとすぐにわかる内容で、全体的な雰囲気も中国の感じでした。キョンシー映画などが好きな方はかなりハマる内容だと思います。

最近はアジア系のゲームも増えてきているので、続編も含めて面白いゲームを発掘していきたいと思います。最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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