【重要】当サイトのコンテンツ利用について

【レビュー】前作から3年後の世界 『バイオハザード6』初見プレイの感想を正直レビュー

バイオハザード6初見プレイ ゲームレビュー

今回は、初見プレイから少し時間が空きましたが、バイオハザード6の初見プレイレビューを解説していきます。これまでバイオシリーズをプレイしてきましたが、本作の初見プレイをもって、バイオシリーズナンバリングタイトルはすべてプレイしたことになりました。

そこで、バイオ6の作品内容に触れつつ、他のナンバリングタイトルとの比較なども解説していこうと思います。ぜひご覧ください。

【まとめ記事】バイオハザードの人物相関や物語について自分の備忘録も兼ねてまとめてみた
バイオハザードの人物相関や物語について考察する上で、自分の知識の整理も兼ねてまとめ記事を作ってみました。 主要人物や主要要素について解説しています。

【解説してみた】バイオハザードの魅力と全ての始まり『洋館事件』とヴィレッジで明かされた衝撃の事実
大好きなゲームタイトルである『バイオハザード』についてちょっとだけ解説をしてみました。読み物として、また僕の個人的な解釈としてご紹介します。

【レビュー】ナンバリング未プレイでも楽しめる『バイオハザードリベレーションズ2(BIOHAZARD REVELATIONS2)』初見プレイレビュー(ネタバレあり)
単独作品として非常に楽しめた『バイオハザードリベレーションズ2(BIOHAZARD REVELATIONS2)』初見プレイレビューを紹介します。ストーリーの内容に触れますのでネタバレ注意です。

ホラーに振り切った神作『バイオハザード7 レジデントイービル(BIOHAZARD 7 resident evil)』を改めてプレイしてみた
バイオハザードシリーズの中でも特にホラー色の強い『バイオハザード7 レジデントイービル(BIOHAZARD 7 resident evil)』をプレイレビューしていきます。ゲームとしてのオススメポイントや、どんな人にお薦めなのか詳しく解説しています。

【レビュー】『買わない』と断言したのに僕が『BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)』にハマった理由 初見プレイで感じたオススメポイントを徹底解説
発売当初購入の意志はなかった『BIOHAZARD RE:4(バイオハザード RE:4)』にどっぷりハマってしまった経緯と、これからプレイする人向けのオススメポイントを独自目線で徹底解説しています。

【レビュー】安すぎる?DLCのレベルを超えた『バイオハザードRE:4追加DLCセパレートウェイズ(BIOHAZARD RE:4 SEPARATE WAYS)』のすごいところ
『バイオハザードRE:4追加DLCセパレートウェイズ(BIOHAZARD RE:4 SEPARATE WAYS)』の物語について解説します。セパレートウェイズは、本編の裏側で活動していたエイダ・ウォンの任務を追体験できるストーリーモードです。本編との繋がりや、エイダの目的や行動についても紹介します。『バイオハザードRE:4追加DLCセパレートウェイズ(BIOHAZARD RE:4 SEPARATE WAYS)』の物語を知りたい方はぜひ読んでみてください。

【レビュー】リメイクを強く希望!クリアした時に『正統派バイオ』だと気づいた『BIOHAZARD Code:Veronica(バイオハザード コード:ベロニカ)』初見プレイを徹底解説(ネタバレあり)
リメイクの声が多い『BIOHAZARD Code:Veronica(バイオハザード コード:ベロニカ)』を初見プレイした感想とその素晴らしさを徹底解説しています。一部ネタバレ要素を含みます。また、かなり以前の作品ですが、今からでもプレイできる方法も併せてご紹介しています。

【レビュー】バイオハザード0を攻略して分かった原点の素晴らしさ『裏切りと信頼』がテーマの神作
バイオハザード0の攻略プレイを元に、物語やゲーム性、本作のテーマやシリーズ作品との違いや特徴についてわかりやすく解説しました。たくさんの方におすすめできるゲームなので、是非参考にしていただきプレイしてみてください。

【レビュー】やらないと言っていた『バイオハザード5(BIOHAZARD 5)』初見プレイレビュー
バイオハザード5を初見プレイした感想とおすすめポイントやいまいちに感じたポイントを正直レビューしています。

【待望の最新作】バイオハザード レクイエム(バイオ9)を徹底考察!アウトブレイクとの関連性は?
バイオハザード レクイエム(バイオ9)の内容について独自目線で徹底考察します。噂されるアウトブレイクとの関連性も紹介。
スポンサーリンク

バイオハザード6の物語

初っ端からにはなりますが、バイオハザード6の物語について解説したいと思います。なぜならば、僕は初見プレイを完了した段階では、正直な感想で言うと『で、どんな話だったの?』という印象を持ったからです。

初見プレイを終えて色々な資料や動画を観ていく中で、自分の中で解釈できた内容を解説します。一部ストーリー的にはネタバレを含みますのでご了承ください。

登場人物

時系列としては、バイオハザード5の3年後であり、バイオリベ2の翌年の話になります。

主人公は4名。

そして、彼らとともに登場するのが、下記の面々。

  • ヘレナ・ハーパー
  • ピアーズ・ニヴァンス
  • シェリー・バーキン
  • ディレック・C・シモンズ
  • カーラ・ラダメス

では、上記の登場人物に着目しながら時系列で物語を追っていきましょう。

長文読みたくない人はこちら

C-ウイルスと裏エイダの誕生

合衆国大統領とレオン
※プレイ画面キャプチャーより引用

アメリカ大統領と盟友の関係にあったシモンズですが、ひそかにウイルス開発や研究をしていました。アメリカの安寧を願う一方で、目的のためには手段を択ばないという歪んだ思想の持ち主だったシモンズは、自身の配下で働いていたカーラが開発した『C-ウイルスなどを利用して、生物兵器の開発を進めていきます。その中で、ある日シモンズはカーラ自身を実験体として利用してしまうのでした。

その理由が、シモンズの知人で会ったエイダに対して歪んだ執着心を持っていたこと、しかしながらエイダには相手にされなかったという背景から、自分の思い通りになるエイダを作り上げようとしたことだったようです。

イドニアでのジェイク
※プレイ画面キャプチャーより引用

2012年末、イドニアで傭兵として暮らしていたジェイクのもとにカーラが怪しい薬を持って現れます。その薬こそC-ウイルスであり、ジェイクの仲間たちは次々に怪物へと変貌していきました。しかし、ジェイクには何も起こりません。その理由は、実は彼がアルバート・ウェスカーの息子だったからです。

しかし、ジェイク自身は自分の出自を理解しておらず、ウイルス耐性を調査しようと、シモンズがけしかけた計画が進行しているのでした。そこに利用されジェイクと接触したのが、成長して合衆国エージェントとなったシェリーでした。

シェリーに促されたジェイクは、二人で合衆国への脱出を試みますが、シモンズの陰謀に利用されているカーラ率いるネオアンブレラによって捉えられ監禁されてしまいます。

失意のクリス

失意のクリス
※プレイ画面キャプチャーより引用

同じころ、イドニアでの内紛でB.O.Wが利用されていることから、クリスたちを投入します。ジェイクらと偶然出会ったときに、ジェイクに対して違和感を感じましたが、彼らとは別れます。

その後、ある場所でクリスたちの目の前に現れたカーラはC-ウイルスを放ち、隊員たちを次々に怪物たちへと変貌させていきます。何もできずに仲間を失っていくクリスは、自分の無力さとカーラへの強烈な憎悪を覚えながらも、戦闘によって意識を失ってしまいます。

見覚えのないオーダー

エイダの潜入
※プレイ画面キャプチャーより引用

それから半年後、カーラはシモンズに成りすましてエイダへの接触を試みます。その内容に違和感を覚えつつも、エイダは言い知れぬ陰謀の予感に大西洋の潜水艦へと乗り込むのでした。その潜水艦の中で、約半年前にシモンズからエイダへ宛てた覚えのないオーダーを目にします。これこそ、シモンズがカーラへ指示したジェイク確保の任務でした。

大統領の暗殺とヘレナの秘密

時を同じくして、アメリカ大統領は、これまで機密事項とされてきたラクーンシティ事件の真相を世に公表しようとしていました。しかし、それをよく思わなかったシモンズは、カーラ率いるネオアンブレラによって大統領を抹殺する計画を立てます。その準備として、大統領の護衛だったヘレナの妹を誘拐し、妹の命と引き換えにヘレナに対して計画への協力を迫りました。講演予定だった大学にてC-ウイルスによる襲撃を受け、大統領はゾンビに変異、周辺の異変に気付いたレオンが急行するも、手遅れの状態でした。

苦渋の思いで大統領を射殺したレオンに対して、ヘレナはこの事件への自信の関与を打ち明け、街の教会でその内容を打ち明けると告げます。ゾンビたちを退けながら、二人は町の教会へと向かいます。

教会に到着すると、その地下に研究所があり、そこでレオンはサナギのようなものから生れ落ちるエイダによく似た女の映像を目にします。

生れ落ちるエイダ
※プレイ画面キャプチャーより引用

さらに研究所を進んだ洞窟で、ヘレナの妹デボラと遭遇、また、エイダ自身とも遭遇します。困惑するレオンですが、C-ウイルスを投与されたデボラの襲撃に立ち向かい何とか撃退することに成功しました。その後、シモンズの陰謀とヘレナの関与が明かされました。

事態を理解したレオンがハニガンに連絡を取ると、シモンズはすでに中国へ移動しており、さらに計画を進めていることが判明。シモンズを追って二人は中国へと向かいます。

レオンたちと別れたエイダは、研究所でレオンが目にした映像を発見、自分に連絡してきたのがシモンズではなく第三者のカーラである事を見抜き、カーラに対してその旨を告げました。また、シモンズに対してカーラが暗躍していることを伝えると、シモンズも中国へと向かい、エイダもカーラを追って中国へと旅立ちます。

中国での追跡

同じころ、以前の出来事がきっかけで記憶を失い、酒浸りの日々だったクリス。ある日ピアーズが無理やりクリスを任務に同行させ、中国で発生していたバイオテロの鎮圧へと向かいます。そのさなかでカーラによって失った部下の事、憎き敵であるカーラ自身の事を思い出し、任務遂行を放棄しカーラ確保を独断で遂行するようになります。

しかし、その中でまたしても多くの部下を失ってしまうクリス。そのクリスに対してピアーズはクリスの責任を問いただしますが、クリスは冷静さを欠いていました。

同じころ、監禁されたジェイクとシェリーは研究施設で実験体として扱われており、半年ほどの時間が経過していました。ある日警備を突破して脱出を試みるもウスタナクに何度も襲撃され、その都度辛くも逃れていました。

ジェイクとシェリー
※プレイ画面キャプチャーより引用

中国行きの飛行機が墜落し何とか生きていたレオンとヘレナと遭遇し、黒幕であるシモンズのもとを訪れ事件の真相を問います。真相を知ったシェリーはジェイクの生態データをレオンに渡しますが、直後ネオアンブレラによって再び捉えられ海底研究所へと連行されてしまうのでした。

レオンは中国へ到着するとクリスらと遭遇。その後ジェイクらと合流すると、黒幕シモンズのもとに到着しますが、カーラの刺客によってシモンズにC-ウイルスが投与されてしまい変異を始めました。

痴情の縺れと同情

カーラを追跡するクリスらの通信を傍受して、エイダはネオアンブレラの空母へと侵入しました。そこで、シモンズによって実験体とされたカーラの存在や、シモンズがカーラを実験体にした理由、さらには、シモンズを慕っているにもかかわらず振り返ってもらえないことから憎悪に焼かれたカーラの計画など、事件の全貌を把握するのでした。

その後、シモンズの刺客によって狙撃されたカーラは、自身に強化型ウイルスを投与し化け物へと変貌。身勝手な男に翻弄されたカーラに同情しつつも、エイダはカーラを倒します。

揺れるジェイク

レオンたちからジェイクについての話を聞いたクリスらは海底研究所へと急ぎます。合流したジェイクは、その時自分の父親の命を奪ったのが、クリス本人であることを明かされます。激高するジェイクでしたが、世界を救うというクリスの意思に共感し、最終兵器ハオスをクリスたちに任せて、立ち塞がるウスタナクを撃破すると、脱出に成功するのでした。

ジェイクの葛藤
※プレイ画面キャプチャーより引用

ピアーズの意思

一方、ジェイクたちと別れたクリスとピアーズは、最終兵器ハオスと戦います。何とか抑え込もうとしますが、戦闘の途中で飛来した瓦礫によってピアーズが右腕に致命傷を負ってしまいます。ピアーズを助けようとするクリスを阻止するハオス。絶体絶命の状態ですが、ピアーズは目の前にC-ウイルスが転がっていることに気づきます。最後の力を振り絞り自身の右腕を引きちぎると、C-ウイルスを自身に投与。その効果で変異した右腕から放たれた電撃によってハオスを退けます。

ピアーズの望みとクリスの決意
※プレイ画面キャプチャーより引用

ウイルスの影響により自身の限界を悟ったピアーズは、クリス一人を脱出艇に乗せて射出、クリスを追いかけるハオスを最後の電撃で撃破し、クリスは一人生還することが出来ました。

すべての終わり

追い詰められたシモンズ
※プレイ画面キャプチャーより引用

シモンズを追いかけるレオンたちはクアッドタワーでシモンズを追い詰めると、空母から脱出したエイダと合流し、変異したシモンズを撃退します。

エイダはレオンたちと別れるとカーラの研究所を探り当てて、研究所内部へと侵入します。そこで映像データを見ていると、奥の方でサナギから生まれようとする何者かを目にします。

『同情の必要はなかった』とエイダはつぶやくと、研究所ごと破壊してすべてを葬り去りました。

事件を終わらせるエイダ
※プレイ画面キャプチャーより引用
この長い物語をギュッ!とまとめると
  • カーラがシモンズのもとでC-ウイルスを開発
  • カーラはシモンズにホの字、シモンズはエイダにホの字
  • シモンズがカーラを自分の言いなりドール人形にする
  • シモンズが良からぬことを企みジェイクの調査をカーラに指示、シェリーを利用
  • シモンズが勝手すぎるとカーラがブチ切れ、独断でエイダに接触
  • レオンとクリスが追っていた事件の先にシモンズとカーラ
  • エイダはドッペルゲンガーを追跡してカーラだと見抜く
  • 最終的にシモンズとカーラの茶番に『アホくさ』とエイダが全部破壊

ということで、文字にするとなかなか長いですね。それでは僕なりの考察を踏まえて以下解説と初見プレイの感想です。

スポンサーリンク

バイオハザード6 初見プレイの感想

一言でまとめると『これじゃない感』です。

物語自体が非常に複雑になっていますが、シンプルに言えば『エイダに相手にされないシモンズが暴走』『シモンズに振り向いてもらえないカーラが暴走』という2軸が根幹であり、男と女の痴話げんかをめちゃくちゃややこしくスケールをでかくしたという感じの印象を受けました。

物語ベースで評価するなら『深みがない』という感じでしょうか。

なんかパッとしないし、印象的な部分としてはヤケクソになったクリスを無理やり任務に同行させて正気を取り戻させ、さらには自分が犠牲になって世界平和をクリスに託したピアーズ最高っていう部分くらいですかね。

ちょっと細かく分析してみましょう。

ゲームシステム

バイオハザード6のQTE
※プレイ画面キャプチャーより引用

全体的なゲームシステムとしては、前作のバイオ5同様アクションに偏った印象を受けました。また、不評の声が多い『QTE』がこれでもかと盛り込まれており、個人的には『めんどくさ』という印象が大半でした。

それ以外のシステムとしてはバイオ5を踏襲しており、目新しさは感じませんでした。

通常の戦闘とQTEの境目が分かりにくく、プレイしている最中も正直ストレスが大きかったような気がします。

シモンズの立ち位置

レオン編をプレイした時に、『ラクーンシティの真実を公表しようとする大統領を暗殺したシモンズ』という時点では過去作とのつながりや、さらなる物語の背景にワクワクしましたが、ふたを開けると結局のところ『エイダちゃん大好きおじさんがラブドール作っちゃいました事件』なわけで…。

バイオリベ1のようなどんでん返しがなかったのは非常に残念でなりません。

シェリー、ジェイクの扱い

新しい展開が期待される部分としては『ジェイク編』が一番期待していましたが、なんだか肩透かしの内容に感じました。

っていうか、雪山のステージ必要?バイクのQTEいらなくない?というのが正直な感想です。

二人とも似た境遇のキャラクターであり、ファンとしては一番新しい展開を期待していたのですが、シモンズとカーラの話に『なんとなく登場させてみた』っていうだけで、正直この二人ではなくてもよかったのではないかとさえ思ってしまいます。

4つのシナリオ

バイオハザード6のシナリオ
※プレイ画面キャプチャーより引用

バイオハザード6はクリス、レオン、ジェイク、エイダの4人のシナリオで構成されていますが、物語としてはクロスオーバーしている部分も多く、全体的な流れが冗長的に感じる部分が多々ありました。

『○〇の裏ではこうだった』という種明かし的なものを表現したかったのかなとも思いますが、正直失敗だったような気がします。一つの物語で『○〇パート』みたいな感じでキャラクターを変えればよかっただけで、わざわざシナリオを分けた意味があまりないように感じました。

逆に、シナリオを分けることで時系列理解が難しくなり、全体把握が僕はできませんでした。

また、それぞれのシナリオをクリアすると一応エンディング的なものが用意されていますが、種明かし要素となるエイダ編を終えた段階では、それまでの話が長すぎて尻切れトンボのように感じました。

結局どっちつかず

総合的に思うことは『この作品のメインテーマは何?』という点です。他のナンバリング作品であれば下記のようなイメージです。(個人的な独断です)

バイオハザード6
※プレイ画面キャプチャーより引用
  • バイオ0:バイオ1の前日談。マーカスの悲哀とスペンサーの非情。
  • バイオ1:すべての始まりなので言わずもがな。
  • バイオ2:ラクーンシティ事件(レオン・クレア視点)
  • バイオ3:ラクーンシティ事件(ジル視点)
  • バイオ4:クラウザーとレオンの関係性、プラーガの登場。
  • バイオ5:因縁の決着、プラーガの進化。
  • バイオ6:???
  • バイオ7:特異菌の登場、バイオテロの拡大。
  • バイオ8:特異菌の根源深堀、イーサンの最終章。

このようにみていくと、バイオ6って何ですかね?

クリスの浮き沈み?レオンの正義感?ヘレナとデボラの話?シェリーの秘密?ジェイクの出自?エイダの謎?

なんだかどれをとっても中途半端になってしまって、この作品のメインテーマがどうしても『シモンズとカーラの痴話喧嘩』でまとまってしまいます。

仮に、シモンズとカーラが中心人物でもいいと思います。じゃあ、それによってナンバリング作品としてどんなつながりを描きたかったのか?もう少し掘り下げてほしかったよね。しかも、そこにレガシーキャラであるクリスやレオン、新キャラであるシェリーやジェイクを入れちゃってるもんだから、もう『しっちゃかめっちゃか』ですね。

個人的に思うことは、『レオン編だけで良かった』という点ですね。もしそうであれば、ヘレナの関り具合的にちょうどよかったと思いますし、大統領補佐官であるシモンズが黒幕で悪いことしてた、それがC-ウイルスっていうのが原因だった、それを作ったのはカーラで最後にエイダが研究所を破壊した。よし!っていう感じで終われたんじゃないでしょうか。

クリス編、ジェイク編はリベレーションズ的な立ち位置、もしくはDLCでも良かったんじゃないかなと思います。

もちろん、制作陣は苦労して作り上げたと思いますし、今更僕が何を言っても変わるわけではないと思いますが、あくまでファンとしての意見と思っていただけたら幸いです。

とても強引な言い方をすれば

批判も承知でこのゲームを総評すると、『なくても良かった』という感じです。

当然このゲームがあってこその部分もあるんですが、仮にバイオシリーズの中でこの作品が無かったとしたら…と考えると、それほど支障が出ないように思います。故に、『過去作との繋がり』や『今後の展開に対する伏線』というシリーズの強みが薄かったように感じます。

逆に言うと、リベレーションズのように過去作を知らない人でもプレイできるという点は評価点だったような気がしますが、やっぱりナンバリングだったら『バイオを語るうえで欠かせない』というポイントが欲しかったですね。

スポンサーリンク

バイオハザード6で印象的だったシーン

すでにご覧いただいた通り、この作品に対しての感想としては結構厳しいものが多いのが僕自身の意見ですが、バイオハザード6をプレイして心を動かされた部分をいくつか紹介したいと思います。

本来のクリスを望み続けたピアーズ

やっぱり一番感慨深いのはピアーズの存在ですかね。作戦遂行の中で仲間を失い自暴自棄になっていたクリスに正気を取り戻させたのは他でもないピアーズです。ピアーズが居なかったら、バイオ7でイーサンを救助したのは違う人だったのかも。

作中でクリスとピアーズは激しく対立しますが、ピアーズ自身の思いは『逞しく戦い続ける戦士クリス』を常に求めていたような気がします。

ハオスとの戦闘ではさすがのクリスと言えども絶体絶命の状況でしたが、ピアーズが自分の命に代えて行動を起こしたことがクリスの生還に繋がっています。

ピアーズの存在は、本作の中でも多くのファンが心に残った要素なのではないでしょうか。

シモンズに利用されたデボラ

次に個人的に印象深かったのはデボラの存在です。ヘレナが大統領の護衛をしていることから、大統領暗殺を目論むシモンズによって『弱み』としてデボラを誘拐され、ヘレナはシモンズの指示に従うしか出来ませんでした。

地下洞窟でレオンらと共に変異してしまったデボラを退け、敵討ちをすることを約束してデボラの手を離したヘレナの心情は計り知れないものがあると思います。あのシーンはちょっと涙腺が緩みました。

ジェイクの葛藤

自分の出自を知らない青年として登場するジェイクですが、実はアルバート・ウェスカーの息子であるという事が作中で明らかとなり、ジェイクの存在こそがウイルス汚染を解決する糸口になるというのが一つのキーファクターになっています。

海底研究所でクリス達と合流した際に、クリスから真実を聞かされたジェイクは激しい葛藤に激昂しますが、世界平和のために争っている暇はないと素晴らしい決断をしてシェリーと共に脱出を試みます。

ジェイク編の最後では、合衆国との取引で50ドルの報酬で了承したことが明かされますが、そこにジェイクの人柄とシェリーとの絆が見え隠れするような気がします。

感情的なエイダ

これは個人的に感じただけで、他の方がプレイして同じように感じるかは分からないのですが、エイダ編の最後でカーラの研究所をエイダが破壊する際、エイダの表情が感情的に見えました

それが僕には『悔しさ』のように感じました。それがカーラに対してだったのか、シモンズに対してだったのか、あるいはもっと別の何かだったのか。ゲーム中で答えが出ることはありませんでしたが、冷静沈着なイメージのエイダが感情をむき出しにするように感じたあのシーンは、個人的には印象的に映ったシーンでした。

スポンサーリンク

バイオハザード6総合評価

それでは、初見プレイの総合評価をまとめます。

良かった点
  • それぞれのシナリオで魅力的なキャラクターが登場する
  • 過去作を知らなくても単独でプレイ可能
  • 成長して逞しくなったシェリーを見ることが出来た
  • ゲーム本編としてエイダをプレイすることが出来た
うーん…な点
  • 全体的に回りくどく長い
  • 核になるストーリーがもう少し欲しかった
  • シェリーとジェイクの出し方が取って付けたような感じ
  • ナンバリングの繋がりが薄い

バイオ要素を盛り込んだガンシューティングアクションゲーム』というのが僕の個人的な感想です。

スポンサーリンク

まとめ

さて、かなり辛口で感想を解説しましたがいかがだったでしょうか。本作が好きという方も当然いらっしゃると思いますし、高い評価をしている方も居るかもしれません。

個人的にはアクションが苦手で頭も良くないので、QTE地獄のアクションと冗長的なシナリオがあまりしっくり来ませんでした。バイオ5で始祖花の話が出てきたから、昔話を持ち出して、タイラントの素体になったセルゲイの話とかが絡んできても良かったんじゃないかなと思いますが。

皆さんの感想はどんな感想を持ちましたか?是非コメント等で教えてくださいね。最後まで読んでいただきありがとうございます。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました