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【レビュー】ナンバリング未プレイでも楽しめる『バイオハザードリベレーションズ2(BIOHAZARD REVELATIONS2)』初見プレイレビュー(ネタバレあり)

ゲームレビュー

夏休み企画第一弾として先日プレイした『バイオハザードリベレーションズ2(BIOHAZARD REVELATIONS 2)』の初見プレイレビューを紹介します。バイオシリーズは気になるけど全部やっている時間はない、ストーリーをよく知らないから楽しめるか不安という人におすすめです。ぜひプレイしてみてください。

バイオハザードシリーズ作品を未プレイの人にこそおすすめする理由

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バイオハザードシリーズは言わずと知れた人気タイトルですが、その作品の多さから全てをプレイしていないという人も少なくはないと思います。僕自身プレイしたのは『バイオハザード:0リマスター』『バイオハザードリマスター』『RE:2』『RE:3』『バイオハザード7』『バイオハザードヴィレッジ』の6作品だけです。

ちなみに、僕が『4・5・6』をやっていない理由は、アクション要素が多いから。物語には興味はありますが、色々と派生していて本来のラクーンシティの話からだいぶ飛躍した内容が多いこと、QTEを多用したアクション要素が強くなっているということが未プレイの理由です。

それでも今回の『バイオハザードリベレーションズ2(BIOHAZARD REVELATIONS 2)』が十分に楽しめた理由は『単体で物語が完結しているから』という部分が非常に大きいです。

これにより、4から6までの物語がよくわからなくてもプレイできましたし、逆に3までの話を知らなくてもオープニングムービーなどで登場人物の背景は理解できるので、これまで全くバイオシリーズをプレイしたことがない人にもおすすめできる作品だと思います。

作品内の物語とあらすじ

バイオハザード リベレーションズ2』は、前作『バイオハザード リベレーションズ』の続編であり、シリーズのストーリーにおける一環として展開されています。物語の舞台は前作から数年後となっておりプレイヤーは複数の主人公の視点を通じて物語を進めていきます。

  1. クレア・レッドフィールド: シリーズの人気キャラクターであるクレア・レッドフィールドが、テラグリジア島という孤島で目覚めます。彼女は島に閉じ込められており、新たな恐ろしいバイオハザードの事件が巻き起こっていることを知ります。彼女は島で出会う人々と共に、事件の真相を解明しようとします。
  2. バリー・バートン: クレアの兄であるバリー・バートンは、娘のモイラと共にテラグリジア島に向かいます。彼はナタリアという少女と出会い、島での出来事に直面しながら彼女を守ろうと奮闘します。

物語はこれらの主人公たちの視点から進行し、プレイヤーは彼らの行動を通じて事件の真相を明らかにしていきます。島での恐ろしい出来事やバイオハザードに関連する陰謀が明らかになる一方で、キャラクターたちは困難な状況に立ち向かい、過去との向き合い方や信頼の重要性についても考えることになります。

ゲームとしての特徴

物語の進行がチャプターごとに明確になっている

本作は本編のエピソードが4つ、追加エピソードが2つ用意されており、それぞれのエピソードで話が完結されており物語の進行が非常にわかりやすいのが特徴です。一つのエピソードでクレア編、バリー編が用意されており、それぞれの時間軸で何が起きているのか、それがどのようにつながっていくのかという部分が非常に興味深い内容に仕上がっています。

また、本作は4から6までの時間軸の裏側で何が起きていたのかという視点で描かれますが、さらにその中で追加エピソードが用意されています。ここからはネタバレを含みますので、ご自身で判断をお願いします。

エピソード1:流刑地にて

ラクーンシティの事件の後、『テラセイブ』という団体に所属することになったクレア。新人の構成員としてバリーの娘『モイラ』と会うことになります。あるパーティで談笑していると、突然何者かに襲撃され気付いた時には牢屋のようなところに閉じ込められていました。

BOWが蠢く中なんとか二人は施設を脱出して電波塔へ向かいます。しかし、助けを求めることもできず、自分たちがいる場所は絶海の孤島であるということを認識します。

バリー編では、クレアとモイラの失踪を聞きつけたバリーが助けに向かいました。島に到着したバリーは『ナタリア』という少女と出会います。身寄りもなく一人で寂しそうにしているナタリアと行動を共にすることになったバリーは手がかりを探るため島を探索することになりました。電波塔に到着したバリーが発見したのは、約半年前に録音された助けを求めるモイラの音声でした。

エピソード2:観察

クレアとモイラは島を探索している中でテラセイブのメンバー達と合流し、島を脱出する方法を考えます。しかし、すでにウイルスを投与されているメンバーの中にはその脅威に侵され怪物のような状態になってしまい、クレア達を襲ってくるものもいました。

なんとか逃げていくクレアとモイラは古びた工場跡を探索し、自分たちが置かれている状況とその理由について探ります。その途中でナタリアと出会い、共にこの島を脱出することを目指しますが、BOWを退け、気付いた時にはナタリアがいなくなっていました。

バリー編では手がかりをたどりながら、クレアとモイラの後を追います。その中で、ナタリアには特殊な能力があり、バリーには見えない敵が見えるという『ナタリアセンス』という力を持っていました。ナタリアの能力によってサポートされながら廃墟を進むバリーですが、ウイルスによって発症したペドロに襲われ、辛くもペドロの襲撃を退けることができました。

エピソード3:審判

真相を確かめるために先を急ぐクレアとモイラですが、どうやら事件の黒幕は『アレックス・ウェスカー』という女であることを突き止めます。このアレックスという女はアンブレラの創設者でありバイオハザードの元凶である『オズウェル・E・スペンサー』によって進められていた『ウェスカー計画』の産物でした。

『ウェスカー計画』とは、スペンサーによって計画されていた『優秀な人材だけの世界を作る』という狂気的な計画で、自分がそのトップに君臨する世界を作ろうというのがスペンサーの野望でした。初期のバイオハザードに登場する『アルバート・ウェスカー』もこの計画によって生まれた一人で、いづれのウェスカーも『人為的に生み出された人間』という位置付けとなります。

ウェスカー計画の半ばで死去したスペンサーの意思を継いで、不老不死の研究をしていたアレックスは、遂にその方法を見つけました。それは自分の生命を他の人間に転生させることで不老不死を得るという方法で、その器として選ばれたのがナタリアでした。アレックスは自分の魂をナタリアに転生し、不老不死の状態を得ようとしていたということです。

しかし、その器に必要な条件として『恐怖に耐えうる肉体』という条件がありました。そこで、テラセイブのメンバーが候補として挙げられ、テラグリジア等に集められ、恐怖耐性を実験されていたというのがことの真相でした。

そして、驚くべきことにテラセイブのメンバーをアレックスに引き当てていたのが同じテラセイブメンバーの『ニール』だったのです。最終的にはニールはアレックスに捨てられ、ウイルスを投与され変異してしまい、怪物となってクレア達を襲います。信用していたニールに裏切られた悔しさと仲間を失う悲しさに耐えながらクレアはニールを撃破します。

一方のバリーは島を探索する中でモイラのスマホを見つけます。なんとか謎を解き明かそうとする中で、遂にその居場所を突き止めることができました。しかし、アレックス襲撃されますが、何かに怯えたアレックスはどこかへ逃げていってしまいます。

エピソード4:変身

クレアとモイラはアレックスの研究所を突き止めアレックスを追い詰めますが、アレックスは二人の目の前で拳銃自殺を図ります。アレックスが死んだことで、研究所の緊急装置が作動し、時限爆弾が作動してしまいます。施設からの脱出を図りますが、その途中でモイラが瓦礫の山に足を取られ、クレアは仕方なく一人で海へ飛び込みました。緊急搬送されたクレアに対してバリーがモイラについて尋ねると『ごめんなさい』とクレアは話し、モイラと一緒に脱出できなかったことを告げます。ここでバリーはモイラがなくなったと思い、仇を取るために島へ単独で潜入することを決意するのでした。

クレアの緊急搬送後、バリーが単身で島へ向かうところから半年後の出来事となっており、バリー編のスタートにつながります。また、追加エピソードで語られますが、アレックスの研究所脱出の際に逃げ遅れたモイラですが、島に住んでいるお爺さんに助けられ、生還します。

エピソード4では、クレア編での研究所脱出までが描かれたのち、ほぼバリー編となります。このバリー編ではいまだにどこかで暗躍しているアレックスを追い詰める様子が描かれています。最終的にアレックスを追い詰めたバリーとナタリアですが、アレックスは不老不死の体を手に入れるはずが病気になり、クレア達の目の前で拳銃自殺を図った際に恐怖を感じ、ウイルスの影響を受けて発症してしまったということでした。そのため非常に醜い姿になり、その恨みからナタリアを殺そうとしてました。

なんとか応戦するバリーですが、アレックスは非常に強力で太刀打ちできないかに思われましたが、突然誰かがアレックスを銃撃しました。それは生還したモイラでした。モイラは幼い頃に銃を暴発させて妹に怪我を負わせてしまったトラウマから、拳銃を扱うことができませんした。しかし、『審判』でニールと戦うクレアを助ける際にトラウマを克服し、銃を扱うことができるようになっていました。

クレアもヘリで駆けつけ、バリーがアレックスを引き付けている間にライフルでアレックスを銃撃。最後にはお決まりのロケランでアレックスを粉砕することができました。

クレア、モイラ、バリー、ナタリアはそれぞれ生還し、平和に暮らすことができました。しかし・・・

良かった部分

ここからは、僕が個人的にプレイしてみて良かったと思うことを紹介します。

やはりストーリーが秀逸

なんといっても一番はストーリーの素晴らしさが一番かと思います。冒頭で未プレイの人でも楽しめると言いましたが、この作品だけをプレイしても、他の作品とともにプレイしても、いづれも違和感なく楽しめるストーリー構成が素晴らしいと思います。

未プレイの場合にも作品単独で完結する解釈も可能ですし、他の作品との繋がりを考察できる伏線も組み込まれているので、非常に素晴らしい作品だったと思います。

エピソードごとの区切り演出がいい

プレイしてみるとわかりますが、常にエピソードの最初と最後にはこれまでの振り返りと次回予告が入ります。これが海外ドラマのような演出になっており、次の展開が非常に気になるのでどんどんとプレイしたくなります。ようやく終わったエピソードの謎が解けたと思いきや、さらに深まる謎に興味をそそられる素晴らしい演出だと個人的には思いました。

実際には自分がプレイしていますが、連続ドラマを見ているような俯瞰した見方もできる面白い演出だなと思いました。

キャラクターの心理的な動きがうまく描かれている

どの作品でもそうですが、バイオらしいキャラクターの心理面の動きが巧みに描かれています。クレアはテラセイブのメンバーが実はアレックスと繋がっていたという事実と仲間を倒さなければいけない葛藤に苦しみますが、それを乗り越えようとする様が描かれますし、モイラは父親に対する敵対心を持ちつつ、困難を乗り越えるためにはトラウマを克服しなければいけないという葛藤、バリーは失ったと思った娘の代わりにナタリアをなんとか守ろうと奮闘する姿が見事に描かれていると思います。

アレックスについても狂人のように見えますが、先述したウェスカー計画のもと成長してしまったため、自分のやっていることとナタリアの実情が相反するため、恨みを持っても仕方ないのかなと感じる部分もありました。

唯一感情的な部分があまり描かれなかったのがナタリアで、両親をテラグリジアで失ったこと、周囲の人間の死を目撃してしまったことから感情を失ってしまったという設定のため、あまり心理的な描写は少なかったように思います。逆に、ラストシーンで不敵に微笑んで終わるエンディングが次に何か繋がるのかという期待を持たせるようなキャラクターになっていました。

特徴を活かしたバトル

クレア、モイラ、バリー、ナタリアがメインの登場人物ですが、それぞれで特徴的な戦い方をします。クレアとバリーはバイオハザードらしく銃器によって戦闘しますが、モイラは銃が使えない代わりにライトを使用して敵を怯ませたり、ナタリアは特別な力を使ってバリーをサポートします。

一辺倒な戦い方ではなく、キャラクターに合わせた戦略を立てるのもまた楽しく、この作品の特徴ではないかなと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回時系列としては4から6にリンクするバイオ作品をプレイしましたが、ナンバリングを未プレイでも非常に楽しむことができました。終わってみると、アレックスが不老不死を手に入れようとしてナタリアを器として利用しようとしたことも、バイオヴィレッジのミランダと同じような考え方だなと、新たな考察のヒントが見つかったりしました。

ぜひバイオフリークの方も、バイオ未プレイの方も本当に楽しめて感動できる作品だと思いますので、一度プレイしてみてはいかがでしょうか。最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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