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【レビュー】2年越しのガチ系ホラーを徹底解説!ホラーゲーム『MADiSON(マディソン)』の初見プレイしたネタバレレビュー:攻略チャートあり

雑記

今回は、先日初見プレイを完了したホラーゲーム『MADiSON』についてプレイ後の感想と、物語の考察をお届けします。このゲームについては、本ブログでも何度か取り上げており、発売当初から気になっていたゲームでした。発売が2022年ですので、2年越しの初見プレイ完了を経て、内容について正直ベースで解説します。

また、このゲームの物語の解釈については意見が分かれると思います。別の言い方をすれば、含みのある終わり方をするので、受け手の解釈にゆだねられるという部分があり、より一層プレイ後の深みを持っている作品だと思います。その辺も、僕個人の解釈で徹底解説していきますので、ぜひご覧ください。

盛大にネタバレ要素を含みますので、未プレイの方はご自身の判断でご覧ください。

『MADiSON』とはどんなゲームなのか

それではまず、プレイした僕の感想を踏まえてどんなゲームなのかという点を解説したいと思います。

ジャンルとしては一人称視点のホラーゲームでルカという主人公が祖父母の家で奇妙な体験を通して、その謎を解き明かしていくという内容です。非常に雰囲気のある内容で、多少のジャンプすケアはありますが、じっくりと考えながら探索したい、謎解きが好きという人には大変おすすめできるゲームです。

謎解きの難易度は比較的高めだと思います。全体的な雰囲気が似ているなと思うゲームは『VISAGE』や『ソングオブホラー』かなと思います。

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アクション要素は少なめですが、敵から逃げるというタイミングが2つ存在します(教会パートと最後のエンディング前。詳しくは後述)。

アイテムも進行状況に応じて使用していくスタイルで、一度に持ち運びができるアイテム数は10個なので、必要に応じて金庫に預けるということもできます。

ホラーゲームによく見られる、文書や探索により発見したヒントをもとに謎解きをしていくというスタイルのゲームなので、自分のペースでしっかりと進められるゲームかなと思います。

僕はこのゲームは非常に好きな部類です。

『MADiSON』のストーリーのポイント

ホラーゲーム『MADiSON』は、悪霊に取り憑かれた主人公が恐ろしい体験をする物語です。プレイヤーは写真撮影を通じて、徐々に明かされる家族の秘密と過去の悲劇に迫ります。

まずは、ゲームの舞台や殺人鬼マディソンの目的、カメラに隠された謎など、ゲーム内の要素がどのようにストーリーに関わるのかをおさらいします。

『MADiSON』の舞台となる場所とは

『MADiSON』の舞台は、主人公が探索する古びた屋敷が中心となります。この屋敷は年代物の祖父母の家で、随所に不気味な雰囲気が漂う一方、過去の事件や秘密が隠されている場所として、プレイヤーの恐怖心を刺激します。特に屋敷内には暗く閉ざされた部屋や、不自然な写真、奇妙な儀式の痕跡などが点在しており、それらの要素が物語の核心に迫る鍵として作用しています。また、プレイヤーはカメラを使って隠された情報を暴くことで、少しずつ真実に近づいていきます。こうした恐怖と謎が重なり合い、『MADiSON』の独特な世界観が完成しているのです。

写真とカメラの役割

『MADiSON』におけるカメラは、物語の鍵を握る重要なアイテムです。このカメラは、単なる写真撮影の道具ではなく、プレイヤーが過去の記憶や霊的な存在と対峙する手段として機能します。ゲーム内では、写真を撮ることで隠されたメッセージや異次元の扉が現れ、物語を進行させるヒントを得られる仕組みになっています。また、カメラを通して見えるものは、主人公だけに見える現象であるため、現実と超常の世界を繋ぐ役割を果たします。このように、カメラの使用がプレイヤーの探索と謎解きを支え、恐怖感をさらに高めています。

『MADiSON』の物語を出来事順で整理してみる

冒頭でも触れたとおり、このゲームの物語の解釈についてはいろいろな意見があると思っています。その理由は、プレイ後に感じる『結局どういうことだったのか』という感覚が影響していると思います。これを解説するにはまずは、全体のストーリー概要を把握する必要があると思うので、ざっくりですが出来事をいったん整理してみます。

はじまり~良く分からずに父親から怒鳴られて目覚める

※プレイ画面キャプチャーより引用

ゲームが始まると主人公のルカは倒れており、次第に目を覚まします。ある部屋にいるようですが、ドアの向こうでは父親がものすごい剣幕で怒鳴っています。よく聞いてみると、『なぜだ!?』というルカを問い詰めるような物言いです。この段階では『なんのこっちゃ』なのですが、とりあえず部屋の中を調べて、いったんルカはこの部屋を脱出します。

部屋の外へ出ると、そこが祖父母の家であることに気づきます。これまで何度も来たことのあるはずの祖父母の家ですが、どこか不気味で窓の外の雷雨が一層それを引き立てています。

廊下からある部屋に入ると、床に並べられた蝋燭に囲まれて、一脚の椅子の上にプレゼントボックスがありました。開けてみると、ルカの16歳の誕生日を祝ったバースデープレゼントのようです。中身はポラロイドカメラでした。このカメラが物語を進めるうえで重要な役割を果たします。

地下室を抜けると

祖父母の家を探索していると、ルカはひどい頭痛に見舞われます。正気に戻ると、自分の意思に反してスケッチブックに何かの絵を描いていました。これが、ゲーム内でヒントの役割をします。

スケッチブックに描かれた絵を見ると、それはどうやら地下室のドアのようです。ルカは導かれるまま地下室のドアを開けると、そこは見知らぬ井戸に通じていました。

※プレイ画面キャプチャーより引用

井戸に合った梯子を下りると、そこは地下の用水路のような場所でした。そこで見つけたトランシーバーを手に取ると、不気味なことにトランシーバーから奇妙な話声が聞こえます。

その話声によると、かつて『マディソン・ヘイル』という女性殺人鬼が何人もの人間を殺害し、遺体をバラバラにしていたということが事件の様子とともに語られます。そして、何よりも不気味なのは、その遺体を隠していた場所というのが、今ルカ自身がいる用水路のような場所であるということです。

ルカはパニックになりつつも、過去に起こった事件の様子と、『マディソン・ヘイル』という殺人鬼が何か関係しているのではないかということを知ります。

地下室で見た光景が厳格だったことに気づくと、ルカはまた祖父母の家に戻ってきました。するとまた頭痛です。

屋根裏部屋の謎解き

頭痛の後にスケッチブックに描かれたのは折り畳み階段のような絵でした。家の中を探索していると、不意に階段が現れてルカは屋根裏部屋へと上っていきます

じめじめとした屋根裏部屋は、誇りまみれの広い部屋でした。そこには壁に額縁の跡が4か所と、一番奥のレンガ造りの壁が崩れているところがありました。

※プレイ画面キャプチャーより引用

訳も分からず辺りを見回してみると、一つのカギを発見します。どうやら祖母の部屋の鍵のようです。いったん屋根裏部屋を後にして、階下にある祖母の部屋へルカは足を踏み入れます。

※プレイ画面キャプチャーより引用

そこには、壁に掛けられた祖母の写真と、散乱した大量の薬の空箱がありました。祖母は生前、白内障を患っており、亡くなる直前はほとんど視力を失っていました。祖母の部屋を調べていると、クローゼットの中から祖母の日記と思われる文章を発見します。

脳に良いという理由で日記をつけ始めた祖母でしたが、1972年3月29日に町のガレージセールに息子(ルカの父親)と二人で出かけます。そこで、ある本を購入し息子が非常に嬉しそうだったということを書き残しています。のちに物語のキーアイテムとなるのが、この時に購入した一冊の本です。

息子と本を買ってからというもの、祖母は家の中で物がなくなったり、自分のことを誰かに見られているような気がするという奇妙な体験を何度もするようになります。その体験は、次第に何か得体のしれない化け物の存在におびえるようにまでなってしまいました。

祖父に相談するも信じてもらえず、医者に相談しても解決せず、強烈な不安と恐怖に包まれていた祖母の様子が鮮明に描かれていました。祖母は、この得体のしれない経験がガレージセールで購入した本が原因ではないかと疑っていました。

ルカは、祖母の部屋で古い映写機のフィルムを発見します。

家の奥にあった映写機でフィルムを見ていると、映写機がおかしな動きをし始めて勝手に動き始めました。その後、写真が映し出されている壁をルカのポラロイドカメラで撮影してみると、祖母の部屋に合った窪みによく似たメダルを入手します。

※プレイ画面キャプチャーより引用

祖母の部屋で謎解きをすると、隠し扉が開いてそこには屋根裏部屋に使えそうな額に入った写真が入手を入手します。※攻略チャートを文末に載せてますので、攻略に苦戦している方はご利用ください。

屋根裏部屋の謎解きをすると、崩れかけたレンガの壁が通れるようになり、その奥に繋がる迷路へと足を踏み入れます。何度も不思議な現象に見舞われながらもやっとの思いで明るい場所に出たルカは先へ進んでいきますが、そこはなんと見たこともない教会でした。

教会での恐怖体験

※プレイ画面キャプチャーより引用

すでに廃墟と化した教会ですが、2022年、1978年、1951年という3つの時代を行き来出来るようになっている不思議な空間です。また、1978年の教会にはマディソン・ヘイルのものと思われる棺が浮かんでいたり、1951年には『ハンス・ゴーリング』という恋人を殺してしまったと懺悔する女性の声が聞こえたり、なんとも不気味な場所です。

ヒントに従って謎解きをすると、マディソン・ヘイルの頭蓋骨を入手し、ルカの目の前に不思議と扉が開きます。その扉を抜けると、どこまでも続きそうな長く出口のない廊下が現れ、ガスマスクをした男に追いかけられる羽目になります。この男が先ほどのハンス・ゴーリングのようです。

※プレイ画面キャプチャーより引用

ガスマスクの男から逃げて気が付くとそこは屋根裏部屋でした。ルカはまた幻覚を見たようです。梯子を下りてリビングに向かいテープを聞くと、ルカの父親に宛てた男性のメッセージが再生されました。そこで語られたのは、驚愕すべき事実でした。

  • マディソン・ヘイルは儀式のために殺人をしていた
  • 儀式は古代から伝わる闇の儀式である
  • 儀式には7つの犠牲と7つのバラバラ死体などが必要
  • 儀式を通して悪魔がこの世に干渉している
  • 悪魔はルカに憑依しようとしている

どうやら、悪魔によって儀式を遂行しようとしたマディソン・ヘイルでしたが、警察によって銃殺されたことで儀式は未完に終わり、その続きをルカによって完遂させようとしているという内容でした。

それでも、訳の分からない状況に事の真相を確かめるべく、ルカは家の中で探索を続けます。祖母の部屋で見つけた地下室のカギで再度地下室へ入ると見たこともない倉庫のような場所へ転送されます。そこでは時折自分の名前を呼ぶ祖母の声のような、か細くそして不気味な声が聞こえていました。

祖母の体験したこと

地下室から戻り屋根裏部屋で『絶対に聞くな』と書かれた祖母の物らしきテープを発見します。

※プレイ画面キャプチャーより引用

そこに残されていたのは、祖母が独り震えていた奇妙な現象と恐怖について語られている内容でした。その中で祖母は『アオヒザは実在する。すぐ後ろで息遣いが聞こえる』と語っています。そして、奇妙な歌が聞こえると言いながら、何かの歌を口ずさんでいました。

その後、祖母のテープに隠されていたヒントをもとに家の中を調べ、再度儀式部屋に戻ってみると、そこには奇妙な本が椅子の上に置いてありました。

※プレイ画面キャプチャーより引用

どうやら儀式の内容を記したもののようで、そこに記されていた内容に必要なものは、すでにルカの持ち物の中にありました。部屋にあった石造の手にそれぞれの品物を載せると異変が起きましたが、どうやらまだ儀式は完了していないようです。

新たに発見したテープを聞くと、マディソン・ヘイルがルカの持つカメラに乗り移っているということが語られます。ゆえに、ルカが今度は呪いの対象となり、悪魔に操られてしまう。だからこそ、ルカにはこの話はするな、カメラを早急に処分しろということが語られていました。

テープを聞き終わるとルカはまた頭痛に襲われ、探索を続けることなります。

バスルームのチェーンを切断すると、祖父母が口喧嘩をしている幻聴を耳にします。祖母は家の中で起きる怪現象に対して言及していますが、祖父は病気が原因であるといって頑なに祖母の言うことを認めようとしません

暫くするとバスルームのドアが開いて、ルカはスケッチブックにまたヒントを知らない間に描いています。玄関に向かうと、そこには見たことのない場所に通じる道が出現していました。

死体安置所で見た過去の惨劇

祖父母の玄関だと思って進んだ先は、場所の分からない場所で、そこはどうやら死体安置所でした。エレベーターに乗ってあちこち調べていると、ラジオのような音でマディソン・ヘイルの殺人の報道のような内容が聞こえてきました。

※プレイ画面キャプチャーより引用

その報道によれば、マディソン・ヘイルは4人の人間を殺害し、いづれもバラバラにしていることがわかります。しかし、儀式に必要な死体は7人分ということがわかっていますので、3人分の死体が足りない状態でマディソン・ヘイルは亡くなっているということです。

さらに、マディソン・ヘイルは実の両親を最初の犠牲者に選んでおり、その凄惨さがうかがい知ることが出来ます。

マディソン・ヘイルの殺人の詳細を知り謎解きをすると、その後祖父の部屋へ入る鍵を入手します。

祖父の部屋と父の部屋

※プレイ画面キャプチャーより引用

祖父の部屋には無数の時計が壁や机に並べられていました。ここでは特に物語の内容は進行せず、謎解きをすることとなります。謎解きが終わるとさらにヒントが明らかとなり、父の部屋に入るためのカギを入手することになります。

※プレイ画面キャプチャーより引用

父の部屋では謎解きが終わると、『アオヒザ』について書かれた絵本を発見します。これが祖母と父がガレージセールで購入した絵本です。

その後、突然現れた『アオヒザ』に追いかけられながらもルカは何とか謎解きを遂行し、儀式部屋のダイアル場を解いて小瓶(祖母の遺灰)を発見します。

※プレイ画面キャプチャーより引用

すべての謎が解けたと思われたその時、ルカはまた頭痛と苦しさに襲われ、自ら椅子に上ると天井から力なくぶら下がっているロープに首をくくってしまい、悶え苦しんだあと絶命してしまいます。

しかし、そのあと息を吹き返したかのような描写ののち、このゲームは幕を閉じます。

『MADiSON』の物語の考察とエンディングの解釈

さて、ここまでプレイの進行に合わせてどのような内容なのかというお話をご紹介しました。お気づきの方もいらっしゃると思うのですが、このゲーム、終盤にかけて展開が急になります。

最初の方は『何が起きてるの?』から始まり、『マディソン・ヘイルという殺人鬼がいた』ということが判明、その後、祖母の体験した奇妙な話と悪魔の話や儀式の話などが交錯しながら物語が進んでいきます。

教会を出たあたりまでは、マディソン・ヘイルの関りについて紐解かれていくような感じですが、後半になると『悪魔』『儀式』『アオヒザ』というキーワードが大部分を占めるようになりました。

『アオヒザ』とは何だったのか?

まずは、一番のモヤっとポイントであるアオヒザについて考察していきます。

作中では、都市伝説的な登場の仕方をしているアオヒザですが、父の部屋で出てくる絵本の内容を見ると、一人ぼっちで寂しい思いをしていた怪物が、寝込んでしまいある日自分の目玉がないことに気づきます。必死の思いで目玉を探し回りましたが、見つけられず、いろんな場所を探しているうちに、ひざが青くなってしまったというのが名前の由来のようです。

総合して考えると、このアオヒザこそがこのゲームの物語の黒幕であるという考え方が一番しっくりきます。

アオヒザ黒幕説の理由
  • 祖母が絵本を購入した直後からおかしなことが起きている
  • アオヒザは目玉を失った→祖母が重度の白内障
  • マディソン・ヘイルは儀式を行うも未完で終わっている
  • 最終的に7つの死体がルカで完成されている

ここで改めてゲームの冒頭を思い出してみると、ルカの父親はおそらくルカを監禁していると思われます。そして、『なぜ家族を!』と怒っていたことを思い出しました。そこから想像するに、すでにルカはゲームの最初の段階で、家族(つまり父親以外の母と姉)を殺害してしまっているというところから始まっているようです。(わかりにくい部分ですが、後半でカッターで切断して缶を開けて出てくる写真がルカの家族のもの)

そうなると、儀式に必要な以下の条件が次のようになります。

  • 7つの死体のパーツ(マディソンが4つ、ルカが2つ、マディソンの頭蓋骨)→完成
  • 情念がこもった品物(祖母の指輪)→完成
  • 人間の遺灰(祖母の遺灰)→完成
  • 宿るものと宿られるものの肉体(アオヒザとルカ)→完成

そう考えると、消去法的に元凶はマディソン・ヘイルではなく、アオヒザだったと考えるのが自然です。つまり、アオヒザが人間の肉体を求めて儀式を行わせていた元凶であり、それに利用されたのがマディソン・ヘイルとルカだったということになります。

時系列整理
  • アオヒザが儀式を通じて転生しようとする

    マディソン・ヘイルを利用して殺人を実行させる。ただし、警察に射殺され儀式未完のまま死亡。マディソン・ヘイルは被害者のバラバラ死体を撮影していたことから、ルカのカメラは祖父母がどこかで見つけてきた、マディソン・ヘイルのカメラと想定。

  • 祖母がアオヒザの絵本を息子に買い与える

    ガレージセールで購入した絵本に実は呪いがかかっていた。時を同じくして、祖父?がカメラを購入しルカにプレゼントしようとしていた。アオヒザは絵本とカメラの両面からルカの家族をターゲットにした。その影響で祖母は白内障を患いなくなってしまう。儀式は完遂できなかったため、カメラを通して、アオヒザはルカを利用して儀式を完成させようと誘導していた。

  • ルカの父が友人や知人に相談

    テープや留守電のメッセージで語られる儀式の詳細などについては、事前に父親が相談していたものと思われる。その時点で、ルカに危険が及ぶことが言及されている。

  • ルカが母と姉を殺害、父親に監禁される

    ルカの父が一件について方々に相談している中、ルカが乗っ取られて家族を殺害。その事実に父親から監禁されるところからゲームがスタート

  • アオヒザに操られながらルカは謎解きという名の儀式の準備をする

    所々で頭痛を覚えながら書いたはずのないスケッチブックが更新されるのは、アオヒザによる支配だった。その支配によって、謎を解いていたのではなく、儀式に必要な準備をさせられていただけだった。

  • 準備が整ったルカが自殺する

    最後の準備が整った段階で、アオヒザの支配によりルカは自らロープで自殺。最後に息を吹き返したような描写が入ったのは、アオヒザによる転生を表現しているものと思われる。

解釈に影響しそうなゲーム内の要素

上記が僕のこの物語の解釈ですが、この解釈に至るまで難航しました。その理由は次の点にあると思います。

まず一つ目は『マディソン・ヘイル』です。タイトルが『MADiSON』という名前ですので、途中まではマディソン・ヘイルが元凶なのかなと思っていました。しかし、ゲームを進めていくとマディソン・ヘイルは途中で死亡しているということがわかり、元凶はほかにあるということがわかります。また、ゲームの実績内ですべての実績を解除するというものがり、その名前が『MAD SON』という名前でした。『狂った息子』つまり、ルカの事を指しており、なぜルカが狂った息子なのかということを考えるとアオヒザによる支配下にあったからという解釈が自然なのかなと思います。この点が、制作側の仕掛けたちょっとしたトリックなのかなと思いました。

二つ目に、教会ステージで出てくるガスマスクの存在です。実は、全てを振り返ってみると、あのガスマスクは一連の事件に関連していません。単純に世界大戦時にガス室で多くの人の命を奪ったという背景から世界観の要素として加えられているだけと想定します。教会の場面が必要だった理由としては、ガスマスクことハンク・ゴーリングの綴りから『i』のピースを入手して、マディソン・ヘイルの墓標を完成させるためだけだったと思います。個人的にはあのステージは別の表現として必要なかったのではないかと思います。

最後に、中盤で語られる『悪魔』の存在と『アオヒザ』があまりピンとこないという点かなと思います。僕は実況しながらプレイしていたので注意していなかったのですが、『demon』と表現されていたので僕はてっきりギリシャ神話に出てきそうな悪魔を想像していたのですが、それがアオヒザを指していたのかなと思います。ここについては正直疑問が残りますが、そう考えるのが自然ではないかなと思います。

『MADiSON』のプレイヤー評価とレビューまとめ

『MADiSON』はホラーゲームとして非常に評価が高い作品です。以下はほかのプレイヤーの感想やレビューをまとめてみたものです。参考までにご確認ください。

『MADiSON』のホラー要素の評価

『MADiSON』のホラー要素は非常に効果的で、プレイヤーに深い恐怖感を与えます。まず、ゲームの雰囲気が非常に重く、プレイ中ずっと緊張感を感じさせます。特に、カメラを使ったギミックが恐怖を増幅させ、見えないものに対する恐怖心を煽ります。次に、突然の演出や予想外の展開がプレイヤーを驚かせ、ホラーゲームに必要な「不安定さ」を見事に表現しています。また、視覚的な演出と音響効果が絶妙に組み合わさり、恐怖感を引き立てています。評価としては、これまでのホラーゲームにない新しい恐怖体験を提供しており、非常に高く評価されています。

ストーリーの深さに対する評価

『MADiSON』のストーリーは非常に深く、プレイヤーを引き込む要素が多いと評価されています。まず、物語の進行に合わせて、登場人物の過去や家族の秘密が少しずつ明かされ、プレイヤーがその真実を追い求める過程が興味深いです。特に、恐怖と謎が絡み合うストーリー展開は、単なるホラーゲームに留まらず、心理的な深みを感じさせます。また、ストーリーに隠されたメッセージやテーマ性があるため、プレイ後にも余韻を残す仕掛けが評価されています。全体として、ストーリーの深さはゲームの魅力の大きな部分を占めており、多くのプレイヤーがその複雑さと興味深さを楽しんでいます。

サウンドデザインが生む恐怖感の評価

『MADiSON』のサウンドデザインは、ゲームの恐怖感を引き立てる重要な要素として高く評価されています。まず、音の使い方が非常に効果的で、静かなシーンでは緊張感が高まり、突然の音がプレイヤーを驚かせます。特に、足音や物音、さらには不気味な環境音など、恐怖を感じさせる細かな音の演出がプレイヤーの心を掴みます。また、悪霊や不安定な空気感を表現するために音楽や効果音が巧みに調整されており、プレイヤーがゲームの世界に没入しやすくなっています。このようなサウンドデザインが、恐怖感を一層強調し、ゲーム体験を深めているため、多くのプレイヤーから高い評価を得ています。

エンディングに対する満足度

『MADiSON』のエンディングは、多くのプレイヤーから高く評価されています。まず、エンディングはプレイヤーがゲームを通じて積み重ねてきた謎解きや感情のクライマックスを迎える場面であり、物語の結末として納得感を与えます。特に、意外性がありながらも、ストーリー全体を通して示唆されていたテーマや伏線が見事に回収される点が好評です。また、エンディングが示す真実やその後の家族の運命に対しても、プレイヤーが感情的に深く共鳴できるような展開が織り込まれています。エンディングの満足度は、ストーリーの深さやキャラクターの成長といった要素に強く関連しており、プレイ後に強い印象を残すことが多いです。

2年越しに『MADiSON』を初見プレイした感想

最後に感想やら批評やらを残しておきます。

まず、良かった点は『アクション要素が少ない』『探索として没頭できる』『謎解きが面白い』という点です。正直個人的な好みも大いに影響するので参考程度ですが、ゆっくりまったりプレイしたい僕としては、好きな部類に入るゲームでした。

世界観やグラフィックも好きな部類だったので、最初から最後まで非常に楽しめました。

特に、謎解きの部分は結構難易度の高いものが多くひねりが必要なものが多かったように感じたので、配信で視聴者さんとワイワイやれたということは非常に良かったと思っています。

あえてマイナスポイントを上げると、これまで解説した通りストーリーの解釈がぼんやりしたまま終わっている部分があるのが少し残念かなと思いました。謎解きが難しかったのでもしかしたら一つ一つの情報にフォーカスして調べていけばもっと奥が深い情報を整理してプレイできたかもしれませんが、ふわっとプレイするだけだと、なぜ教会ステージが必要だったのか?ルカの父はその後どうなったのか?など色々とモヤモヤが残る結果だったことも事実です。

それもこれも含めて、改めてプレイしてやりこみたい!と思える部分もありましたので、全体的には皆さんにおすすめできるゲームです。ぜひプレイしていただきたいと思います!

攻略チャート

プレイ後にSteamの実績を確認すると、このゲームをプレイした人のおよそ6割弱がゲームをクリアしていないということがわかりました。よって、簡単ではありますが、攻略チャートを載せておきますので参考にしてください。詳しい手順等は、僕のプレイ動画も参考にしていただけると幸いです

※Steamのゲーム内グローバル実績より引用(2024年11月5日時点)
攻略チャート
  • バリケードを抜ける
    • ドア前の缶を拾う→中身の写真を確認
    • テレビを付けた状態でソファー側へ向ける→ソファー下のハンドルを拾う
    • 部屋の奥におる壁の引き出しにハンドルを付ける→ハンマーを入手
    • 部屋を出る
  • 楕円形の祖父の肖像画
    • 通路を出るとイベント発生→最初の部屋から出た右手に毛布のかかった時計をチェック
    • 通路にあるドアが半開きになる(儀式部屋)→カメラを入手
    • 部屋の右手にある楕円形の祖父の肖像画を入手
    • 蓄音機のある引き出しを調べて鍵を入手
  • 父の書斎に入る
    • 儀式部屋を出て右手に毛布のかかった時計が出現(出ない場合は通路を行き来する)→通路の突き当りにある壁を調べる
    • もと来た方向の突き当りに再度毛布のかかった時計が出現→釘を入手
    • 通路の突き当りにある壁に釘と楕円形の祖父の肖像画をセットする
    • 肖像画の反対側にドアが出現し、父の書斎に入ることが出来る
    • テレビの横のマッチ箱を調べる→金庫の鍵
    • テレビのある部屋で保管室側を見ると壁に魔法陣があるのでカメラで撮影
    • 保管室の金庫に鍵を使用する→ノートを取り出す
    • 保管室にあるテープを入手して先へ進む
  • ダイニングルームで停電が起きる
    • ダイニングルームから奥へ進む先に発電機がある→ブレーカーを復活させて通電する
    • ダイニングへ戻りながらバスルームでさびた鏡をチェック→『BLUE KNEES IS REAL』と書いてある
    • ダイニングへ戻り、カセットテープを再生して内容を確認→確認しながら隣にあるキッチンの戸棚を調べる→三角の鍵が入手できる
    • イベントが発生してルカのスケッチブック演出が出たら地下室へ向かう→地下室に向かう途中の曲がり角で太陽のメダルを忘れずに拾う
  • 井戸ステージ
    • 地下室の扉を開けると井戸が出現する→父の書斎で撮影した壁の魔法陣を参考に謎解きする→すべて完了したら井戸をカメラで撮影→先へ進む
    • 井戸を降りると下水道になっている→柱の近くにある錆びた缶を入手→下水道の入り口にあるトランシーバーを入手
    • トランシーバーを入手するとイベントが発生→音と点滅を頼りに一番激しく反応する場所をカメラで撮影していくとイベントが進んでいく
    • その後ドアがたくさん出現する演出が入る→適当にチェックしていればイベントが発生して祖父の家に帰還
  • 屋根裏部屋
    • 地下室からキッチンへ向かう→屋根裏部屋の階段が出てくる
    • 屋根裏部屋へ向かい、一番奥にある壁にかかった肖像画と、その壁の反対端に置いてある肖像画を拾う
    • 部屋の中央にあるハートが付いた鍵を入手する
  • 祖母の部屋
    • ハートの鍵で部屋へ入る→部屋手前のクローゼットで祖母の日記を確認する
    • 部屋の奥のクローゼットで古いフィルムを入手
    • 祖母の部屋を出てテレビのあるリビングへ向かう→通れなかったドアが開いているので先に進む→カセットテープが落ちているので拾う
  • 映写機の部屋とオフィス
    • リビングから通じる廊下を歩いていくと玄関(ピアノが置いてある)がありその先に映写機がある→映写機に古いフィルムをセットして再生する→暫く操作していると勝手に映写機が動き始める→壁に現れた太陽のメダルをカメラで撮影する→太陽のメダル入手
    • 映写機の部屋のさらに奥にオフィスがあるので入る
    • オフィスの中にある楕円形の肖像画を入手→ダイニングへ戻る
  • 祖母の部屋の隠し扉と屋根裏の謎解き
    • ダイニングで2つ目のテープを再生して中身を確認する
    • テープが終わったら祖母の部屋へ行き、奥のスペースで太陽のメダリオンを太陽系の順番で並べる→隠し扉が開く
    • 隠し扉の先で六角形の肖像画を入手し、屋根裏部屋へ戻る
  • 屋根裏の謎解き
    • 屋根裏の壁をカメラで撮影すると数字が出現
    • レンガの壁の奥を覗くと数字が見える
    • 肖像画に描かれた年齢、それぞれの壁にカメラで映った数字を足し引きして、レンガの先に見えた数字になるように肖像画を配置
    • 肖像画の謎解きが終わるとレンガの先へ進むことが出来るようになる
    • レンガの先の小部屋でライターを入手
  • 霊廊
    • 多少迷うが特に手掛かりなしでも抜けられる→壁の手形をたどっていくとすぐに抜けられるらしい
    • 墓地を抜ける
    • 梯子を下りる→大聖堂へ到着
  • 大聖堂の謎解き
    • 梯子を下りた部屋を探索すると出口付近で黄色の蝋燭を入手
    • 出口の先の小部屋で1987年のプレートを撮影→1987年に移動する
    • ベルタワーへ向かう→赤い蝋燭を入手→近くにある肖像画を撮影し、肖像画と背景の色を確認する(1951年でも同様に肖像画と背景色を確認→蝋燭の手掛かりになる)
    • 小部屋へ戻り1951年のプレートを撮影し、タイムスリップする
    • 1951年の小部屋で青い蝋燭を入手
    • ベルタワーで肖像画と背景の色を確認

    ※蝋燭をそれぞれの色の部屋にある該当の肖像画の前に置いていくというのが
     謎解きとなりますが、いつの時代の部屋に置くのかがランダムらしいので、
     ここは探索してください。
     ただし、緑の蝋燭は最後にした方が1951年で追いかけられることがないので
     楽だと思います。

    • 赤、青、黄の蝋燭がすべてセットし終わったら1951年の告解室でナンシーのメモを回収→教会中央に行くと宙に浮く緑の蝋燭が出現→緑の迷路に設置
    • 鐘が鳴ると謎解き完了なので1987年に移動してベルタワーへ行き告解室のカギを入手
    • 1951年に移動し告解室を開けてハンス・ゴーリングの墓標からiのピースを入手
    • 1987年に戻って宙に浮く棺前のマディソン・ヘイルの墓標にiのピースを嵌め、棺を撮影して頭蓋骨を入手
    • 教会の先に出現した扉を抜けて廊下を行ったり来たりしながら、ガスマスクから逃げると屋根裏部屋に戻る
  • 地下室でバールを入手
    • 屋根裏を降りると電話が鳴って留守電が流れる
    • 祖母の部屋に入ってメダリオンの仕掛けの小部屋に入り、隅を調べると地下室のカギを入手→もう一つインタラクトするがこれは後で
    • 地下室に入るとイベントが発生し保管室に移動する
    • ぶら下がっている電球を何度かチェックすると棚にバールが出現
    • バールを入手後電球を再度チェックすると場所が変わって石像が出現
    • 石像はカメラで何度か撮影していると地下室に戻ってくる
  • 儀式部屋
    • バールを入手後祖母の部屋に戻り残っていた隅のインタラクトにバールを使用→結婚指輪を入手
    • 儀式部屋に入る→椅子の上の三角の鍵を入手(以前キッチンで入手している三角の鍵の2つ目)
    • 儀式部屋を出て右手突き当りにある施錠されたドアを三角の鍵2つを使って開ける
    • 地下にある裁断機で錆びた缶を開ける
    • 壁のチェーンカッターを入手
    • 儀式部屋に戻り、星印の缶、太陽印の缶、結婚指輪、頭蓋骨を石像にそれぞれ載せる→石像が血の涙を流したら成功→儀式部屋を出ると3つ目のテープがあるので入手
  • コンクリートブロックを入手
    • バスルームの便器を調べてチェーンカッターを使用→蓋を開けてコンクリートブロックを入手→祖父母の喧嘩のイベントが発生
    • ダイニングでカセットを再生
    • テレビのあるリビングルームの牛の剥製をカメラで撮影
  • 死体安置所
    • 地下の発電機を調べて電源を止める
    • リビングを抜けて玄関へ向かうとエレベーターが出現
    • エレベーターに乗って5階あるうちの5階以外で、ラジオから流れる被害者の情報を頼りに該当する箇所をカメラで撮影
    • 4階すべての撮影が終わったら5階に行って鏡を撮影すると時計部屋の鍵を入手
  • 時計部屋
    • 鍵を使って時計部屋に入る
    • 引き出しをチェーンカッターで開けてメモを入手→バスルームの棚にあるメモと合わせて金庫のカギになっている
    • 映写機の奥のオフィスで緑色の金庫を開ける→時計の文字盤を入手
    • 時計部屋には鳩時計が4つあり周辺の時刻と同じ文字盤をセットすることで謎解き完了となる→家中を探して文字盤を集める
    • イベントが発生し落ち着いたら施錠されたドアをカメラで撮影→小部屋にある未完成の時計を入手
  • 父の部屋
    • ルカのスケッチブックに新たにヒントが追加→赤い金庫のカギになっているので祖父のオフィスで確認→父の部屋のカギを入手
    • 父の部屋に入ると4つの吊り下げの仕掛けがある
    • すでにかかっている大きなブロック、バスルームで入手したブロック、部屋に置いてあるブロック、未完成の時計を使用して、壁に描いてあるヒントをもとに謎解き
    • ウサギ→未完成のクロック
    • ネズミ→ブロック小
    • ヘビ→ブロック中
    • サメ→ブロック大
    • 部屋の鳥かごをカメラで撮影→絵本を入手
    • 部屋が変化し、ドアから出ると家全体が変化している→各所にある蓄音機を回して目玉を2つ集める→目玉が出ない映写機もある→アオヒザが襲ってくることもあるがカメラで撃退できる→襲われても探索の進行状況は保存される
    • 目玉を2つ集めたら父の部屋の床へ投げ入れる
  • 儀式部屋(エンディング)
    • これまで集めた数字が浮かび上がった写真を確認→部屋の奥のダイアル錠を開錠→祖母の遺灰を入手→イベント発生→エンディング

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