YouTubeチャンネルも運営しています!ご登録よろしくお願いします!

【レビュー】ホラーゲーム『VISAGE』を初見プレイしてみた感想とこれからプレイする人向けのおすすめポイント

ゲームレビュー

先日までプレイしていたホラーゲーム『VISAGE』ですが、ようやく全クリすることができました!全7回の生配信にまたがりプレイしてきましたが、VISAGEとは結局どんなお話なのか、VISAGEの魅力はなんなのか、VISAGEをこれからプレイする人向けのおすすめポイントはどこなのかという点を紹介してみたいと思います。

『VISAGE』ってどんなゲーム?

【お知らせ】ホラーミステリー小説を書いています!

完全オリジナルの『リアリティ』『合理性』『衝撃のラスト』に拘った作品作りをしています。是非こちらもご愛読ください!

まず、VISAGEを購入検討している段階で僕が知っていた情報、今でも購入前の段階で知りうる情報を中心にそもそもVISAGEとはどんなゲームなのかというところを簡単におさらいしたいと思います。

VISAGEを単語で形容するなら下記のようになるのかなと僕は思います。

・ホラー
・謎解き
・ミステリー
・心理的
・探索

おそらくゲームパッケージやプロモ情報からもわかる通り、純粋なホラーゲームとなっており、さらに今となっては幻のゲームと言われている『P.T.』をリスペクトしているというだけあって、わずかな手がかりから物語を紐解いていくという謎解き要素が非常に強い作品です。

ところが、謎解きに必要な情報がかなり難解であることと、ゲーム開始から『なぜ主人公がそこにいるのか』という物語の背景等がほとんど語られず『どういうこと?』という疑問符を抱えたままプレイヤーはゲームを進めていくこととなります。

訳が分からない設定とホラー要素満載の状況に、途中で投げ出してしまう人も多いようですが、ゲームの性格に慣れてくると、謎解きや探索が非常に緻密かつ深く練り込まれているので、中毒性を帯びてくるのもこのゲームの特徴なのかなと思います。

ストーリー構成と印象的なポイント

ここからはネタバレしない程度にストーリーのあらすじを紹介します。ゲーム全体の構成をざっくりとまとめると、主要人物としては4人のキーパーソンが登場します。それが、主人公の『ドウェイン』、年配女性の『ドロレス』、少女の『ルーシー』、屈強な男性の『ラカン』です。

※プレイ画面キャプチャーから引用

ゲームを開始すると、ドウェインは地下室のようなところでぼんやりと目を覚まします。ゆっくりと目線を上げるとどうやら人の啜り泣く声が聞こえます。さらに目線を上げていくと椅子に座った3人の人物が目隠しをされて後ろ手に縛られている光景が見えます。

その3人の中には子供と思われる小さな人影もあり、ドウェインが近づくと泣き叫んでいます。ドウェインは手に持った銃でゆっくりゆっくりと一人づつの顔を見ながら、それでも冷酷に引き金を引き、3人を順番に射殺します。

※プレイ画面キャプチャーから引用

湿った空気と銃の火薬の匂いだけが漂う室内で、今度はドウェインが自分のこめかみに中を当てがい、目の前が真っ暗になります。ここからVISAGEのゲームスタートです。もう、この時点で『なんで?』ってなりますよねw

ドウェインが目が覚めると、どこかの部屋にいました。ドアを開けると誰もいない家の中にいるようです。自分の足音しか聞こえない家の中をドウェインは何を求めるのかすら分からないまま進んでいきます。

VISAGEのゲーム構成は大きく4つの章からなる

VISAGEは4つの章から成り立っていると考えられます。それは上記の主要人物である4人とリンクしています。厳密にいうと、ドロレス、ルーシー、ラカンそれぞれの章をクリアして、最後にさらに深い謎解きをするためにドウェインの章があるというような順番になっています。ここからは、各章で僕が印象に残っていることをご紹介します。

ドロレスの章

※プレイ画面キャプチャーから引用

まずは、僕が印象に残っていることと言えば、ドロレスの年齢に対して赤ん坊がいたことです。ドロレスの夫も謎解きの中で登場するのですが、恐らく外見や喋り方などから推察するに中年から所謂老夫婦と言われる世代ではないかなと推測します。

その夫婦に対して、子供はまだベビーベッドで寝かせていましたので高齢出産だったのではと言うふうに僕は考えました。また、ドロレスは精神的に異常をきたしており、またそれを自覚している様子で、夫もドロレスのメンタル不調に対して子供に危害が及ばないかとても気にしていました。

ドロレス自身も自分の異常性に気づいていたため、子供に対して自分が何かしてしまうのではと言う恐怖と戦っていたのではないかなと言う部分と、子供を愛しているんだなと言うことは伝わってきました。それが苦だったのか、ドロレスは物語の中で自殺してしまいます。

※プレイ画面キャプチャーから引用

VISAGEを始めて僕が一番最初に進めたのがドロレスの章だったのでそう思うのかもしれませんが、ドロレスの章については精神的に苦しくなる部分が多かったように思います。ゲーム自体の演出が全体的に精神的に不安になるような演出が多いと言うのもあるのですが、ドロレスやドロレスの夫の苦しみのようなものが物語を進めていくにつれてプレイヤーにも伝染するのではないかなと思います。そう考えると、VISAGEはホラーとしての要素や謎解きの難しさなどが際立ってしまいがちなのですが、物語への感情移入という部分でもよくできた作品だと思います。それが一番感じられるのがドロレスの章だったのではないかなと思います。

ルーシーの章

※プレイ画面キャプチャーから引用

ルーシーの章は、他の章と比較したときに『狂気』を一番感じた章でした。プレイすると恐らくほとんどの人が度肝を抜かれると思うのですが、ルーシーはなんと顎がありません。その見た目もさることながら、『なぜ顎がないのか』ということは章をクリアするまで分からず、その状態で物語を進めて行かなかればならないこと、恐らく小学生くらいの少女が、顎が引きちぎられた状態で目を見開いて追いかけてくる様子は、衝撃的でしたし狂気以外の何者でもありませんでした。

※プレイ画面キャプチャーから引用

ルーシーに関しては、『イマジナリーフレンド』というキーワードが存在すると思います。これが、物語を進めていく上で明らかになるルーシーの異常性や不気味さをより一層引き立てているのではないかなと思います。

VISAGEはドウェインという主人公が男性であることから、ルーシーはその子供ではないかという想定ができるのですが、ルーシーとドウェインに血縁関係はありません。もちろん、それもストーリーの中で語られます。ここも、VISAGEのミステリー要素を倍増させている点だと思うのですが、血縁関係がないのであれば、なぜルーシーに追いかけ回されなければいけないのか、そもそもルーシーとドウェインの関係性はどこにあるのかという点が、さらに物語を深いものにしているのではないかなと思います。

ラカンの章

※プレイ画面キャプチャーから引用

ラカンの章は、VISAGEの中で一番『焦り、焦燥感』を感じたチャプターだったと思います。章がはじまった序盤はわからないのですが、ラカンの置かれた状況や背景が徐々に明らかになってくると、自分が感じていた焦燥感の理由がなんとなく分かった気がしました。

また、他の二人に比べてラカンは執拗にドウェインを追いかけてきます。ドロレスやルーシーの場合も追いかけてくるような場面はあるものの、ゲームのシステムとしてドウェインの『正気度』が下がったときに怪奇な現象が起きるという設定になっていて、謎解きをする中で正気度が下がったときに怪奇現象が起き、ドロレスやルーシーに追いかけられることはありました。

しかし、ラカンの場合はそうではありません。ことあるごとに不意に現れ、追いかけまわし、ドウェインの謎解きや探索を妨害してきます。とにかく焦りの中で謎解きを急いだ感覚が一番強かったのがラカンの章でした。

※プレイ画面キャプチャーから引用

また、場面設定も他の章と比較すると特殊なのがラカンの章です。ドロレスとルーシーは主に家の中での探索がメインとなりますが、ラカンの章に関しては病院が舞台となります。その病院の中で奇怪な現象に遭遇しラカンに追いかけられながらドウェインは探索を続けることになります。

ドウェインの章

※プレイ画面キャプチャーから引用

ドウェインの章については、各所に隠されている『ビデオテープ』を集めてその中に隠された手がかりを元に、各章で明らかになった事柄をさらに深掘りして、3人とドウェインの関係性、なぜこのような状況にいるのかという核心的な部分を掘り下げるフェーズになります。

ビデオテープについては各章の途中でも取得することはできますが、全てのビデオテープを集めるためには3人の章をクリアする必要があります。この部分もよくできているなと思いました。

オープニングの射殺シーンが3人だとすれば、なぜドウェインは3人を殺したのか。そしてなぜ自分も自殺したのか、3人との関係性はどこにあるのか、そもそもドウェインとはどのような人物で、物語の中でどんな役割を担っているのかということが、この最後のドウェインの章で語られることとなります。

僕としては、ここで大ドンデン返しをくらいました。今まで考えていた物語のドウェインの立ち位置と完全に違う形で真相が明らかになります。VISAGEという言葉は『顔』というような意味を持つ言葉だそうですが、まさに最後のチャプターでドウェインが何者であるのか(顔)が明らかになるようなストーリー構成になっています。

ホラーゲームとしてのVISAGEの魅力

VISAGEは『恐竜と言えばティラノサウルス』というような『THE ホラー』だと僕は思います。

まず、その舞台です。主に、誰もいない家を中心として、地下室、ガレージ、倉庫、屋根裏、そしてラカンの章の病院と、王道のホラー要素を含む場所が探索の中心となります。また、家の中の雰囲気も独特で、お化け屋敷のようなおどろおどろしい感じではなく、さっきまで人がいたような、生活感は残っている家であるところが非常に怖いなと感じました。

それでいて、突然ラップ音が響いたり、ラジオやテレビが勝手についたり、突然停電になり3人の亡霊が追いかけてきたりという演出が恐怖を掻き立てます。ただ、大きな音や派手な演出で驚かすような感じではなく、本当に自然に、でもランダムに怪奇現象が起きるというのがVISAGEのホラーゲームとしての魅力ではないかなと思います。

僕もどちらかというとホラーゲームは好きな方ですが、VISAGEプレイ中には何度も叫びました。叫びすぎて、生配信の音量設定にコンプレッサーをかけたくらいですw

ヴィジュアル的な部分や演出ももちろんホラー要素満載なのですが、ストーリー自体も『人怖』に似た怖さがあるなと思います。ドロレス、ルーシー、ラカンの3名がなぜドウェインを追いかけてくるのか、その裏には何があったのかという物語の核心部分が見えてくると、単純なホラーではなくもっと大きな要因を感じざるを得ません。それだけ、VISAGEの物語構成は深いものになっており、ホラーゲームとしての魅力があると考えます。

探索系ゲームとしてのVISAGEの魅力

【お知らせ】ホラーミステリー小説を書いています!

完全オリジナルの『リアリティ』『合理性』『衝撃のラスト』に拘った作品作りをしています。是非こちらもご愛読ください!

何もわからないところからスタートして情報を集め、小さな手掛かりから謎を解いていくという意味では、ホラーテイストの探索ゲームという性格が強いのかなという印象を持ちました。VISAGEの主なゲーム操作は探索であり、その世界観がホラーテイストという感じになっています。

文章で表すなら『探索をしていく中で謎解きをして真相を究明していくホラーゲーム』という感じでしょうか。前述しましたが、『P.T.』から大きな影響を受けており、探索という意味では本当に細心の注意を払って隅々まで探索しないと、手掛かりとなるヒントが見つけられなかったり、ヒントが見つかってもそれが何を意味するのか想像をすることができないと先に進めないという、プレイヤーにとっては非常に難解な探索ゲームであるとも言えます。それ故に謎が解けた時の達成感は、ほかのゲームとは一味違った内容になっていると思います。

各章で用意されている謎解き要素もヒント出現のためのフラグがあるため、ただ歩き回って探索しているだけでは何も起きなかったりします。何も起きなかったからそれ以上進めないかと思いきや、意外な行動からフラグが立って次のヒントが現れたりと、探索ゲームとしての難易度は高めのゲームだなと感じました。

謎解きゲームとしてのVISAGEの魅力

一言で言えば超難しいです。僕もプレイ序盤では心が折れそうになりましたが、傾向がつかめてくると『もしかしてあれは・・・』という想像ができてくるようになるので、謎解きのペースも上がってくるかと思います。しかしながら、全体的な謎解きの難易度は高く初見でクリアするにはかなりの時間がかかるということは間違いないと思います。

主な探索場所となる家も、各章をどこから始めるかによって難易度が変わると思います。それは、最初は気づかなかった隠し扉やアイテムなどが、どの章でもステータスはそのまま維持されます。具体的には、最初は新しいドアを発見できたからその先に進むことができたとしても、次の章ではすでにそのドアは発見済みなので、新たなヒントとしては効果がありません。その状況で別のヒントを探しながら物語を進めることができるため、自分の中にバイアスがかかり手掛かりに気づきにくいという点があるかもしれません。

そういった意味では、各章をどのような順番で攻略していくのかという順序に関してもプレイヤーそれぞれで異なるため、一度プレイした後に別の順番でプレイしていくとまた違った感じ方ができるゲームなのかなと思います。・・・僕は再度プレイするかと言われたら、難しすぎて白旗を上げますがw

物語としてのVISAGE

最後に、お話として、物語としてのVISAGEについて少しだけ触れておきます。

初めのうちは単なるホラーゲームで、迫りくる恐怖や怪奇現象から主人公が逃れるための謎解きに見えるのですが、中盤からドウェインと主要人物たちの関連性が少しづつ明らかになってくるに従い、ドウェインを見る目が変わってくると思います。前述した『人怖』の部分が強くなってくる気がします。

さらに、単純なホラーとしてではなく、もっと大きな理由によってドウェインがこの家の中で3名に追いかけられている、その追いかけられる理由、それぞれの章で感じる違和感、チャプターごとの特徴、3名の性格などがラストに近づくにつれて一つの点で集約されていく、そんな物語かなと思います。

こんな人にVISAGEプレイはおすすめ

VISAGEをプレイしたほうがいい人を記載しておきます。

根っからのホラー好き

言うまでもありません。ホラーゲームとしてはVISAGEはかなり満足できる内容だと思います。めっちゃ怖いので、昼間にプレイすることをおすすめします。本当に怖いです。大切なことなのでもう一度言います。本当に怖いです

探索、謎解きが好き

ホラー要素に耐えうるのであれば、その上に成り立っている探索や謎解きの要素は非常に複雑でプレイヤーを満足させるでしょう。物語に深く入り込みたいという人にとっても大変満足できる内容だと思います。

やりこみが好き

先ほども記載した通り、各章の進め方で難易度やヒントのとらえ方が変わってくるのもVISAGEの特徴かなと思います。故に、何度もやりこんでトロコンしたいというような方に、周回プレイでも飽きが来にくいという点はお勧めできるポイントかなと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、VISAGE初見プレイをしてみた感想と、これからプレイする人向けにおすすめポイントをご紹介しました。僕自身、初の実況生配信をしたゲームであり、最初の印象とプレイ後の印象が大きく変わったゲームでもあり、非常に感慨深いものがありました。

でも、とりあえず怖かった

プレイはちょっと出来ないかも知れないけど、どんなゲームか見てみたいという人は、下記再生リストから配信アーカイブもご覧ください。

それでは次回またお会いしましょう。最後までご覧いただきありがとうございました。

【お知らせ】ホラーミステリー小説を書いています!

完全オリジナルの『リアリティ』『合理性』『衝撃のラスト』に拘った作品作りをしています。是非こちらもご愛読ください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました