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【レビュー】誰かに見られてる系ホラー『凶寓 -Dread Flats-』初見プレイ内容を徹底解説

凶寓 -Dread Flats- ゲームレビュー

今回は、ライブ配信でプレイした『凶寓 -Dread Flats-』の初見プレイレビューを解説します。これまでたくさんのホラーゲームをプレイしてきましたが、このゲームは雰囲気に特化したホラーで、どちらかというと『雰囲気は』僕の好みのホラーゲームでした。

このレビューでは、物語の内容やゲームの特徴、初見プレイで感じた所感などを詳しく解説していきますので、是非最後までご覧ください。

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凶寓 -Dread Flats-の物語

※プレイ画面キャプチャーより引用

まずこのゲームは、主人公がある廃墟となった建物を調査しに行くところから始まります。主人公は普段心霊事件や物件調査などをしているYoutuberらしく、ファンから届いた依頼を受けて今回の廃墟へと向かうこととなりました。

なんと、その物件を調査することで報酬が150万円も貰えるとか。

しかしながら、実はこの主人公は心霊現象等は全く信じておらず、今回の廃墟についてもとても作業的に引き受けた様子がゲーム序盤では描写されます。

失踪事件が続くアパート

今回主人公が訪れた廃墟は、数年前に男性が失踪してしまったという事件から始まり、その後住民が何人も失踪してしまうという怪現象が起こったアパートです。

※プレイ画面キャプチャーより引用

最初に失踪した男性は、何かに取り憑かれているような様子で、『ビー玉の音が聞こえる』と譫言のように話していました。常におびえた様子で暮らしていた男性は、突如としてアパートから居なくなってしまいました。

主人公が廃墟へ足を踏み入れると、不気味なことにまだ電気が通っているではありませんか。すでに住民も居ないアパートなのに何故?主人公は疑問を感じながらも、それほど躊躇することなく簡単に建物を探索します。204号室で宿泊することになっていた主人公は部屋に入ると、荷物を置いて部屋を簡単に片づけると、調査に向けて一休みすることにしました。

表面化する違和感

ふと夜中に目が覚めた主人公は、ビデオカメラを片手に建物の調査を開始することにしました。いくつかの部屋は既に鍵が閉まっており入れませんが、入れる部屋もありました。中を調べてみると、生活感はあるものの、どこか不気味な雰囲気のする部屋ばかりです。

※プレイ画面キャプチャーより引用

ある部屋で見つけた書類には、『お婆さんがいつも見ていて怖い』という子供の日記のようなものがありました。また、近くには住民が写った写真の中に不気味に佇む老婆の様な影がありました。

どうやら、男性だけではなく複数の住民が『不気味な物音』や『謎の老婆の視線』に怯えていたということが分かります。

とりあえず撮れ高としては十分と判断した主人公は自分の部屋へと戻っていきます。

『あの音』と老婆の影

主人公は大きなもの音で目を覚まします。自分以外には誰も居ないはずの部屋を見渡してみると、台所で食器が割れています。ネズミでも居るのかと思った主人公は、また建物の調査を始めることにしました。

前回と同様に調査をしていると、ある部屋に開いた壁が気になりました。何があるのか覗いてみると、鍵の様なものがあります。手を入れて取ろうとすると、その瞬間何者かに腕を引っ張られ、驚いた主人公は必死に抵抗しました。次の瞬間、何事もなかったように腕の感覚は消えて、壁に開いていた穴は消えてしまいました。

隣の部屋に鍵があると思った主人公は、部屋を出て隣の部屋を調べようとします。次の瞬間主人公は戦慄します。

※プレイ画面キャプチャーより引用

ドアの陰から、真っ黒な目をした不気味な老婆がこちらを見ているのです。驚いた主人公は一瞬立ち止まりますが、鍵があった部屋の中を含めて、他の部屋も調べて回りました。

一通り調べ終った主人公が外に出ると、ビー玉が床を転がる音が聞こえて、その音を頼りに調べに行きますが、ビー玉が落ちていただけで誰も居ません。その後、トイレに行きたくなり個室に入った主人公を、突然あの老婆の幻影が襲いました。

※プレイ画面キャプチャーより引用

異世界の老婆の追跡

一瞬気を失った主人公ですが、気を取り直してトイレから出ようとすると、主人公は異形のものを目にします。先ほど現れた老婆の様ではありますが、巨大な頭をした老婆が不気味な音を立てながら廊下を徘徊しています。

※プレイ画面キャプチャーより引用

気づかれないようにトイレを出た主人公ですが、老婆は不気味に笑いながら主人公の後を追いかけてきました。必死の思いで老婆を振り切った主人公ですが、気づくと建物の様子が違います。まるで別の世界に迷い込んでしまったような空間を彷徨いながら、時折遭遇する老婆に気付かれないように主人公は出口を探します。

やっとの思いでたどり着いた先には、闇の手術を示した書類と、自分の腕と同じくらいの大きさの巨大な釘がテーブルの上に置いてありました。なんと、この幻影から逃げるためには、自分で自分の目を釘で潰すことが必要だというのです。

恐怖に怯える主人公は意を決して『儀式』を行いました。

逃げられない

苦しみに悶える主人公が正気に戻ると、204号室のベッドの上に居ました。全ては悪夢だったのかと思いながら、主人公は急いで建物を出ようとします。これまで心霊現象を全く信じていなかった主人公ですが、今はとにかく自分に起きている奇妙な状況を打開すべく、建物を出て、自分が乗ってきた車に駆け込みアクセルを踏み込みます。

※プレイ画面キャプチャーより引用

ようやく落ち着いた主人公が走る道端に、あの老婆が佇んで不気味にこちらを見つめていました

自宅へと帰った主人公は、今回の案件を全て引き上げる旨をファンに告げ、謝礼も全て断りました。また、調査で収録したビデオも含めて、全ての資料を破棄しようと決めて、疲れた体をベッドへあずけます。ベッドの下には、あの老婆が廃墟で見たのと同じように不気味に笑いながらこちらを見つめているのでした。

※プレイ画面キャプチャーより引用
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凶寓 -Dread Flats-のゲーム内容

さて、ざっくりとした物語を解説しましたが、次はゲームとしての内容を解説します。

このゲームは基本的に探索がメインとなっており、一本道のルートです。必要なアクションは画面上に示され、初見でも殆ど迷うことなくプレイできる内容になっていました。

所謂探索や謎解きと言った要素というよりは、順番にインタラクトを調べて物語を進めていくというような内容で、謎解きが苦手だという人でも簡単にプレイできる内容だったと思います。

後半ではステルスが要求されるシーンがありました。

顔が巨大化した老婆と遭遇した後は、老婆から逃げていく必要がありますが、それほど難しい要素は無かったと思います。ホラーという観点では、あまりホラー要素は感じませんでした。

もっとはっきり言えば、ゲームシステムという意味では非常にシンプルで、やり込みが好きな方から見ると物足りない内容だともいえるかもしれません。

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物語の真相を考察

さて、このゲームは『廃墟となってしまったアパートで何が起きていたのか』という点がポイントであり、物語の本質が重要だと感じました。よって、何故アパートが廃墟になってしまったのかという点について考察していきたいと思います。

※プレイ画面キャプチャーより引用

まず、主人公がこの建物を訪れるきっかけとなる男性の失踪事件ですが、男性は『ビー玉の音が聞こえる』という発言をしています。また、別の家族の子供が、学校帰りにビー玉を拾ったという記述があり、学校の先生に相談したら交番に届けるべきだと助言されますが、母親からは返さなくていいと言われ、自宅へ持ち帰ったということが記述されていました。この子供はビー玉を持ち帰ってから、自宅で老婆の影を目撃しており、その影に怯えていることが分かります。

主人公も夜中に聞こえたビー玉の音を頼りに建物を探索している途中で老婆の姿を目撃しており、その後異形化した老婆に追いかけられています。

ビー玉は老婆の持ち物?

※プレイ画面キャプチャーより引用

上記から想像するに、ビー玉は老婆の持ち物だったということが推察できると思います。また、このビー玉は現実世界に存在するものではなく、現世と異界を結ぶキーアイテムだったのではないかなと思います。

しかしながら、ゲーム中では詳しい内容が語られておらず、『何故ビー玉を拾った人間が老婆に怯えるようになるのか』という点が分かりません。

老婆に取り憑かれた人は異界を彷徨う?

主人公は、ビー玉を調べて以降老婆に追いかけられます。その際、明らかにそれまでの建物とは違った雰囲気の場所になっており、老婆が追いかけてきたのは異界なのではないかと考察します。ビー玉というキーアイテムに触れてしまったことで異界に取り込まれて老婆の恐怖に浸食され、結果的におかしくなってしまった人たちが建物から出て行ってしまったのではないかなというのが僕の考察です。

実際に主人公は異界で儀式を行った後正気を取り戻し、現実世界で建物から急いで脱出しています。恐らくほかの住民たちも同じような経験をしたのちにアパートから出ていったのではないかなと思います。

また、主人公が儀式として行った『目を潰す』という行為ですが、時折現れた老婆は目が黒く落ち窪んでいたように思います。そう考えると、老婆自身も何かしらの理由で目が無かったのではないかと思います。(ステルスパートでも目が見えないので音を立てないように移動するということがポイントになっていた)

※プレイ画面キャプチャーより引用

まとめるとこんな感じです。

  • 老婆は元々建物の住民だった。
  • 何かしらの理由で老婆は目が見えなかった。
  • 老婆はビー玉を愛用していた。もしくはビー玉の音を頼りに生活していた。
  • 老婆が亡くなって亡霊化した。理由は不明。
  • アパートに住む住民の内一部の人がビー玉を見つけた。
  • ビー玉を見つけた人たちは老婆の幻影や異界によっておかしくなっていった。
  • 次第に住民はアパートから姿を消していった
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初見プレイで感じたポイント

では、物語とゲーム内容を踏まえて、僕が感じた初見プレイのポイントを解説します。

雰囲気や質感は一級品

ゲーム序盤から展開される不気味な雰囲気や、『誰かに見られているかも』というある種日本的な恐怖演出という観点は非常にいいと思いました。誰もいるはずがない建物の中で『自分以外の存在があるのではないか』という感覚が常に付きまといました。

この点は、後半で展開されるアパートでの出来事に対する伏線としてとても効果的な演出になっていると思います。

また、ビー玉の跳ねる音や、自分以外の足音が聞こえる部分などの効果音の演出は、静まり返った建物を恐怖の場所へと変貌させるポイントとしてとてもいいクオリティだったと思います。

ゲームの進行に迷うことはない

『一本道』と表現したゲーム内容ですが、アイテムがある場所やインタラクトすべき場所が全て画面上で示されるということと、それほど広いフィールドでもないという点から、プレイヤーのスキルに関係なく同等のゲーム展開が出来ると思います。

僕はどちらかというと探索していきながら『見つけたー!』という達成感が欲しいので、少し退屈に感じる部分もありました。

ステルスパートについてもある程度ルートが決められているため、何度かリトライすればどんなプレイレベルの人でも突破できるかなと思います。…だって僕が出来たからw

背景はもっと深堀が欲しかった

ココが一番のポイントになると思うんですが、僕個人としては物語が物足りないなと感じました。というのは、一連の怪現象の元凶が老婆にあるだろうという点は何となくわかりますし、心霊現象を信じなかった主人公さえも怯えて逃げ出したという点から相当の出来事が起こっているということも伝わります。

ただ、以下の点がゲーム内ではわかりません。

  • 老婆は何故アパートの住民を狙ったのか
  • 老婆は何故心霊になってしまったのか
  • ビー玉は何を意味しているのか
  • 異世界で目を潰すという行為は老婆とどんな関りがあるのか

要は、アパートで起きていた怪現象の背景が何も語られないままゲームが終わってしまうのです。そして、エンディングでは老婆の幻影は消えていないという描写で幕を閉じます。

そうなると、老婆の存在の背景をもう少し描写してほしかったなというのはどうしても避けられない感想かなと思います。この点が、このゲームにおいて非常に残念な部分だと感じました。

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まとめ

ということで解説してきた『凶寓 -Dread Flats-』ですが、正直あまりお勧めは出来ないかなと感じてしまいます。理由は、この記事で書いた内容以上でも以下でもないです。『それだけしかない』というのが本音です。一度クリアしてしまったらそれ以上の広がりがないゲームだったので、物語や内容を語ってしまった以上、皆さんにもプレイをおすすめする必要もないかなと思います。

ということで、最後はちょっと辛口になってしまいましたがいかがだったでしょうか。まだまだ新しいホラーゲームをどんどんプレイしていきますので、是非応援よろしくお願いしますね!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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