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【レビュー】リマザード:ブロークンポーセリンを初見プレイしたら前作でバラバラだったピースが一つに繋がって震えた(ゲーム概要編)

ゲームレビュー

今回は、『リマザード:ブロークンポーセリン(REMOTHERED:BROKEN PORCELAIN)』を初見プレイした感想をレビューしたいと思います。一言で表すなら『感動』、一文で表すなら『深すぎる物語と散らばったピースがまとまった大傑作』です。この記事ではなるべくネタバレしないように概要についてやゲームとしての本作の魅力をお伝えできればと思います。確信に迫る部分などは別記事でアップしますので、ぜひそちらもご確認いただければと思います。

『リマザード:ブロークンポーセリン』はどんなゲーム?

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詳細の前に、ざっくりとどんなゲームなのかを簡単にご紹介しておきたいと思います。『リマザード:ブロークンポーセリン』は前作の『リマザード:トーメンテッドファーザーズ』の正統続編であり、前作で残されていた謎の種明かしが含まれる物語になっています。

ゲームスタイルとしては、敵から逃げたり隠れたりして情報収集をして謎を解いていくという前作同様の探索ホラーなので、前作をプレイしている方には戸惑いなく楽しめる内容になっているかなと思います。

※プレイ画面キャプチャーから引用

また、美麗な映像表現や音響関連は本作でも健在で、前作同様に『観るゲーム』としても非常に質の高い仕上がりになっていると思います。

物語の概要

物語の概要としては、前作では名前のみ登場した『セレステ・フェルトン』が実在の人物として登場します。本作の中では『ジェニファー』という名前で登場し、友達などからは愛称の『ジェン』と呼ばれているようです。

彼女は所謂『問題児』のようで、女子学校に通っていたようですが問題を起こしてアシュマンが経営するホテル『アシュマン・イン』にメイドとして雇われているという設定で物語は始まります。アシュマン・インでは時折奇妙な口笛や施設内放送のスピーカーから奇妙な雑音が流れるなど奇怪なことがありますが、ジェニファーは友人らとアシュマンの元で働いていました。

ある時、アシュマンの右腕である『アンドレア』が廊下に置いた食事に違和感を覚えて調べてみると、得体の知れない腐ったような食事が置いてありました。それを調べようとした途端、今まで見たことのない形相でアンドレアが激怒し、別人のような口調で追いかけてくるのです。

※プレイ画面キャプチャーから引用

辛くもアンドレアを撃退するジェニファーですが、目覚めるとそこは自室で、自分のことを心配そうに見つめる友人、アシュマン、そしてアンドレアの姿がありました。自分が体験したことを否定する周りの人々に疑念をいただいたジェニファーは単独で施設の中を調べ隠された秘密を解き明かそうとするというお話です。

前作との時間軸の関係性

基本的には、前作で語られたフェルトン邸での出来事よりも過去のことが中心に語られ、前作で名前が出てきたフェルトンの娘セレステ(本作ではジェニファー)がどのような生い立ちだったのかということが中心に物語が進んでいきます。

※プレイ画面キャプチャーから引用

ゲームを進めていくと、途中で前作の主人公リード博士が登場し、年老いて顔面が崩れかけたアシュマンとのやりとりが描かれたり、前作にも登場した老婆が誰かと話をするシーンなどが入ってきます。結構時間軸が行ったり来たりなので、戸惑いもありましたが、最後の最後で全て合点がいく構成になっており、本作の見どころでもあります。

前作との違い

基本的には前作と同じようなゲームシステムなので、前作プレイをしている方であれば迷うことはないかなと思いますが、わずかな違いがあります。

一番違う部分としては、プレイヤーのアビリティの強化やアイテムの強化がより細かくできる部分にあります。僕がやったことのあるゲームで言えば『サイコブレイク』のようなイメージを持ちました。特定のアイテムを集めることによりプレイヤーのさまざまなスキルが向上できたり、アイテム同士を組み合わせて新たな効果を持ったアイテムを作ったりと、少しクラフト要素が加わっていました。

ただ、後半に出てくるのであまり意識しなくてもゲームは進められるかなということと、僕自身ほとんど何もしなくてもプレイできたので、ゲーム進行に対しての影響度はそれほど大きくはないかなと思います。『走る速度や隠密スキルを上げておくと後半ちょっと楽かも』くらいなイメージです。

プレイしてみて難しいと感じた部分

ゲーム全体を通して基本的には特別難易度が高いわけではないのですが、前作と同じで僕は以下の点にちょっと難しいと感じたり、進めていくのに苦戦したりしました。

  • インタラクトがシビアなので、たまにアイテムの入手もれが出る
  • 敵の攻撃判定が大雑把な部分があるので、しっかり逃げないと攻撃を受ける
  • 敵の察知能力が高く、隠密してても結構すぐ気付かれる
  • ミッションの表現が抽象的で次の行動がわかりづらい時がある

プレイを終えて考えてみればそれほど難しくない部分も、常に追いかけ回される状況だと焦ってしまい訳がわからなくなってしまうのも、このゲームの特徴かも知れません。

ゲーム自体の特性を踏まえてプレイ後に改めて『何が一番難しかったか』と考えてみたところ、最初の方に出てくるアンドレアを隠密で攻撃する必要があるシーンが一番難しかったように感じます。相手の動きも結構速く、必ず隠密で背後を取らないと攻撃するインタラクトが発生しないのですが、これがなかなか背後が取れないです。とにかく逃げている中で一瞬のチャンスを捉えて攻撃しなければいけなかったので、僕はかなり苦戦した印象が強いです。

※プレイ画面キャプチャーから引用

また、中盤のポーセリンという鉄仮面との対決シーンがありますが、そこではそれなりにエイム力が必要になるため、アクションが苦手な僕としては結構難しかったです。視聴者の皆様に支えられてなんとかクリアしましたが、僕一人でやっていたらもしかしたら突破できなかったかも知れませんw

この作品の最も特筆すべき点

この作品で最も特筆すべき点はやはり前作同様『ストーリー』だと思います。

また、単純に『素晴らしい物語と構成』というだけではなく、正直一番初めは『あー前作の過去のことが語られるんだな』くらいにしか思ってなかったのですが、中盤以降の伏線の回収は本当に圧巻の一言です。

前作『リマザード:トーメンテッドファーザーズ』での疑問はもちろん、本作中でもいくつも疑問が生まれる中、中盤まではそれが全く繋がることがなく話が進んでいきます。しかし、後半になってくると、幾つもの糸が次第に1本に集約されていく様が本当に素晴らしい構成になっていますし、いい意味でプレイヤーの予想を裏切る展開が多く、最後までゲームとしての緊張感と物語の展開の意外性にますますのめり込んでいく感覚を覚えました。

ラストのシーンでは、前作の話も含めて物語の全容が語られることになるのですが、エンドロールに入る直前の最後の最後のシーンでは本当に鳥肌が立ちました。それくらい物語の構成と伏線の回収のされ方が素晴らしい作品です。小説を読んで最後の1ページを読み終えた後、知らないうちに涙が出ているような、本当に感情を揺さぶられる近年稀に見るゲームでした。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、『リマザード:ブロークンポーセリン』のゲームとしての概要をご紹介しました。本記事ではネタバレを控えた書き方をしておりますので、物語の確信や前作からの謎の種明かしなどは次回の記事でご紹介したいと思います。併せてご一読いただけると嬉しいです。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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