複数回にわたって解説をしてきたクロノ・トリガーのストーリー解説も今回が最終回です。今回はボス戦からエンディングまでを一気に解説しようと思います。
この解説は下記の動画に沿って解説しています。
運命の時へ・・・
長きにわたって進めてきた物語も最終局面。ここからは『黒の夢』に飛び込んでボス戦の連続となります。ストーリー的な内容はないのですが、それぞれボス戦の特徴がありますのでそちらを解説していきます。
まず、いつの時代でも良いのですが、『黒の夢』にシルバードで乗り込みます。ボス戦以外の敵もそれなりに強力な敵が登場しますので、回復アイテムや武器を揃えてしっかりとレベル上げしておきましょう。
ギガミュータント
ギガミュータントは、HPを1にする非常に強力な攻撃を行ってきます。回復薬やヒール系の技を使い、しっかりと回復しながら戦うことがポイントです。本体が上下2つに分かれているので、クロノや魔王などの全体魔法を使うとそれほど苦戦することなく倒すことができます。
テラミュータント
次はテラミュータントです。ギガの次だからテラということです。この辺も25年前のゲームであることを考えると遊び心のあるネーミングだなと思います。
ギガミュータントと基本的には一緒ですが、上下のうち下の本体は何をしても吸収されてしまいます。また、HPを1にする攻撃もギガミュータント同様です。しかし、下を無視しして上を倒すことができれば下も同時に倒すことができるので、回復を忘れずに戦えば問題なく倒すことができると思います。
プチラヴォスR
死の山で対決したプチラヴォスRです。殻に攻撃しなければそれほど苦戦することもないと思います。ニードル攻撃は即死級のダメージがありますので、回復をこまめに行いましょう。
ジール(通常)
サラや魔王の母親であるジールとの戦闘です。ミュータント同様全体のHPを1にする攻撃をしてきますが、追い討ちで攻撃されることなどはないので、全体回復ができるメンバーを入れていればそれほど苦戦することはないでしょう。
魔神器
ジールとの戦闘が終わったと思ったら今度は魔神器との戦いです。魔神器は攻撃するとその防御力を上げていくという特性がありますが、シャイニングなどの魔法で攻撃していれば倒すことができると思います。この辺になると、装備を整えるまもなく戦闘が連続するので、回復やMPのメンテナンスをしっかりすることがポイントになるかと思います。
ジール(変身)
ジールの最終形態です。HPが高く攻撃力も高いですが、中央の顔を集中攻撃すれば倒すことができます。サラや魔王のことを考えると、母親を倒してしまうことになりますので、ちょっと複雑な気持ちになるのは僕だけでしょうか・・・
ラヴォス(戦闘モード変更〜最終段階)
いよいよラヴォスとの戦闘です。2段階あり、最初はこれまで戦ってきたボス戦のパターンを踏襲した戦い方をしてきます。それぞれのボスに合わせて戦い方を変える必要がありますが、クロノ達のレベルも上がっているため、それほど苦戦を強いられることはないと思います。
第2段階が最終段階のラヴォス戦となりますが、正直そこまで強くないです。最終段階のラヴォスを倒すと、殻の中へ入ることができます。
ラヴォス本体
ラヴォスの殻の中に入ると、ラヴォス本体との戦闘になります。本体・左腕・右腕の3つのパーツからなり、防御力が非常に高いためあまり攻撃が通りません。そのため、まずは腕の破壊から優先すべきとなります。腕を破壊すると本体が防御を解くため、一気に攻撃を仕掛ける必要があります。レベルによってはヘイストなどを使い、防御を解いた瞬間を見逃さずに攻撃することが重要です。
ラヴォスコア
何度もラヴォスが出てきますが、これが本当の最終ボス戦となります。相手の特徴はラヴォス本体と同じような防御を解いた時に攻撃するという形となります。唯一特徴的なことは、人型の宇宙人のような形をしていて、両側にポットがいるように見えます。しかし、狙うべき本体は右側のポットです。これがコアの部分になります。
まずは真ん中の人型を攻撃して破壊します。左側のポットは人型を回復し攻撃も吸収しますが、無視です。右側のポットは最初は全く攻撃が通りませんが、人型がいなくなると復活させようとして防御をときます。その段階で全体魔法などの攻撃でダメージを与えていきます。
注意すべき点としては、人型がいなくなると左側のポットとコアで反撃をしてきます。それほど大きなダメージではないものの、こちらの攻撃都度反撃をしてきますので、こまめにHPの回復が必要となります。
また、人型が復活してしばらくするとまた右側のコアが防御するので、その時に魔法攻撃してMPを無駄にしないように注意しましょう。人型が復活したら再度人型を破壊してコアの防御を解かせるという繰り返しとなります。HPもそれなりに高く倒しにくいですが、最終戦なので回復アイテムなどは惜しみなく使い、こちらが息切れしてしまわないように注意しましょう。
エンディング
ラヴォスコアを撃破するとエンディングとなります。オープニングで聞こえたリーネの鐘が鳴り響き兵士から叩き起こされます。『なんでや?』と思っていると、執行猶予が終わり刑を執行すると言われます。
城に連れてこられたクロノは王様から娘を連れ回したことを問い詰められます。マールがそれには理由があると話そうとすると、王様は『未来を救ったんだろ?』と言います。呆気に取られていると、未来や原始、中世など様々な時代からクロノ達の活躍を証言してくれる人達が現れました。
実は、ルッカがゲートホルダーを使ってみんなを集め、王様に状況を説明してくれていたようです。王様はクロノ達の活躍を褒め称え、国をあげて祝福すると言ってくれました。マールには千年祭の最後の夜をしっかり楽しみなさいといい、マールは大喜びでした。
リーネ広場で宴が行われ、賑やかな中を広場の奥へと進んでいくクロノとマール。そこにはゲートの前に今までの仲間が集まっていました。カエル、ロボ、エイラ、そして魔王。戦いは終わったので、みんなそれぞれの時代へ帰ると言います。
それぞれがそれぞれの時代へ戻る中、ロボに対してサヨナラを言わないルッカ。マールが別れを促すと俯いてしまいます。ロボは『気づいていたんですね』と声をかけます。どういうことかとマールが聞くと、ラヴォスが生まれた未来でロボは生まれたため、自分たちがラヴォスを倒した世界ではロボは生まれない可能性があると言います。ロボは『大丈夫ですよ』と声をかけますが、ルッカは大粒の涙を流しながら、『悲しい時は悲しいって言いなさい!』と泣き喚きます。『そんな思いやりの気持ちを教えてくれたのもルッカさんです』と平然を装うロボですが、帰り際ふらついてしまいます。どうやらアイセンサーがオイルで見えなくなっていたようです。
感動の別れの直後、クロノのお母さんが飼い猫を追いかけてやってきます。猫がゲートの中へ入ってしまいそれを追いかけるクロノのお母さん。その直後ゲートが閉まってしまいました。クロノ達は追いかけようと話をしていると、王様がマールを読んでいると声がかかります。
王様はマールが未来を救ったこと、今後はどこにも行かないだろうということを記念して『マールディアの鐘』を建設し、マールにプレゼントしました。ところが、クロノとルッカを追って時空の旅に再度出かけたマール。一人残された王様は『誰か手伝ってくれないか』と言いますが、そこに現れたルッカの父タバン。『間に合いました』と言いながら花火に火をつけて『派手に一発行きますか』とタバンがいうと、『いや、それどころじゃない・・・』と王様が呟いて物語は幕を閉じます。
全体を通しての感想
ゲームの途中で表示される字幕からも見て取れる通り、低年齢の子供でもプレイできるように表現を工夫しているなと感じました。その中で、スリルや感動、笑いや涙などあらゆる感情を揺さぶってくるような演出に本当に素晴らしいなと感じました。
また、すべてのストーリーに着地をつけずにプレイヤーの想像に任せれらていることもクロノ・トリガーが多くの人に愛されている理由の一つではないのかなと感じます。
アップデート版では、今回動画にしたエンディングに追加して、アニメーションのエンディングも収録されており、おそらくプレイヤーが想像している一つのエンディングとなっているのではないかなと思います。そちらはぜひご自身で体感してみてください。
以上、いかがだったでしょうか?長きにわたってご覧いただきありがとうございます。ほんの少しだけクロノ・トリガーの魅力が伝われば本望です。最後までご覧いただきありがとうございました。
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