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【レビュー】アローンインザダーク リメイク版をプレイして感じた『モヤモヤ感』と正直な感想をぶちまけます【ガチ批評・ネタバレアリ】

【レビュー】アローンインザダーク リメイク版をプレイして感じた『モヤモヤ感』と正直な感想をぶちまけます【ガチ批評・ネタバレアリ】 ゲームレビュー
【レビュー】アローンインザダーク リメイク版をプレイして感じた『モヤモヤ感』と正直な感想をぶちまけます【ガチ批評・ネタバレアリ】

アローンインザダーク リメイク版の初見プレイからしばらく時間が経ってしまいました。それもそのはず。このゲーム、『なんかモヤモヤ』していました。ライブ配信後にすぐにブログを上げなかった理由はココにあります。

今回は、その「モヤモヤ感」の正体は何なのか、初見プレイを終えて僕が何を感じたのか、何故これほどまでに憤っているのかを正直にガチ批評したいと思います。

なお、ここから先はマジで正直レビューをしますので、恐らく批判的な内容も多々あります。純粋にゲームとして気になっているという方は【優等生バージョン】をご用意しておりますので、下記の記事をご覧ください。

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アローンインザダーク リメイク版をプレイしたきっかけ

アローンインザダーク リメイクをプレイしたきっかけは、以前に初見プレイした『アローンインザダーク ニューナイトメア(Alone in the Dark New nightmare)』が大変面白かったからというのが最初の動機でした。

前回プレイした作品は、グラフィックやゲームシステムという観点では、お世辞にも素晴らしいとは言えませんが、それも20年以上前のゲームだからという大きな理由がありました。

それだけの時間を経てもなおプレイヤーを引き付ける魅力は、レビュー記事でも紹介した通り、巧みに仕込まれた物語と絶妙なゲームバランス、予想だにしない展開や納得感のある結末等、製作者の工夫や試行錯誤が随所に感じられ、とても完成度の高い作品です。(実際にこのゲームは全編英語の為ストーリーは半分想像でやってましたが、それでもめっちゃ没入感のある内容でした)

この作品の大元になっているのが、今回プレイしたリメイク版の元祖であり、それはそれは大きな期待とワクワク感がありました。

また、プレイヤーが2名体制という形になっているという点もこのゲームが前から気になっていた部分でもあります。『アローンインザダーク ニューナイトメア(Alone in the Dark New nightmare)』も同じように二人のキャラクターがおり、それぞれのストーリーを進めていくという内容ですが、僕にとっては結構難しい部類のゲームだったのと全編英語であるという点で、まだ片方しかプレイ出来ていない状況でした。

今回のリメイク版ではその辺も非常に楽しみだったので、期待値が高かったというのも否めません。

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アローンインザダーク リメイク版の良かったところ

一応このゲームの良かったと思う点を何とか思い出して解説してみます。

ゲームの展開はメリハリがあった

地下室で見つけたジェレミー
※プレイ画面キャプチャーより引用

本作のゲーム内容としては、探索と謎解き・戦闘と分けられると思います。

その中で、探索・謎解きパートでは急にゾンビが襲ってくるような事はないので、自分の気の済むまで探索をすることが出来ます。また、いくつかのミッションが同時に発生している場合に、どの順番でミッションをクリアするのかはプレイヤーに委ねられています。

戦闘は戦闘でBGMも雰囲気も大きく変わるので、プレイしながら自分の中のスイッチも入りやすかったなと思います。

取得済みの書類を読み上げる機能が地味に便利だと思う

書類の読み上げ機能
※プレイ画面キャプチャーより引用

書類や手紙など、物語を紐解く手掛かりになるアイテムは、文章を読み上げてくれるので、見落としが少なくなったり、雰囲気をより楽しめる要素なのではないかなと思います。

僕自身は初見プレイで音声を英語にしましたが、日本語でプレイした場合には映画を観ているような感覚で物語を理解してゲームを進めていくことが出来るのではないかなと思います。

また、声優の読み上げの雰囲気も、自分で文章を読むよりは感情移入しやすい要素としてはポジティブな点ではないかなと思います。

謎解きの中身は解きごたえがあった

ジュジュネックレス
※プレイ画面キャプチャーより引用

探索を進める中で、何度も謎解きに遭遇する事がありましたが、そのどれもがユニークな内容で一筋縄ではいかないものもあり、なかなか遊び甲斐がありました。

すんなり解けたと思ったら全く解けてなかったものなのもあり、ゲームの緩急を演出する上で重要な要素になっているのではないかなと思います。

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アローンインザダーク リメイク版のモヤモヤした部分

それではお待たせいたしました。このゲームがモヤっと感じた部分を正直レビューしていきます。あくまでも僕自身の個人的な感想と、僕自身の偏ったゲームの好みが影響している部分が大きいです。でも、恐らく同じように感じる人も居るのではないのかということと、これからプレイする方に向けた参考になれば幸いです。

  • すべて僕個人の感想です。
  • 僕の理解力の問題も多分にあると思います。
  • 他者や製作者を否定するつもりはありません。

【その①】会話や書類が長い割に話が分かりづらい

プレイしてみるとわかりますが、アローンインザダーク リメイクをやってみて特に強く感じた印象としては、登場人物の会話や書類などの手がかりが長い割に固有名詞が多く、それぞれの関連性を紐解くのが非常に難しいと感じました。

良かった部分で挙げた書類などの読み上げについても、もしこの機能が無かったら読むのが怠くなるくらい長いなと感じる部分もありました。しかし、それだけならほかのゲームでも同様の体験をしたことがあります。それはそのゲームの世界観もあるので仕方ないことだと思います。

ただこのゲーム、物語を解釈する上でのトピックスが多いうえに、それぞれのプロットが広がりすぎていて『何がどういうことになっているのか』という点を理解するのが大変だった印象です。僕自身が解釈しているこのゲームの大きな柱は次の通りです。

物語解釈のトピックス
  • ジェレミー失踪の理由と背景(そもそも主人公2人がデルセト屋敷に来た理由)
  • デルセト屋敷に隠された秘密
  • 主人公2人の過去と生い立ち

これをさらに細分化していくと下記のようになると思うんです。

  1. ジェレミー失踪の理由と背景(そもそも主人公2人がデルセト屋敷に来た理由)
    • 何故ジェレミーが失踪したのか
    • 『暗きもの』との契約とは何だったのか
    • 『タロエラ』とは何だったのか
  2. デルセト屋敷に隠された秘密
    • デルセト屋敷の歴史
    • 住民がカルト集団だった理由
  3. 主人公2人の過去と生い立ち
    • それぞれの過去と本編出来事の因果関係
    • エミリーの恋人との過去
    • エドワードとグレースの関係性

物語のプロットとしては非常に魅力的な内容だと思いますし、それぞれが独立したトピックスなので、深堀し甲斐がある内容だと思うんです。

でも、僕の個人的な感想としては『フランス料理かよ!』です。

具体的に言うと、『それぞれがちょっとづつ出てきて、おなか一杯になる前に次の話が出てきてしまう』という点が非常にモヤっとしました。一つづつ深堀して説明します。

なんでジェレミーは失踪したのか明言されない

ジェレミーの失踪
※プレイ画面キャプチャーより引用

事の発端と言えば、エミリーの叔父であるジェレミーが失踪して、どうやらデルセトという精神病棟に入院しているらしいという話で物語が始まります。当然、物語の冒頭でその理由については語られなくてもいいんですが、物語を進めてジェレミーと会い、ある程度探索を進めてもイマイチ釈然としない感じが残りました。

ジェレミーは頑なに『最悪の事態を避けている』『暗きものが追ってくる』『タロエラ・・・』と訳の分からない事ばかりを連呼します。

ゲームの中盤で、ジェレミーの婚約者?らしき人の遺体がベッドに横たわっているシーンがあり、その場面でジェレミーが彼女に宛てた手紙を拾います。そこには、『僕が知らない場所で君が生きていると信じたい』的な事が書いてあるので、婚約者?は亡くなってしまったのではないか、それが理由でジェレミーは精神錯乱状態にあるのではないか、という考察が成立します。

しかし、それ以外ではハートウッド家に伝わる呪いがどうとか、脳の腫瘍がどうとか、話が散らばりすぎて『結局何だったの?』というモヤモヤ感がラストまで付きまといました。

ラストではジェレミーの脳の腫瘍を奇跡的にナイフで刺し、ジェレミーが正気を取り戻した的な表現がありますが、それだけで終わってしまいます。

僕個人としては、『あーそうなのか!なるほどね!』とはなりませんでした。

『暗きもの』って結局何ものなの?

暗きもの
※プレイ画面キャプチャーより引用

彼の名前を口にしてはいけない。彼は常に聞き耳を立てている

これがこのゲームのキャッチコピーだったと記憶しています。だとするならば、本編で『暗きものの正体は○○で、○○な理由で登場したけど、最終的には○○になりました。おしまい。』になるべきではないでしょうか?

僕は全くわかりませんでした。ジェレミーの恐怖の象徴として登場しているのか、ゲーム全体の何かの役割があるのかいまだによくわかっていません。

・・・でも、途中の波止場のステージでブラックファラオ(暗きもの)が荷物を注文したとかなんとかっていう描写もあったんだよな・・・。実在した人物だったの?

後に解説する『黒山羊の呪い』や宗教的な概念に関係するのかもしれませんが、個人的にはモヤっとするポイントとして最後まで残りました。

タロエラって結局必要だったのか

タロエラ
※プレイ画面キャプチャーより引用

ジェレミーの精神状態やジュジュネックレス(3つの円をクルクルするやつ)で移動する先として異世界が描かれます。それはまだ、現実正解と交錯するジェレミーの精神状態や、ゲーム全体の世界観を描く要素として理解できます。

ただ、さらに『タロエラ』というエルドラドの様な場所が登場します。そこには平和な雰囲気が流れて一人の男性が主人公と会話をしたりします。でも、また暗きものと攻防する羽目になります。

ジェレミーの精神世界の安息地としての表現なのか、過去に実在した場所なのか、それとも別の空間なのかよくわかりません。本の中の世界?とか言っていたような。

だとしたら、何故ジェレミーはタロエラに行きたいと言っていたのか。マジでワケワカメ。

デルセト屋敷の歴史とカルト集団

黒山羊の儀式
※プレイ画面キャプチャーより引用

さて、次はメインの舞台となる『デルセト屋敷』についてです。ゲームが始まった時点では精神病棟として登場しますが、かつてはアーティスト集団が住んでいたとか、戦争の時に使用されていたとか色々な描写がありますが、話が複雑すぎて僕にはイマイチ釈然としませんでした。

単純に、ジェレミーが失踪した→デルセトに入院してた→昔は色んな人が住んでた、という話なら分からなくもないのですが、何故住民がカルト集団だったのか・・・。

デルセトの住民は、大別するとドクターと施設従業員と患者なはずです。

仮に、ドクターと従業員がカルト的な方法で金を稼いでいたおかしな人たちでしたよ、という設定ならわかるんですが、なんで患者までカルトに引き込まれてしまうのでしょうか?その辺の説明が無かったと思うんですよね・・・。というか僕にはわかりませんでした。

黒山羊の呪い

木の化け物
※プレイ画面キャプチャーより引用

デルセトでさらに混乱するのが、『黒山羊の呪い』です。

仮に、ジェレミーが失踪した先としてデルセトが存在し、そこにいる人たちがカルト集団でしたということを受け止めたとします。

ただ、一番重要なラストシーンで、なんでいきなり木が化け物になってしまうんでしょうか・・・

ラスボスは暗きものでいいのではないでしょうか・・・

木の化け物は、それまでに探索してきた本編内容にどのようにかかわっていたのでしょうか・・・

もうわからん。

主人公たちの過去

エドワードの過去
※プレイ画面キャプチャーより引用

主人公であるエミリー・ハートウッドとエドワード・カーンビーは、偶発的にデルセトを訪れ、ジェレミーの失踪に翻弄されデルセトに隠された謎を解明していくという話のように見えますが、それぞれに暗い過去を抱えていましたよ、という描写がこの部分です。

エミリーは、病気になってしまったフィアンセを見捨てたという描写があり、カーンビーは探偵として追っていた犯人を死なせてしまったという描写があります。

それぞれは、キャラクターの個性が出ており良い内容だと思うんですが、『それだけ?』という印象が強かったです。

トラウマとしての表現だと思うのですが、ジェレミーの精神状態などに関連して描かれているんだと思っています。しかし、あくまでも『そうだと思う』という程度に留まり、明確に本編の解釈を左右するような要素にはなっていないという点がモヤっとします。

エドワードはグレースと初対面ではなかった

エドワードとグレース
※プレイ画面キャプチャーより引用

前述した主人公たちの過去の中で、エドワードの過去として語られるのが誘拐された少女とその父親についてという内容です。話を進めていくと、実はその誘拐された少女こそ、不気味な雰囲気を放っていた『グレース』だったということが明かされます。

・・・

・・・

・・・

で?

結局言いたいことは何かと言うと

それぞれの要素としては悪くない、むしろとても面白い内容なのに、味見だけで終ってしまうような、『もっと食べさせてくれよ!』『まだお腹いっぱいじゃないよ!』という印象を受けたのが、全体的な全ての要素に対してのモヤっとポイントです。

【その②】サイドストーリーの内容

主人公たち
※プレイ画面キャプチャーより引用

このゲームはエミリーサイド、エドワードサイドと2つのストーリーが用意されており、それぞれの視点で物語が勧められていくという手法で構成されています。

冒頭でも解説した通りこのゲームをやりたいと思ったきっかけの一つとしてこの主人公2名体制という点があり、バイオハザードRE:2のレオン編・クレア編だったり、バイオハザードRE:4セパレートウェイズの様な展開を期待していました。

ところがどっこい。

それぞれの主人公の過去について語られる部分以外は殆ど同じ物語でした。

だとするならば、僕は下記の様な内容だったらもっと面白いゲームになったのではないかと思います。

KGY GAMES的理想のゲーム内容
  • 本編を『エミリー編』『エドワード編』『グレース編』の3つで構成
  • 『エミリー編』ではジェレミー失踪に至る経緯や暗きものの正体、ハートウッド家の過去や呪いについての内容。
  • 『エドワード編』ではデルセトに隠された秘密や過去の成り立ちなどを解明。
  • 『グレース編』ではエミリーとエドワードが到着する前の時間軸からドクターを中心とするデルセトの住民の奇妙な関係性と黒山羊の呪いについての話。
  • それぞれでグッドエンドとバッドエンド。

どうですか!?プレイした方のご意見を是非聞いてみたいと思いますが、上記の内容だったらもっと面白い内容で且つ深堀も出来るしいいところ尽くしじゃないでしょうか?

『いやいや、実際そうやってわかるように構成されてるじゃん』という方がいらっしゃったら、是非ご指摘をお願いします。僕は両サイドのストーリーをプレイしましたが、同じようにしか感じなかったし、前述した物語のモヤモヤ感が残ったままプレイ終了してしまいました。

【その③】エンディングが・・・

調べてみたところこのゲームには複数のエンディングが用意されています。僕がプレイしたのは、両サイドで木の化け物を倒すエンディングとグレースを連れてエミリーとエドワードが屋敷を去るというエンディングでした。

ただ、それぞれ『・・・で?』という尻切れトンボ感を感じています。

まず、木の化け物編ですが、化け物を倒した後は、屋敷が燃えて『カルト集団の集まりだったみたい』的な事が語られますが、それで終わってしまいます。ジェレミーがその後どうなったのか、何故グレースだけは化け物から逃れられたのか等が一切語られることなく、ジャジーな音楽が流れる中エンドロールを迎えます。

一方のグレースを連れて帰る編ですが、一番平和?な終わり方なのかもしれませんが、『住民たちはその後どうなったのか』が一切語られず終わります。化け物編の時間軸があるとしたら、グレースは生贄だったわけで、そのグレースが二人と帰ってしまったら、残りの住民は混乱すると思うんですよね。

でも何事もなくエンドロールに行ってしまうので最後まで?が消えませんでした。

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ネットで検索してもストーリー考察が出てこない

非常に人気のゲームであり、たくさんの人がプレイしているはずのゲームですが、ストーリー考察や解説についてネット検索をしても全く情報が出てきません

また、批評についても何も出てこないので公式サイトを確認しましたが、動画投稿ガイドライン以外には制約は無さそうでした。

旧作をプレイしている人が多いからなのか、物語が複雑すぎて考察を諦めているのか定かではありませんが、この記事を執筆している段階で本作のストーリー解説をされているブログや動画は見当たりませんでした。

となると、僕の様なエンジョイ勢としては、ゲームの全貌を知るすべがないことが非常に残念でなりません。

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まとめ

ということで、今回は結構辛口でレビューしましたがいかがだったでしょうか?表面だけを捕らえれば非常に素晴らしいゲームだと思いますし、当然のことながらグラフィックや音響はトップクラスの作品です。

しかし、物語の構成やそれぞれの出来事やキャラクターの関係性についてもっと深く理解したいという人には、ちょっと癖のあるゲームであることを付け加えておきます。

ぜひ皆さんのプレイした感想を教えてください。コメントお待ちしております!

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