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【レビュー】待望のシリーズ続編『Tormented Souls 2(トーメンテッドソウルズ2)』を全編攻略したらやっぱり神作に震えた

トーメンテッドソウルズ2 ゲームレビュー

今回は、過去作もプレイ済みの『Tormented Souls 2(トーメンテッドソウルズ2)』の初見プレイをレビューします。

前作を引き継いだ物語は更に深みを増して、一部種明かし的な結末にもなっています。そんな物語の素晴らしさと、トーメンテッドソウルズ『らしさ』がしっかり引き継がれ、パワーアップした今作の魅力を詳しく解説していきます。

前作についてのレビューはこちらから

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まずはネタバレ無しでゲーム概要を解説

初見の方のために、まずはネタバレ無しで『Tormented Souls 2(トーメンテッドソウルズ2)』の概要について解説します。

アクション要素はほどほどの探索系サバイバルホラー

ゲームUI
※プレイ画面キャプチャーより引用

全体的なイメージは、バイオハザードシリーズに近いサバイバルホラーですが、アクションという観点では苦手な人でも楽しめる程度の難易度です。僕自身はエイムが苦手だったりアクションが苦手だったりするので、非常に丁度いい難易度で大好きな作品です。

一方で、探索という観点ではマップ内を細かく調べる必要があり、謎解きも一捻りあるものが多いので、じっくりと時間をかけてプレイしたい人にはとてもおすすめです。

全作プレイ済みなら違和感なく楽しめるゲームシステム

ゲームUI
※プレイ画面キャプチャーより引用

基本的な捜査も、ストレスなくプレイできるようになっており、前作をプレイしたことがある人なら、そのまますんなりと受け入れられる内容です。

個人的にこのゲームの好きなところは、キーアイテムを使用する際にインタラクトを正しい部分に当てないと反応しないという、地味にリアルな部分があります。キャラクター操作自体は3人称視点の半ラジコン操作の様な感覚ですが、このアイテムの使用する際のリアルさが没入感を高め、ゲームの面白さを引き立てていると思います。

細部まで練り上げられた物語は非常に魅力的

今作では、前作の物語から続いている形で物語が展開します。(前作の内容はこちらから

今作のオープニングでは、主人公キャロラインの妹アンナの様子がおかしく、ある修道院で静養するためにそこへ向かうという所から始まります。

前作のネタバレになりますが、前作では最後に過去の世界からアンナを助け出すという選択をするとトゥルーエンドとなり、今作のオープニングに繋がるようになっています。

修道院に到着した二人でしたが、突然修道女たちにアンナが捕らえられてしまい、それを助けにキャロラインが奔走するというのがメインの物語になります。

キャロライン・ウォーカー
※プレイ画面キャプチャーより引用

このゲームでは、修道院、商業地区、学校、墓地、教会等いくつかのステージが用意されていますが、その全てで起こる出来事や過去の事実などが最終的に全部繋がっており、予想外の結末へと物語が進行していきます。

この物語こそ『Tormented Souls 2(トーメンテッドソウルズ2)』の醍醐味であり、多くの人に体験していただきたいなと思っています。

最大の特徴である主人公キャロラインの能力

このゲームの前作から続く大きな特徴として、主人公のキャロラインには特殊な能力があります。それは、現在と過去を行き来できる能力です。

前作でもこの能力を駆使して過去に戻ってピンチを切り抜けたり、最終的には妹を助け出したことで物語が終わっていました。

今作でも存分にその能力を駆使してゲームが進んでいきます。所謂タイムトラベル的なこの能力ですが、一般的にゲームの世界では在り来たりなものですが、このゲームの場合『変なこじ付け感』が無く、物語の内容とマッチしており非常に素晴らしい使い方だなと思います。

また、キャロラインがこの能力を持っているからこそ迎える結末にも最終的に伏線回収がされるため、非常に納得感のある世界観となっています。

他のゲームと比較するとこんな感じ

これはあくまでも個人的な主観に寄りますが、以前の記事でも紹介した通り、全体的なプレイ感の印象はバイオハザードやバイオハザード0に非常に近いものがあります。

また、キャラクターの操作感覚としては、僕の大好きなゲームでもあるソングオブホラーに似ていると思います。

ソングオブホラーの操作感や世界観とバイオハザードのアクション要素を融合したようなゲームと言っていいと思います。

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作品内容を前作と比較してみる

前作も非常に完成度の高かったゲームでしたが、今作の『Tormented Souls 2(トーメンテッドソウルズ2)』ではさらにたくさんの部分で進化しています。そんな前作からの進化点をまとめてみます。

グラフィック、音響、デザインは言うまでもない

墓場ステージ
※プレイ画面キャプチャーより引用

前作でも独特の世界観を表現したグラフィックなどは綺麗でしたが、今作ではさらに磨きがかかって非常に素晴らしい作品に仕上がっています。

特に僕が印象的だったのは環境音や効果音関連のサウンドです。

主人公の足音はもちろん、マップに配置されているだろうけど姿の見えない敵の足音、静けさをより一層引き立てる環境音など、『リアル』というよりは『効果的』という表現が合っているのではないでしょうか。要所要所で最大限の没入感を演出するために、細部までこだわった音響効果が施されていると思います。

是非プレイする場合は、イヤホン必須でプレイが推奨です。

マップが広がり探索範囲が大幅にグレードアップ

潜水服の敵
※プレイ画面キャプチャーより引用

前作と比べると、マップが広くなっており全体的な探索の幅が大きくなっています。とはいえ、ステージごとにわかりやすく分かれているので、所謂『オープンワールド』的に『どこに行けばいいのか分からない』という迷いもなく、『探索系ホラー』としての魅力がさらにパワーアップしていると思います。

実際に、マップが広がっていることで、プレイ中に再度訪れてみると新たなアイテムや情報が手に入る部分も用意されており、物語の解釈をより深めることが出来るようになっています。

謎解き要素は更に難しくなっている

絵画の謎解き
※プレイ画面キャプチャーより引用

前作でも謎解きが難しい印象のあったこのゲームですが、今作でもその難しさは健在です。というよりは、前作以上に容赦なく難易度が上がっており、その分念入りな探索が求められ、結果的に全体的なゲーム体験を向上させていると思います。

鍵のかかったドアにカギを使うという単純なものから『そういうことだったのか!』という閃きレベルの謎解きまで、多彩な謎解きが随所に散りばめられています。

アクション要素は高くないと紹介しましたが、ある意味ではこの謎解きをするためにマップを縦横無尽に駆け巡る必要があり、その度に敵に遭遇することも多いため、ある意味では敵を倒すか交わすかという点においてはアクション要素が高くなっているかもしれません。

物語は前作を超える壮大なものに仕上がっている

ルシアとアンナ
※プレイ画面キャプチャーより引用

前作では、キャロラインとアンナのワイルドバーガー姉妹に纏わる家族の秘密という軸で物語が展開しましたが、今作ではさらにその先へと物語が進行し、且つ前作で説明されなかった部分についても種明かし的に物語が展開するため、前作と合わせて『前編・後編』として一つの物語に仕上がっていると思います。

ワイルドバーガー姉妹に降りかかった恐ろしい出来事はもちろん、作品中で出会う様々なキャラクターや背景、人間模様なども鮮やかに描かれており、エンディングでは1本の映画を観終わったような満足感がありました。

ゲームの物語面で言うと、結構こじ付けや飛躍している内容もある中で、この作品については非常に論理的に合理性を持って物語が完結するため、クリア後の納得感も非常に高く、個人的には評価の高いポイントでもあります。

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物語を支える主要キャラクター

それでは、『Tormented Souls 2(トーメンテッドソウルズ2)』に登場するメインキャラクターを紹介します。

  • キャロライン
    前作今作の主人公。妹の様子がおかしいことから舞台となる漁村『ヴィラ・ヘッセ』の修道院へ連れていく。
  • アンナ
    キャロラインの妹。本来は双子の姉妹だが、前作で過去の時間軸の幼少期にキャロラインから助け出されたため、今作冒頭では少女として登場。
  • シスタールシア
    修道院の責任者。遠く離れた地から町を訪れたキャロライン達を迎え入れてくれた修道女の長。
  • ミゲル
    キャロラインが商業地区で出会う男性。自身も人捜しでヴィラ・ヘッセに来ており、おぞましい怪物たちに襲われる。
  • 謎の男(ジョセフ)
    一番最初のステージである修道院地下で出会う謎の男。死者を蘇らせる方法を求めている。キャロラインにその方法が書かれた本を取ってくるよう依頼する。

上記の5名が、僕個人としてはこの物語を語るうえで重要になってくる人物かなと思います。実際には修道女が数名出て来たり、漁村の秘密が明かされる時に出てくる人物、学校で出会う人々等個性豊かなキャラクターが数多く出てきますが、登場から最後まで一貫して物語に影響を与える人物として紹介しました。

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初見で印象的だったステージ

さて、最後のネタバレ無しのブロックです。

このブロックでは印象的だったステージをご紹介します。すでに紹介した通り、今作ではステージマップが広がっており、ステージごとに特徴的なプレイ体験が可能になっています。

その中でも特に、僕個人が印象に残ったステージをご紹介します。

修道院ステージ

修道院ステージ
※プレイ画面キャプチャーより引用

謎解きの難しさと探索の重要性を改めて感じた思い出深いステージです。一番最初のステージなので、実際にはそれほど難しいステージではありません。しかし、僕は初見プレイの際にこのステージで10時間以上を費やしました…

謎解きが難しかったというのもありますが、隅々まで探索することが非常に重要であるということを改めて認識したステージでした。何故僕がそれほどまでに時間がかかったかについては是非ライブ配信アーカイブをご覧ください。

学校ステージ

学校ステージ
※プレイ画面キャプチャーより引用

物語上は中盤位のステージです。このステージは、登場人物の背景や学校で起きた悲しい物語が非常に感慨深いステージでした。謎解きそのものも非常に面白かったのですが、かつて学校で起きた事件や巻き込まれてしまった人々の人間模様が非常に印象的に描かれています。

また、この学校ステージは本作のトゥルーエンド取得のために必要な条件が隠されているステージでもあります。そういう意味でも作中においても重要なステージだと思われます。

墓場ステージ

墓場ステージ
※プレイ画面キャプチャーより引用

このステージは物語後半で出てくるステージですが、それまで何度となく危機を乗り越えてゲームのテンションに慣れてきたころ、もう一段階雰囲気を変えるような役割を持つステージだと思います。

個人的に印象的だったのは、このステージで初登場する『ゴースト』という敵キャラの存在です。それまでの敵とは違って非常に厄介で、他のステージは何度も詳しく探索してみたいと思いますが、ゴーストの徘徊する墓場ステージは『二度と戻りたくない』と思うほど、厄介な敵キャラが存在します。

どれほど厄介かは是非皆さんもプレイしてみてください。

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物語をネタバレアリで解説

さて、ここからは盛大にネタバレします。ご自身の判断で読み進めてください。

先にご紹介した通りこのゲームの特徴として謎解きが難しいという点と、物語の伏線と回収が素晴らしいという点があります。そこで、僕が初見プレイをした目線でこのゲームの物語を解説していきたいと思います。

静養で来たはずの修道院でまたもや妹が連れ去られる

オープニング
※プレイ画面キャプチャーより引用

キャロラインは妹の様子がおかしいということで、知り合いを通じて紹介された『ヴィラ・ヘッセ』という小さな町にある修道院を訪れます。前作の事件以来妹の事が気がかりだったキャロラインは、妹がいつも持ち歩いているスケッチブックに書かれた奇妙な絵が気になっていました。

修道院について休んでいると、夜中に悲鳴が聞こえます。飛び起きて声のした方へ向かってみると、そこには不気味なマスクを付けた修道女たちに捕らえられた妹アンナの姿がありました。そして、その中央には修道院長のマザールシアが立ちはだかります。

囚われたアンナ
※プレイ画面キャプチャーより引用

『運命に導いてあげましょう。何年もあなたたちを待っていた。祖父のノアと約束した』

意味不明なことを告げるとアンナを連れてどこかへ行ってしまいました。

アンナを探しながら修道院内を彷徨っていると、キャロラインは残虐で非道な『審問官シスター』という存在の記述を目にします。以前から修道院に存在するこの審問官シスターは、掟を破ったほかのシスターを拷問したり殺害したりと非常に凶暴な存在の様です。

奇妙なモンスターが徘徊する修道院を探索していると、謎の男ジョセフから閉ざされた礼拝堂の扉は、『血の涙』によって解放されるということを聞きつけます。地下拷問室にあった像から血の涙を入手し礼拝堂の扉を開けると、そこには何人もの息絶えたシスターたちの姿がありました。

審問官シスター
※プレイ画面キャプチャーより引用

シスターたちを葬ったのであろう審問官シスターがキャロラインに襲い掛かり、辛くも審問官シスターを倒すと、商業地区へ繋がる扉を開けてキャロラインは先を急ぎます。

人気のない不気味な商業地区で

審問官シスターを倒したキャロラインは商業地区へと出ていきます。誰も居ない通りを歩きながら、崩れかけたシャッターから肉屋へ入ると、そこにはモールの裏口の鍵が落ちていました。

商業地区中央にあるモールへ入ると修道院で見た不気味な化け物や、凶暴な豚がキャロラインへ襲い掛かります。さらにモールの奥へ進むと、死体の様な異形のものによって封鎖された壁を見つけます。探索を進めると、どうやらこの異形のものは、以前恋人と生き別れてしまった人間だったことが分かります。

恋人からの手紙を元に謎解きをすると、裏通りへ抜ける道が開けます。

ミゲルとの遭遇
※プレイ画面キャプチャーより引用

その先で、キャロラインはミゲルという男性と出会います。ミゲルは先にヴィラ・ヘッセへきており、どうやら道中で怪物に襲われたことからキャロラインを警戒して銃口を向けてきました。落ち着いて話を聞くと、イザベラという女性を探してこの町へ来たことが分かりました。アンナの事を知らないかと聞きましたが、ミゲルは知らない様子でした。

さらに進んでいくと、『処理場』と呼ばれる場所へと足を踏み入れます。そこでは、水を介して病気が蔓延していたという新聞記事が落ちていました。

処理場を進んでいくと、かつては漁師たちがそこで働いていたような形跡があり、ある漁師がマザールシアの言いつけで自分の子供を生贄に捧げたという記述も見つかりました。どうやらマザールシアは修道院だけではなく、町全体に影響を及ぼしていたようです。

豹変したアンナ
※プレイ画面キャプチャーより引用

処理場をさらに奥深くまで進んでいくと、驚愕の人物と出会います。それは、キャロラインと同じ年齢になったアンナでした。アンナは14年もその場所に閉じ込められていたとキャロラインに語り、キャロラインに襲い掛かろうとします。また、キャロラインに対して『どうして自分をここに置いて行ったんだ』と問い詰めます。

キャロラインを置いてどこかへ行ってしまったアンナですが、どこか様子が変でした。その理由は後ほどわかる事となります。

処理場の探索を続けて奥深くへと進むとボス戦となり、半分機械で半分モンスターという異形の存在と戦います。このボスを倒すとチェーンソーが手に入り、地下道を抜けて墓地ステージへと続きます。

マザールシアの思惑と墓石

墓地ステージでは、新たなタイプの敵キャラ『ゴースト』が登場します。僕はこのゴーストが非常に苦手でした。

二人の墓石
※プレイ画面キャプチャーより引用

さて、墓地を彷徨い事務所へ入ると、そこにはキャロラインとアンナと思われる姉妹の失踪と捜索を打ち切る旨の新聞がありました。カナダ出身で静養目的でヴィラ・ヘッセを訪れていたと書かれていたので、キャロライン達で間違いないでしょう。

気がかりなことは、新聞に対してマザールシアがコメントを寄せており、キャロライン達を迎え入れたが死んでしまったことは残念だというコメントしている事です。やはり、何かの目的をもってマザールシアが黒幕として暗躍していることが見て取れます。

墓地ステージを攻略していくと、共同墓地の奥深くにてマザールシアとアンナに遭遇します。しかし、アンナはキャロラインの言葉には耳を貸さず、マザールシアに従っているように見えます。そして、マザールシアは『ノーティラス』という言葉を口にします。そして、アンナは『パペットウイルス』に感染しているため、マザールシアの意のままに操れることをキャロラインに告げました。

共同墓地の深い深い穴へと足を踏み外したキャロラインは棺桶の様なモンスターと戦い勝利すると、墓地を抜けて学区へと歩みを進めます。

利用されたジョセフと学校の哀しい歴史

学区へ向かう途中で駅に訪れると、修道院の地下で出会った謎の男ジョセフが居ました。しかし、ジョセフは一瞬で壁の中へと吸い込まれてしまい傍らには彼の日記がありました。そこにはこう書かれていました。

ジョセフの最後
※プレイ画面キャプチャーより引用

実は、ジョセフは不幸な事故で亡くなった最愛の娘アメリアを再び蘇らせたい一心で、マザールシアに闇の魔術を教えてもらっていました。しかし、マザールシアは魔術に細工をして、アメリアを蘇らせるのではなく、自身の目的を達成するために死者を呼び寄せる為、ジョセフを利用していたのでした。

駅の片隅にはアメリアのものと思われる慰霊碑があり、恐らく彼女は電車の事故か何かで亡くなったことが分かります。ジョセフは登場時点から怪しい存在ではありましたが、本当は娘を生き返らせるために奔走した哀しい父親だったということが分かります。こういう所がこのゲームいいですよね。

学校ステージでは、過去の悲惨な出来事が描かれます。学校の生徒だった男の子が、庭でリンゴの木を丁寧に育てていました。それを微笑ましく見ていたテレサ教授でしたが、ある日、教団(恐らくマザールシアが黒幕)がその男の子を生贄として選んだのです。そして、教授も含めて多くの人がその男の子の肉を食べたと用務員のヨアブの日記に記されていました。

ほかにもたくさんの過去の出来事が描かれますが、そのどれもがマザールシアを黒幕とした教団の仕業であるという事が分かってきます。

さらに学校ステージの奥へと足を踏み入れたキャロラインは、ある時一人の女性と再会します。それはイザベラです。彼女は、キャロラインとは知り合いで、イザベラの紹介で修道女のアンジェリカに修道院へと招かれました。

イザベラの告白
※プレイ画面キャプチャーより引用

イザベラは、死んだと思っていたキャロラインが目の前に現れて驚きますが、驚くべきことを口にしました。実はイザベラはマザールシアの実の妹だというのです。元々は敬虔な修道女であり、そんなルシアを尊敬していたイザベラは、ルシアの言われるがままに手伝いをしていました。しかし、キャロライン達がこの町で死んだと聞きつけてヴィラ・ヘッセへやってきたと言います。

自分がどれほどの罪を犯してしまったのか悔いるイザベラに対して、キャロラインはアンナが描いた絵を見せると、イザベラはキャロラインに警告をしました。その絵は学校の理事長室のようですが、そこには恐ろしい魔物の『ピッグヘッド』が居ると言います。ピッグヘッドは元々は学校の用務員ヨアブの子供でしたが、ある日怪しい男に薬を渡されたことで生まれた悪魔の子だったのです。

ピッグヘッドを倒すため理事長室の奥へと足を踏み入れたキャロラインでしたが、そこには傷ついたミゲルが居ました。イザベラも負傷しているとミゲルから聞かされ、キャロラインはピッグヘッドと戦います。

親子の再会
※プレイ画面キャプチャーより引用

ピッグヘッドを倒して理事長室へ戻ると、首から流血しているミゲルと虫の息のイザベラが居ました。イザベラが最後にミゲルの名前を聞きました。そして『実はミゲルという名の息子がいる』と言い残して息を引き取ります。

ゲーム内では確認できなかったのですが、ミゲルがヴィラ・ヘッセへ来ることとなった目的である探していた女性はイザベラ(名前は一致)であり、二人は親子だったというのが真相なのではないかと思います。イザベラは昔からキャロライン達の面倒を見てくれており、実は昔から繋がっていた関係であったことが読み取れます。

このステージでエンディング分岐条件があります。

マザールシアの目的とワイルドバーガー姉妹の秘密

最後のステージは教会です。教会ステージに入るためには、学校の理事長室前でも使用した鍵を使う必要があります。手前の道路にヒントが書かれていましたが、この謎解きに僕は少し時間がかかりました。

教会ステージ
※プレイ画面キャプチャーより引用

教会と言っても実は地下が研究施設になっており、マザールシアの命令でシスターたちが薬品の研究や製造を行っていたことが分かります。研究施設の途中には、パペットウイルスに感染していないと通れないドアが存在し、マザールシアがこの施設で働いていたもの全員を支配していたことがよくわかります。

研究所内部
※プレイ画面キャプチャーより引用

さて、研究施設の奥へと足を踏み入れると、遺跡の様な場所が存在し、そこでマザールシアとの最後の決戦が待っています。そこでは不気味な洞窟の前でパペットウイルスで操られたアンナとマザールシアを目にするのでした。過去の研究施設に入りパペットウイルスを浄化していたキャロラインは、マザールシアの支配を受けることなく、マザールシアを止めようと試みます。そんなキャロラインに対して静かに語り掛けるのでした。

マザールシアの目的は、封印された『ノーティラス』という闇の怪物を再び蘇らせ、無限の力を手にする事でした。

蘇ったノーティラス
※プレイ画面キャプチャーより引用

そのために必要だったことが、これまでマザールシアが行い町が崩壊した様々な悪事はもちろん、審問官シスター以外のボス4体はノーティラスの魂を宿した『器』であり、その4体を『向こう側』に行ってキャロラインに破壊させる事、そして、ワイルドバーガー姉妹にノーティラス復活のための石板を押させることだったようです。

因みに、何故ワイルドバーガー姉妹が必要なのかという理由は、二人が古代の守護者たちの末裔であるということが理由の様です。また、シスターアンジェリカ達に指示して作らせたパペットウイルスを利用すれば、ノーティラスの強大な力さえも自分で制御できるとマザールシアは考えました。

アンナを人質に取られているキャロラインは仕方なくマザールシアの指示に従い、ノーティラス復活のための石板に手を置きます。猛烈な砂嵐と閃光の中から蘇ったノーティラスに対して、マザールシアはキャロラインを殺すように命令します。

しかし、ノーティラスの放った攻撃はマザールシアを直撃し、巨大な壁の針に串刺しになったマザールシアは絶命します。同時に吹き飛ばされたアンナでしたが、間一髪でミゲルが現れアンナを抱きかかえると安全な場所へと避難しました。

一騎打ちとなったキャロラインとノーティラスは死闘を繰り広げますが、最後の力を振り絞ってキャロラインは再びノーティラスを封印し、ミゲルとアンナが待つ研究所へと急ぎます。再開したのも束の間、研究所が封鎖されてしまう寸前に辛うじて脱出し、キャロライン、アンナ、ミゲルの3人で線路を歩きながらヴィラ・ヘッセを後にするのでした。

エンディング
※プレイ画面キャプチャーより引用
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物語の全容

さて、詳細にわたって物語を解説してきましたが、非常に長くなりましたので要点をまとめるとこんな感じです。

  • 前作の黒幕だったキャロラインの祖父を操っていたのがマザールシアだった
  • マザールシアは元々敬虔な修道女だったが、ノーティラスの力に溺れ闇に堕ちた
  • マザールシアはパペットウイルスや薬物を利用して、ヴィラ・ヘッセを支配した
  • マザールシアの妹イザベラは、姉を信用して手伝いをしていた
  • イザベラが手伝っていた事の多くは、マザールシアの陰謀であり、その中でキャロライン達がヴィラ・ヘッセに来ることとなった
  • ノーティラスの封印を解くためには、『向こう側』で4つの器を破壊する必要があり、それがボスだった
  • 多くのシスターたちがマザールシアの陰謀に加担していたが、パペットウイルスによって支配されていた
  • キャロラインはマザールシアの陰謀を完成させるために利用されていた
  • そもそも実はヴィラ・ヘッセは以前から廃墟と化しており、オープニングの電車で来たのもマザールシアの策略と思われる

こう見ると、前作で戦った祖父ノアも実はマザールシアに操られており、そもそもの発端としてはマザールシアがノーティラスを復活させ、自身が強大な力と権力を得ようとしたことが始まりだったようですね。

個人的に好きな点としては、一人の女性を追い求めてヴィラ・ヘッセへ来ていたミゲルですが、実はその相手がイザベラ(ミゲルの母親)であったというサイドストーリーがなかなかいい味を出していると思います。ミゲル自身も最後はキャロライン達と帰還することから、ミゲルの物語の伏線回収と、悪に堕ちたルシア(悪の心)、以前からキャロライン達の面倒を見てくれたイザベラ(善の心)という二面性が描かれています。

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ゲームとしての攻略ポイント

物語についてだいぶネタバレで解説しましたが、本記事で紹介している内容は物語の一片に過ぎず、この記事を読んでもなおあまりある濃厚な物語がこのゲームの魅力です。

そこで、是非これからたくさんの人にプレイしていただきたいと思いますので、今度はゲームとしてこの作品を攻略する上でのポイントを解説したいと思います。

探索は丁寧に、慎重に

まずは探索が非常に重要です。敵との戦闘アクションよりも、謎解きと探索に比重が置かれているこのゲームでは、しっかりと探索をすることが何よりも重要だと思います。探索する上でも、マップが非常に複雑になっているため、以前は通れなかった通路が通れるようになる場所がたくさん存在しますが、ここが注意です。

ショートカットが出来る部分や、行かなくてもよくなった部分が意外と落とし穴です。

探索に迷った時には基本に立ち返って隅々まで探索してみましょう。きっと新たな発見があるはずです。

謎解きは本当に難しいのでスクショ推奨

前作同様、非常に難解な謎解きが多く隠されています。そのため、気になったものはスクショするか写真を撮るかしておくと後々便利だと思います。

僕がスクショを活用した場面は、墓場ステージと教会ステージです。

また、文章やメモとしてインベントリから見返せるものもあれば、マップ内のオブジェクトとして置かれている文章やアイテムなどが存在するため注意が必要です。インベントリに入らない情報がメモしておくか写真を撮っておくと便利かもしれません。

謎解きで難しかった印象としては、処理場ステージですかね。中盤位になって何となく謎解きの傾向もつかめてきている中で、ちょっと頭を柔らかくしないと分からない謎解きが多かったので、個人的には苦戦したものが多かったです。

雑魚的にはなるべく打撃攻撃する

ノーマルまでの難易度であれば弾薬がなくなるということはあまりないかなとも思いますが、それでもいかに弾薬を節約するかというのはサバイバルホラーの基本です。

このゲームでは、雑魚的に弾薬を使用した場合一定の弾薬数で硬直するという特徴があります。そのため、最小限の弾薬で足止めをして、あとは打撃系の武器でダメージを与えるという戦い方が地味に後半の弾薬数を左右します。

特に影響が大きいと思うのがボス戦です。

ほかのゲームと違いボス戦でもそれほどアクションスキルを問われるような部分はないのですが、基本的に全てのボスの動きが速いです。そのため、距離を取って戦う必要があり、そのためには飛び道具の弾薬を持っていないと太刀打ちできません。

打撃系でも対応は可能ですが、硬直時間が短く相手の一発のダメージが大きいので、ボス戦以外での弾薬の消費を抑える事をおすすめします。

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エンディング分岐条件

最後に、本作では2種類のエンディング(バッドエンドとトゥルーエンド)が存在しますが、その内容と条件について解説しておきます。

最終ボスのノーティラス戦で変化が起きますが、それまではどちらのルートでも同じです。

バッドエンド

バッドエンド
※プレイ画面キャプチャーより引用

ノーティラスが復活しマザールシアに攻撃した後、ミゲルが登場しない。ノーティラス撃破後にキャロラインがアンナを研究所に連れていくが、研究所のドアが閉まってしまう。アンナが意識を取り戻すとそこにはキャロラインの亡骸(骨になったキャロライン)が壁にもたれかかっておりアンナが号泣してエンド。

トゥルーエンド

トゥルーエンド
※プレイ画面キャプチャーより引用

ノーティラスがマザールシアに攻撃した後、ミゲルが登場しアンナを救出する。ノーティラス撃破後にミゲル、アンナと共にキャロラインが研究所を脱出。正気を取り戻したアンナと、ミゲル、キャロラインの3人でヴィラ・ヘッセの町を出ていくエンド。(前述の物語解説はこのエンディングを元に解説しています)

分岐条件

  • 墓場ステージ後の洞窟で入手する大型のハンマーを入手後
  • 修道院に戻り、食堂のひび割れた壁をハンマーで壊す
  • 修道院西側通路を進み、『ダクトテープ』を入手
  • 学校ステージボス戦終了後、『向こう側』の理事長室でミゲルにダクトテープを使用

学校ステージで傷ついたミゲルは放置すると死亡してしまう世界線なわけですね。それを向こう側に行って処置することでミゲルが生き残るルートに分岐し、最終戦でミゲルがアンナを助けてくれるという訳です。

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まとめ

さて、今回は『Tormented Souls 2(トーメンテッドソウルズ2)』について詳しく解説してみましたがいかがでしたか?やり込み勢からライトユーザーまで幅広い層におすすめできるゲーム性と、作り込まれ驚愕のラストと感動を巻き起こす物語が非常にオススメなゲームです。

もし少しでも興味を持っていただけたら是非プレイしてみてください。損はしないと思います。

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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