成人ADHD当事者・篠原由佳氏が生成AI実践書を刊行
成人ADHD当事者として約25年間発信を続けている作家の篠原由佳氏(旧名・白井由佳)が、生成AIを活用した実践書『ADHDのまま、AIを活かして夢を形にする』を2026年7月28日にAmazon Kindleストアで発売しました。本書は、株式会社リオンヌからリオンヌブックスとして発行されています。

篠原氏は2000年前後から、成人ADHD当事者向けのウェブサイト、掲示板、チャット、オフ会などを運営し、当事者の視点から情報発信を続けてきました。本書には、紙と手書きの時代に忘れ物や先延ばし、仕事への着手などに苦労した著者が、ワープロ、インターネット、クラウド、スマートフォン、そして生成AI、AIコーディングといったツールを活用して仕事と暮らしを回す方法を築き上げてきた実体験がまとめられています。
「やりたいのに、取りかかれない」からの道のり
著者は子どもの頃から、手書きや片づけ、手順を追う作業を苦手としていました。社会人になってからも、数字の転記ミスや、電話を聞きながらメモを取ることへの困難を経験しています。一つの仕事の途中で別の依頼が入ると、元の仕事の進捗が分からなくなることもあったといいます。長年、これらの原因を「自分の注意力や根性が足りないから」と考えていた著者は、道具が変わることで仕事の結果が変わることを実感しました。
手書きでなくても文章が残せたり、予定を記憶に頼らずカレンダーに預けられたり、やりかけの仕事の続きを履歴から確認できたりと、ツールが個人の苦手な工程を軽減する役割を果たしてきました。著者が得たのは、自分を変えることではなく、道具と仕組みによって日々のタ労を少し楽にする方法でした。
生成AIは「きれいな質問ができる人」だけのものではない
生成AIの利用には、正確な指示文や専門的なプロンプトが必要だと考えられがちです。しかし、本書で紹介されているのは、考えがまとまっていない状態からAIに話しかける方法です。「頭の中がぐちゃぐちゃなんだけれど、聞いてくれる?」「今から思いついた順に話すので、今日できることを一つにして」「この仕事を、最初の5分でできることまで小さくして」といった問いかけを通じて、AIと対話し、考えを整理し、大きすぎる仕事を最初の一歩まで小さくすることが可能です。
AIは人生の答えを出す道具ではなく、本人が考え、選び、動きやすくなる状態を作るために活用されるべきだと、本書は提案しています。
「止まらない」より、「止まっても戻れる」仕組み
本書が重視しているのは、一度もやりかけで止まらない人になることではありません。仕事中に電話や家族からの呼びかけが入ることは避けられないため、著者はやりかけで止まる前に「次は第3段落の数字確認から」など、再開時の最初のアクションを一行だけ残しておくことを推奨しています。また、仕事ごとにAIのチャットを分け、決めたことや見送った案、次にすることを残しておけば、別の仕事へ移った後でも、続きから始めやすくなります。
「三日で止まっても、四日目に戻ればよい」という考え方に基づき、継続できない自分を責めるのではなく、戻るための手がかりを外部に残すことが、本書の中心にある「止まっても戻れる」仕事と暮らしの仕組みです。
非エンジニアの著者がAIでゲームや仕事のサイトを制作
著者は生成AIとの対話だけでなく、AIコーディングも実際の制作や仕事に活用しています。最初に試したのは「赤ちゃんが、積み木のように重なっていくゲームを作りたい」という短い言葉から始まった、子ども向けゲームの試作でした。その後、犬が骨を拾うゲームや、パソコン内のファイルを整理する仕組みを試作し、さらにOSINT調査サービスのウェブサイトを制作して実際の事業に活用しています。
コードの多くはAIが生成しましたが、「誰のために何を作るのか」「どの案を採用するのか」「どこを修正するのか」「いつ公開するのか」といった判断は著者自身が行っています。著者はこの経験を「プログラマーになったのではなく、作れないと思っていた側から、試して判断する側へ回れた」と表現しています。
巻末付録は「困りごと」から選べるツールボックス
本書の巻末には、日常の困りごとから必要な方法を探せる「実践ツールボックス」が収録されています。11の路線、合計77の実践策がまとめられており、一度に全てを行うのではなく、その日に必要なものを一つ選んで試せる構成です。
収録例としては、以下のような項目があります。
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約束の時間ではなく、支度を始める時間から予定へ入れる
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やりかけで止まる前に「次はここから」と一行残す
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大きな作業を、最初の5分まで小さくする
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まとまらないままAIへ話しかける
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添付、数字、日付など重要な確認だけを仕組みにする
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感情的な返信や衝動買いに24~72時間置く
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仕事ごとにAIチャットを分け、決めたことを残す
これらの方法は、著者自身が仕事と暮らしの中で試し、使ってきた方法を中心にまとめられています。
著者・篠原 由佳氏のコメント
篠原由佳氏は「タイトルには『夢を形にする』と入れましたが、大きな夢がある人だけの本ではありません。メールを返したいのに返せない、家事や仕事へ取りかかれない、途中で別の用事が入ると元の作業へ戻れない、といった毎日の困りごとを一つ減らすところから始めます」とコメントしています。
AIは著者の代わりに夢を決める道具ではなく、著者の考えを整理し、現実まで運ぶ工程を手伝ってくれる道具であると述べています。「私は還暦を迎える今も、忘れますし、先延ばしもします。ADHDが治ったわけではありません。それでも、できることは増えました。何十年も『私は駄目だから』と自分を責めてきた方に、足りなかったのは意志ではなく、自分に合う仕組みだったのかもしれない、と伝えたいと思っています」と語っています。
書籍概要
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書名:『ADHDのまま、AIを活かして夢を形にする』
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サブタイトル:忘れ物・先延ばし・やりかけを減らす 意志や根性に頼らず、仕事と暮らしを回す仕組み
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著者:篠原 由佳(旧名・白井 由佳)
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発行:リオンヌブックス
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発売日:2026年7月28日
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形式:Amazon Kindle電子書籍
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価格:発売記念価格250円(税込・配信日時点)
販売ページや公式ページは以下をご覧ください。
著者プロフィール
篠原 由佳(しのはら・ゆか)
旧名・白井 由佳。作家、会社経営者、成人ADHD当事者です。2000年前後に成人ADHD当事者向けのウェブサイトを開設し、掲示板、チャット、オフ会を運営した後、活動をNPOへ展開しました。成人ADHD当事者として約25年にわたり、忘れ物、片づけ、仕事、人間関係などの当事者経験と暮らしの工夫を発信しています。現在は株式会社リオンヌを経営し、生成AIとAIコーディングを、出版、資料整理、調査、ウェブサイト制作、動画制作、仕事管理などに活用しています。著書に『ADHDのまま、60歳になりました』などがあります。
会社概要
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会社名:株式会社リオンヌ
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代表者:代表取締役 篠原 由佳
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所在地:東京都豊島区北大塚1-15-18-503
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設立:2019年9月20日
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事業内容:出版、映像・ウェブコンテンツ制作、公開情報を用いた調査、メディア運営等
会社の公式ウェブサイトは以下をご覧ください。



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