今回は先日実況プレイで高難易度チャレンジを配信したサバイバルホラー『サイコブレイク』についてご紹介します。すでにプレイしたことがある人も多いと思いますが、ゲームとしての完成度はもちろん、そのストーリーや登場人物の生い立ちなどが非常に緻密に作り上げられていて、きっとたくさんの人に楽しんでもらえるゲームだと思っています。
そこで、今回はゲームの内容や特徴に触れつつ、独自目線でサイコブレイクの解説をしていきたいと思います。
サイコブレイクのゲーム内容
『サイコブレイク』(原題: The Evil Within)は、ホラーサバイバルゲームであり、2014年にTango Gameworksによって開発され、Bethesda Softworksから発売されました。ゲームのディレクターは『バイオハザード』シリーズで知られる三上氏が務めています。
『サイコブレイク』の物語は、主人公セバスチャン・カステリャノス刑事が率いる捜査チームが、ある犯罪現場に向かったことから始まります。しかし、そこで彼らは謎の力によって異次元に引き込まれ、恐ろしい世界に迷い込んでしまいます。この異次元の世界は、セバスチャンの最悪の悪夢と幻想が絡み合ったもので、異常な現象や怖ろしいモンスターが襲ってきます。
セバスチャンは、この恐怖に立ち向かいつつ、この異次元の迷宮を探索し、出口を見つけようとする過程で、物語は次第に明らかになっていきます。中盤以降、物語は謎めいた組織や超常的な力の存在に焦点を当て、プレイヤーに驚きと興奮を提供します。
『サイコブレイク』の主要登場人物
- セバスチャン・カステリャノス (Sebastian Castellanos): ゲームの主人公で、刑事。彼は冷静でプロフェッショナルな性格を持ちながらも、個人的なトラウマや過去の出来事に苦しんでいます。プレイヤーはセバスチャンを操作し、恐怖に満ちた環境で生き残るために戦います。
- ジョセフ・オダ (Joseph Oda): セバスチャンの相棒で、一緒に事件現場に向かいます。彼もまた異次元に引き込まれ、セバスチャンと共に恐怖と戦うことになります。
- キッドマン (Kidman): 謎めいた女性エージェントで、組織から派遣されている。彼女の目的や信念は当初不明瞭で、物語が進むにつれて明らかになります。
サイコブレイクの特徴
次にサイコブレイクのゲームとしての特徴をご紹介します。
恐怖演出と全体的な世界観の雰囲気
ゲームの世界は独特で恐ろしい雰囲気を醸し出しており、プレイヤーを恐怖に引き込みます。恐怖の演出はサスペンスフルで、異次元の変異や怪奇現象がリアルで精密に描かれています。音楽や環境音の使い方も巧妙で、プレイヤーに緊張感を持たせます。
緊張感と戦略性を兼ね備えたサバイバル要素
リソースの管理や戦闘の困難さが、サバイバルホラーゲームとしての要素を強調しています。プレイヤーは限られた弾薬や回復アイテムを上手に利用し、敵との戦いで生き残る必要があります。これがゲームに戦略性と緊張感をもたらしています。
複雑に絡み合うストーリーと謎解き要素
ゲームは奥深いストーリーを展開しており、物語が進むにつれてさまざまな謎や秘密が解き明かされます。プレイヤーは状況を理解し、進行させるために複雑なパズルや謎解きに取り組む必要があります。プレイヤーが登場人物の心の闇や過去のトラウマに直面することがあり、物語には心理的な要素が散りばめられています。これがプレイヤーに感情移入を促し、物語に深みを与えています。
戦略的アクションとそれを支えるグラフィックデザイン
戦闘は単なる射撃だけでなく、環境の利用や敵の動きに対する戦略が求められます。プレイヤーは臨機応変に立ち回り、敵との対決で生き残るための様々な手段を模索することが求められます。ゲームのグラフィックは優れており、リアルな描写と精密なデザインが特徴です。異次元の世界やキャラクターモデルはクオリティが高く、プレイヤーを没入感のある環境に引き込みます。
プレイヤーを引き込むサイコブレイクの魅力要素
『サイコブレイク』の物語は複雑であり、多くの要素が重なり合っています。以下に、物語の主要な要素と真相について簡潔に解説しますが、注意が必要なネタバレが含まれています。
ルヴィクとラウラの存在
このゲームの根幹と言っても過言でもないルヴィクとラウラは、物語の中で重要な役割を果たす存在で、ルヴィクの力が引き起こした異次元の変異が物語を支配しています。彼は被験者としての苦しみや過去の悲劇に苦しむ存在であり、その怨念が異次元の恐怖を生み出しています。
STEMプロブラム
STEM(Sentient Targeted Elktonic Matrix)は、人間の脳を共有し、異なる意識を統合するプログラムです。物語の背後には、STEMプログラムを利用した実験やプロジェクトがあります。これが主人公セバスチャンや他の登場人物が異次元に引き込まれる原因となります。
セバスチャンの過去
セバスチャン・カステリャノスは、自分の娘リリーが火災で亡くなったと信じていました。しかし、物語が進むにつれて、リリーが実際にはSTEMプログラムの実験対象として生存していたことが判明します。
謎めいた存在 キッドマンの役割
キッドマンはSTEMプログラムのエージェントであり、組織から派遣されています。彼女の真の目的は、STEMプログラムにおける実験やプロジェクトの管理とコントロールであり、物語が進むにつれてその真相が露わにされます。
総じて、物語は異次元の恐怖と科学実験の背後に潜む真相、登場人物たちの心の葛藤などが絡み合っています。プレイヤーはゲームを進める中でこれらの要素を探索し、謎を解き明かすことになります。物語の進展に伴い、キャラクターたちの過去や動機が次第に浮かび上がり、最終的な真相が明らかになります。
サイコブレイクが神ゲーだと思う理由
ココからは、個人的にサイコブレイクが神ゲーだと感じる理由とこれからプレイする人にオススメのポイントを独断と偏見でご紹介します。あくまでも個人的な意見ですのでご承知おきください。
プレイスタイルを自分に合わせてプレイできる
サイコブレイクは基本的にステルスをうまく活用して、敵との戦闘を避ける方向で進めていくのが無難です。しかし、ゴリゴリのアクションでプレイしたい人はそのようにプレイすることもできますし、時間をかけてなるべく戦闘を避けながらゆっくり進めていくこともできます。
もちろんボス戦やイベント戦は避けられませんが、大部分のストーリー進行はプレイヤーにゆだねられているという点で『自分だけのサイコブレイクプレイ』をすることが出来ます。
また、この点については周回プレイをする点でもメリットだと思います。1週目はとりあえずストーリーを進める、2週目はステルス重視でやってみる、3週目はアクション寄りの戦闘を・・・というように一つのゲームで何度もおいしいというのがこのゲームの魅力の一つではないかなと思います。
ストーリーがとにかく作り込まれている
オープニングからしばらくは、主人公のセバスチャンがなぜこのような状況に置かれているのか疑問が多い中で物語が進んでいきます。また、誰が黒幕でなぜ戦わなければいけないのかという点があやふやなまま進んでいきます。
中盤になると何となく物語の輪郭が見えてきて、どうやら『ルヴィク』という存在が物語の根幹に影響しているらしいということがわかってきます。よって、『ルヴィク』という言葉が出てくるたびにビクビクしている自分に気づくはずです。
しかし、物語をさらに進めていくとどうやらルヴィク自身もあるきっかけがあって悪の存在になったということがわかります。そして、その目的は自分にとって大切な存在であった姉のラウラを忘れられなかった悲しさから生まれた願望が元であると言いうことがわかり、少しルヴィクに同情する気持ちが出てくるでしょう。そして、ルヴィクが凶暴化してしまった原因の一つに『STEM』を利用しようとする組織の影がちらつくようになります。
このようにプレイヤーの感情を常に揺さぶり物語の世界に引き込み続けるとても作り込まれたストーリーになっている点も、このゲームの魅力ではないかなと感じます。
キャラクターのスキル調整によって進行難易度が変化する
最近のゲームでは当たり前になったゲームシステムですが、本作ではストーリーの途中で収集する『グリーンジェル』によってキャラクターのスキルを成長させることが出来ます。プレイスタイルを自分の好みに合わせてプレイできるという点を前述しましたが、これと同じようにスキル調整の点でも特にテンプレはなく思うままにスキルを伸ばしていくことが出来ます。
しかしながら、場面に応じて必要なスキルは変わってくるため、どんなスキルを伸ばしていくのか、現時点でグリーンジェルを使用してよいのかなど、戦略的にスキル調整をしていく必要があります。これも何度も周回プレイしても飽きがこない要素の一つとなっており、前回のプレイではできなかった事を周回プレイでチャレンジしてみるということが可能になっています。
なお、僕のおすすめはクロスボウの『ハープーンボルト』を強化しておくと非常に有効かと感じました。その理由は是非実況プレイをご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は『サイコブレイク』について解説してみました。発売からかなりの時間が経っていますが、それでも色あせないゲーム内容とプレイヤーを引き込む物語の構成は、たくさんの人にプレイしてほしいおすすめのゲームです。まさに神ゲーと言って過言ではないでしょう。
皆さんのおすすめは何ですか?ぜひコメントで教えてください。それは今回はこの辺で。
コメント